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地産地消

    権現前の地産・地消活動をご覧下さい。




権現前は三重県松阪市の北部にあり ます。
90戸ほどの住居周辺には約35haの農地(田畑)が広がっています。

昭和50年代頃から農家の後継者が他産業に就職するようになって、農業の存続が危ぶまれていまし た。
そこで平成10年に34戸の農家が集まって度重なる検討会を持ち、集落営農を開始することにしまし た。

農地の管理から農産物の生 産までを、自己資金で立ち上げた「権現前営農組合」が支えます。
別々に生計を立てていた農家が共同して、地域経営に乗り出し始めました。

米は三重県の畜産試験場で作られる良質な有機堆肥を受け入れて生産しています。
生産された米はブランド化し「ごんげん米」と命名しました。

平成13年から地元のとうふ製造業者(野瀬商店)と提携して、大豆の集団栽培を開始しました。
生産する大豆は、古来より畦豆として伝えられてきた糖度の高い種「美里在来」です。

美里在来は大規模栽培が困難でしたが、三重大学に研究依頼して可能にしました。
美里在来から作られた豆腐は「嬉野豆腐」としてブランド化しました。

平成17年には自らで販売することを目指して、地産地消市場「ごん豆」を立ち上げました。
営農組合が生産する「ごんげん米」と、各農家が生産する新鮮な野菜などの販売を始めました。

これまでは市場で卸値でしか売れなかった野菜が、小売値で販売できるようになりました。
権現前の農家は自ら作った野菜を自らで値段を決めて「ごん豆」に並 べることができます。

食品加工所でつくった独自の炊き込みご飯や総菜も並べるようになりました。
畜産試験場と連携して朝どりの生卵の販売も行っています。

権現前に在住の陶芸家や大工さんの作品なども販売されています。
これまでは形が良くなくて捨てられていた野菜も、漬け物にして売ることができるようになりました。

この様な取り組みを通じて地域の農業がよみがえってきました。
そして顔の見える生産と、安心・安全な農産物の低価格販売は、地域の人々の暮らしを助けています。

平成18年からは枝豆の収穫を祝って「えだまめ祭り」を開催しています。
ゆでたての枝豆の振る舞いや、収穫体験などが好評で、たくさんの来客者を受けるようになりました。

衰退しかけていた権現前地域は、農業の共同経営をきっかけにして、大きく変化しました。
良質な農産物が生産され、それを加工し、そして販売まで行うようになりました。

さらにイベントを開催し、たくさんの人々の訪問も受けるようになりました。
さらに権現前は今後の発展を目指して毎月の地域経営会議を開催しています。

平成20年度には農地・水・環境向上対策事業の採択を受けました。
このことで、地域の住民全員が地域全体の環境向上活動に参加することになりました。

このように権現前は一次産業の農業を、地域によって2次、3次産業まで高めていく方向で発展してい ます。

今後は、更に魅力的な地域を創ってゆくために、地域ビジョンに沿った経営戦略を立ててゆく予定で す。




写 真で見る権現前の地域経営のこれまで

平成10年から始まっ た集 落営農

度重なる検討会議


営農組合のオペレーターによって管理される農地


畜産試験場から受け入れた有機堆肥の散布



三 重大学との連携で可能となった美里在来の大規模栽培



ごん豆のオープン

ごん豆の開店(平成17年8月4日)



生産から販売までの説明 店内に展示する農場管理図


ごん豆の由来を説明


顔の見える経営 ごん豆の生産者を掲示


オー プン当日 店内には大勢のお客さん



平成18年10月第1回えだまめ祭り開催

え だまめの直販


枝豆 収穫体験の一コマ




毎月継続される検討会 議

ごん豆の経営会議と農地・水・環境保全向上対策会議




【農林水産大臣賞】受賞

平成28年度「豊かなむらづくり全国表彰事業」において農林水産大臣賞を受賞しました。

受賞団体の概要

 『幻の大豆が広げるむらづくり』
受賞団体:株式会社権現前営農組合(三重県松阪市)

1 むらづくりの動機、背景、経緯

 権現前地区は松阪市東部の都市近郊に立地していることから、農家の跡継ぎの他産業への流出 が進み、後継者不足と耕作放棄地の発生が顕在化してきた。
 この状況に危機感を抱き、地区の農地を守るため全農家が参加して平成10年に「権現前営農組合」を組織、平成 21 年には経営基盤の強化を図るため法人化し、「株式会社権現前営農組合」(以下「営農組合」という。)を設立 した。

2 むらづくりの内容

(1) 農林漁業生産面への寄与状況

ア 農業生産の取組
 営農組合では、地区のほぼ全ての水田に利用権を設定して農地を 集約し、効率的な農作業を実現している。水稲作では、耕畜連携に より完熟堆肥を使用して栽培した米を「権現米」のブランドで直接 販売している。小麦作では、地区の土壌特性等を活かして、種子用小麦の栽培に取り組み収益を上げている。また、大豆作で は、三重大学との共同研究で栽培が困難な在来品種の大規模栽培に成功し、嬉野大豆の大規模栽培、これを「嬉野大豆」と命 名した。嬉野大豆は甘みが強く、豆腐などの加工食品に利用されてお り、当地区におけるむらづくり活動のシンボルともなっている。
イ 産地直売施設での取組
 直営の産直施設「旬前耕房ごん豆」は、女性が中心となって運営が行われており、むらづくり活動の拠点となっている。組 合員が自ら価格を決めて農産物を販売することで生産意欲が向上し、農地の維持や高齢者の生きがいづくりに貢献している。 また、権現米を使ったおにぎりや地元野菜を使った惣菜などの加工品が人気で、売上げは年々増加しており、営農組合の収益 を支えている。
ウ 6次産業化の取組
 営農組合の新たな取組として「六次産業化ネットワーク活動推進事業」を活用し、平成 27年に枝豆加工施設を建設した。嬉野大豆の枝豆をペースト化して外食産業向けに販売している。今後は新商品の開発と更なる販路拡大を目指している。

(2) 生活環境面への寄与状況

ア 交流促進の取組
 営農組合では、平成18年度から毎年「えだまめ祭り」を開催している。枝豆つめ放題や茹で枝豆の試食など趣向を凝らし たイベン トが好評で、平成27年度は地区外から2,000名を超える来場者があり、都市住民との交流の中心的な行事となってい る。そのほか、 新米の収穫の時期に行う新米祭り等、旬の時期に併せて毎月イベン トを開催することにより地区外の住民との交流に積極的に取り組 んでいる。
イ 地域環境整備の取組
 権現前地区では、非農家を含む全住民が参加する「権現前環境向上会」が用水路の維持管理や地区の環境保全活動に取り組 んでいる。子供たちや高齢者とともに生活道路の法面にヤブラ ンを植栽して地区の美化に取り組むことにより、子供たちの地区を大切に思う気持ちが醸成さ れている。また、営農組合と一体となった農地の法面の草刈りや用排水路の清掃などの取組は、地区の営農環境の維持・改善 にもつながっている。


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