ガーデン探訪(三重県南部 S氏未公開ガーデン)
年月日 | |
2021.4.2 |
三重県南部S氏ガーデンに初めて取材に行ってきました 津市のガーデナーM氏の紹介で、三重県南部のガーデナーS氏の未公開ガーデンに数名で訪問させて頂きました。。 つながりとは不思議なもので、M氏から聞いた伊勢市のガーデナー中出さんのガーデン(遊花夢ガーデン)を見せてほしく、今回訪問したガーデナーS氏を中間に介して紹介していただいた経緯があります。 それからしばらくして、当方と20年来のおつきあいがある汐見ガーデンのオーナー石崎さん(HP「五ヶ所湾物語」)から中出さんを紹介してほしいと連絡があって、当方が中出さん紹介した経緯があります。 石崎さんは伊勢志摩オープンガーデンを立ち上げた方で、中出さんを伊勢志摩オープンガーデンに誘って、現在の伊勢志摩オープンガーデンが基礎ができました。 不思議な縁です。 M氏によると、S氏は素晴らしい雑木ガーデンを運営しているとのことで、是非とも取材したく、この日を待ちに待っていました。 雑木ガーデンとは?・・・初めて訪問しますし、全く前知識がありませんが、予備知識を入れずに取材した方がガーデナーの感性をより素直に感じられるのではないかと・・・雑木ガーデンとはどのようなものでしょう。。 ガーデナーのこだわりが強くて感性が魅力的なほど、素晴らしいガーデンになると思いますので、今回もどのようなこだわりを持ってガーデンが作られているのかお聞きしようと思いましたが、 当日はなかなかするするとこだわりをお話しされる感じではありませんでして、珍しい植物のレクチャーを受けたところまでで取材が止まって進みませんでした。 ガーデンを拝見して、ガーデナーのこだわりはこういうことか?と予想しながら、記事を書いているので、何かずれたことを書いているかもしれませんが書いていきます。 ガーデンは山林近くではなくて平地にあり、広さは軽く家が何軒も建つような広いガーデンでした。 ご自宅前のガーデンと、テラス付き離れの前に広がる広いガーデンから成っており、種々の植栽された樹木の間に通路が作られ、樹林下に野草が沢山の種類植栽されていました。 テラスから見た景色を正面とすると、中心に大きなもみの木、その右奥に巨大なユーカリ、もみの木の左に大きな桜の木、さらにその左に大きなユリノキがあって、これら大木によって、周辺の景色がマスクされて、隔離された雑木のガーデンとなっています。ガーデン奥側は、果樹が植栽されていました。 ご自宅前のガーデンから・・・まず目にとまったのは、メダカの鉢・・・メダカは幹之めだかでして、すごく状態良くいろんなサイズが混泳していました。シュロ へ産卵させて別の鉢へ移して稚魚の飼育をするとのことです。 そして、目を惹いたのが、そこに植栽されたオモダカ・・オモダカの花が綺麗に咲いており、水中葉も美しく、全体もとても美しい鉢でした。 足下を見ると・・・ヒメクグ思って見ていると・・皆さんが「それはチリアヤメですよ」と教示してくれました。 こういう使い方があるんだ・・この景色は初めて見ます。 サクラランの鉢とのこと。。。 この花はイワヤツデとのこと、これも初めて見る植物です。盆栽で使われるようです。 アケビがオベリスク仕立てしてあって、雄花と雌花とのことです。 ここから離れ前の大きな雑木ガーデンに入っていきました。 離れには、ポリカーバネートの屋根付きのとても大きなウッドデッキがあって、雑木ガーデンをゆっくりと鑑賞できるようになっていました。とても開放感あふれる快適な場所で、いつまでも居たくなるスペースです。 この場所からガーデンを眺めると、中央に大きなもみの木(画像では左端)があって、右奥に霞んで見える巨大なユーカリ、画像では見えませんが左側に大きな桜の木とユリノキが配してあり、ガーデンが平地にあって一段高い部分から眺めても、周囲の景色をマスクした隔離した雑木のガーデンとなっていました。 中央手前の盆栽風の樹はマキノキで、この離れを利用していた親が作った和風の庭の名残とのことです。 テラスの西側に歩くと、かなり大きな面積の赤煉瓦で作られた平らなベッドがあり、ガーデン用具を運搬する素敵なアイテムと椿の鉢植えが置いてありました。 レンガの床は大きな面積なので景観を形成するとともに、アイテムの準備や鉢の管理等いろいろなことに使えそう。。。。 ここに置かれていた椿・・・シックでいいなあ♪ 品種はナイトライダー?でしょうか。。。 西方向に直線的に配された小道横には、いろいろな品種の椿が植栽されており、落ちた赤い花が道を歩く人に和の安らぎを与えてくれます。。 落ちた椿の1品種・・皆でなんだろう?と見ていたら、「紅唐子」とのことです。このガーデンはいろいろな品種の椿が植栽されていて、ガーデナーは椿にこだわりを持って植栽されていると思われます。 西側の通路突き当たりあたりには、キブシの樹が通路側に覆い被さる樹形で植栽されていて、花盛り。。キブシの花を愛でる感性が私には無かったので、とても新鮮な感覚でした。 ガーデンの 対角線上の位置にはピンク色の花をつけるキブシが植栽されていて、初めて見ました。 西の通路から中央付近の通路に入っていくと、カツラの木、それも緑の品種と赤い葉の品種が植栽されていました。 赤いカツラも初めて見ました。。 カツラの木は、丸くてかわいい葉と落葉のキャラメルの香り、私の大好きな樹ですが、私の小さな庭に植えてしまったら、他に何もできなくなってしまうのです。 広い庭がほしいなあ・・・ さらに入っていくと、横輪桜が満開! 大きな丸い花びらです。 ここで間近に愛でることが出来てラッキー! 自宅に横輪桜が咲くなんて、なんて贅沢なんでしょう。 さらに奥に歩いて行くと古木(15mに成長したユリノキが2年前の台風で横倒しになり、その株を残しているとのこと)に何やらツル植物が配してあります。 お聞きすると、ハンショウズルとのこと。 これも実物を見るのは初めてと思います。 うまく撮影できませんでしたが、アブラチャン(20年前に〇〇でもらってきたとのこと)。。私も見たことがあるはずなんですが、どうも葉が全然イメージと違うなあ。。私が過去に見たのはアブラギリのようです・・勘違いああ恥ずかしい・・・ 樹林下の通路脇には所々に水仙が配してあって、春の下草の中にはっとするホワイトがアクセントのように印象的でした。 この水仙、クチベニスイセンとのことで、物欲しそうにしていたら、お土産に持たせていただきまして、ありがとうございました! ラショウモンカズラ・・良い花だなあ・・・ 樹木下に種々の野草が植栽されている場所がありました。 ギボウシ、イカリソウ、ヤマシャクヤク、フクジュソウ、etc。。。素敵な日陰のスペース。。いいなあ・・ ニリンソウ。 これは見たことが無いでしょう?と、見せて頂いたのがムサシアブミ。。 変わった形の葉、そして花、名前の記憶がありますが、初めて見ました。。感激。 花芯が6個もある巨大な椿、これは「雲南大絞」とのこと。 これは西洋椿で、枝をきただいて育てたとのことで、名前は不明とのこと。 南東側にコゴミの植栽場所があってシイタケのホダ木が立てかけてありました。 ガーデンの中にヒラタケの発生跡が2〜3カ所もあって、ガーデンの中でキノコ狩りができるてステキ♪ ガーデンの東側には楽しいアイテムが素敵な感性で配してありました。。見てびっくり+楽しく+かわいい+フォーカルスポット。ガーデナーが、訪れた人を楽しくさせるためのエンターテイメントでしょうか? 林の中になにやらブタが居ます♪ 木の根元には、テングタケ科の老菌の傘をリアルに模したキノコのアイテムが配してあって、ガーデナーの遊び心が伝わってきます。 小道を歩いていて、何か揺れているなあと見たら、目の高さに松ぼっくりがぶら下がっていました。。思わずクスッと笑顔になります。 横にフクロウも居るそうですが気がつきませんでした。 かわいい♪ えさ台がぶら下がっていて、桜の花びらが乗っています。。 かわいい♪ 池の横の小道を歩いていて、ふと目を足下にやると、鶏の置物。。小さいので見落とす人も居るかもしれません。 発見した人に喜びをもたらすアイテム。 かわいい♪ 池の中には、コガモのデコイが・・・楽しい♪ ウッドデッキに近い東側には、ガーデナーのこだわりが作ったと思われる人工の池が配してありました。 遮水シートで水止めして、縁側を厚い枕木で囲って、入水配管が地中から池の枕木に出ており、排水配管が池の反対側に同様に出ており、とても凝った作りになっていました。 池面上にはオオフサモ?の水上葉が出ておりその鮮やかな緑と、池の上縁部に植栽されたヤマブキの黄色がコラボして良い雰囲気でした。
池には水芭蕉が植栽されており、ラッキーに花を観察できました。その他半夏生などが植栽され、5月にカキツバタ、8月にハスの花が咲いて、季節が進むと池の表情が変わっていくと思われます。 ガーデンを回遊する小道は、所々で表情を変え、明るい道あり、樹林下の木陰の道があり。。。多分、道にあった植物が配されていると予想されます。 瓶、石、などでアクセントがあったり・・・
これは、アメリカフウの実だそうです。 これでも、皆さんとても盛り上がっていましたが・・・どうして、盛り上がるのか理解できず、とまどってとまどって・・・これは多分、ガーデナーS氏ほか皆さんは女性で、当方は男性・・の違いでしょうか? |