紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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 <紀伊半島の巨木を訪ねる>

 三重県松阪市飯高町赤桶 水屋神社の大クス

  三重県松阪市飯高町赤桶の水屋神社は、国道166号線沿いの「飯高道の駅」から約2.5km西に行ったところにある。水屋神社の向かい側には、巨大な赤い桶が置いてあるので目印になる。神社に入ると目前にクスの大木があるので、これが目指すクスの巨木かと思い近づくと、2号楠と記した立て札がある。

 建物の裏手に回ると目指すクスの巨木がある。目前に現れた巨木の幹の太さに圧倒される。松阪市内から比較的近いところに、このような巨木が存在するので、多くの子供達がこのクスの巨木を訪ね感動を共有できるのではないかと思う。

 紀伊半島には、三重県御浜町引作、三重県尾鷲市尾鷲神社、和歌山県那智勝浦町熊野那智大社の大クスなど、多くのクスの巨木が生育している。これは、この地域の気候が温暖湿潤で、クスの生育に適した環境にあるためだろう。

 
(写真をクリックすると拡大します)
三重県松阪市飯高町水屋神社の大クス
水屋神社のクスの巨木の幹を見た瞬間、これは大きいと思わずうなってしまった。津市や松阪市といった都市部から見学しやすい距離に、これだけの巨木があることにも価値がある。

三重県指定の天然記念物である。
水屋神社の大クスの脇の石碑
大クスの横に建てられた石碑。石碑の裏には、はるか昔に、高見山の向こうの大和から白馬に乗ってお伊勢様が現われ、一方、大楠の生育する水屋の森から春日の神が現われ、高見山を大和と伊勢の国境と取り決めたとの伝説が書かれている。
水屋神社の大クスの枝振り
大クスの枝ぶりは見事である。3本の大きな枝が、あたかも巨人が両腕を振り上げているかのように見える。 
水屋神社の2号クス
水屋神社の境内に入ると、すぐのところにあるかなり大きなクスが目に留まる。これが目指す大クスかと思ったが、近づいてみると2号楠と書いてある。さては、もっと大きなクスがあるのではないかと、建物の裏手に回ってみると、上記の大クスがあった。 
水屋神社の樹叢
水屋神社の鳥居と社殿。左手に、2号楠と、2本並んだ夫婦スギが見える。見事な樹々の生い茂った神社には、はるかな昔からの長い歴史を感じる。

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