紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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農林水産省が募集した全国「ため池百選」に、
津市にある「片田・野田のため池群」が選定される!
(三重県では2箇所)


 農林水産省では、農業用ため池の多面的機能の一層の理解を図っていくために、全国のため池の中から、多面的機能に優れた代表的なため池を100箇所選定する作業を進めてきました。2010年3月25日に、その結果が公表され、当ネットワークが推薦していました津市にある「片田・野田のため池群」が「ため池百選」に選定されました。三重県では、もう1つ菰野町にある「楠根ため」が選定されました。

 今回の「ため池百選」では、農林水産省に設けられた学識経験者等による選定委員会で第一次選定が行われ、
全国から応募のあった600箇所のため池の中から、287箇所が選定されました。最終的な選定に先立って、農林水産省のホームページ上に287箇所のため池が掲載され、全国投票が実施されました。

 今回、観光地でもなく、地元の人以外にはあまり知られていない「片田・野田のため池群」が選定されたのは、第一次選定後の地元の人達の投票による応援、当初、「片田のため池群」を推薦されていたAさんの地元へのアピール等のたいへんなご努力、および当ネットワーク会員と読者の皆さまのご理解とご協力の賜と思っております。ご協力ありがとうございました。

 これからは、「ため池百選」に選定されたことを機に、
地元の人達がほこりをもって、里山的なため池環境を保全するとともに、これまでも行われてきた小学校等での「ため池の自然と環境学習」、三重県立博物館の生きものグループによる片田丘陵での「昆虫などの自然観察・調査」、ため池に隣接する梅林でのイベントなどを続けていっていただきたいと思います。

 「片田・野田のため池群」の築造年代は、江戸時代にまでさかのぼることができ、この長い年月を地元の農家がたゆまず維持管理してきて、現在も農業用ため池として立派に機能し、景観が保たれています。ため池の自然と景観を楽しむに当たって、こうした
地元の農家への敬意と、ルールとマナーを守ることが大切です。

 これから、地元の人を中心にして「片田・野田ため池群の自然と文化」を知り、楽しむことによって、子ども達が自然や環境の大切さを学び、大人もこころが豊かになり、ため池を通して人の輪が広がることを期待しています。機会がありましたら、そのためのお手伝いをさせていただきたいと考えています。

 このホームページに、「片田・野田のため池群」のコーナーを作りましたので、関連情報がございましたら掲載していく予定です。記事を送っていただければ幸いです。
 
 農林水産省ため池百選

 農林水産省が募集した全国「ため池百選」に津市野田の「赤池・池尻池ため池群」を推薦
 
 農林水産省が募集した全国「ため池百選」に津市片田田中町の「片田ため池群」も推薦

4月下旬の池尻池の周辺林。若葉が萌え出て美しく、ウグイスの声があちこちから聞こえる。

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