紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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 <松阪市飯高町のエコ情報>

 三重県松阪市飯高町月出の月出断層

 三重県松阪市飯高町の月出断層は、国道166号線から月出川沿いの車道をのぼる。紀伊半島を東西に走る断層帯は月出の地でその姿を現している。岩盤の色が右側と左側ではっきりと異なり、右側は暗黒色、左側は白っぽい灰色になっている。
 この断層帯は、実は関東から紀伊半島、四国を通って九州に至る中央構造線に沿って有り、国内最大級の大断層帯の一部であることに驚き、感動してしまう。この中央構造線が、紀伊半島の地形を作りだし、環境と生態に様々な影響を及ぼしている。
 
(写真をクリックすると拡大します)
 月出の断層の露出部。わが国最大級の断層帯がはっきりと分かる形で見られ、学術的にも貴重であり、平成14年に国の天然記念物に指定された。下の写真の案内板に詳しい説明が書かれている。
 この国指定の天然記念物について詳しく解説した案内板には、関東から九州に至る1000kmにも及ぶ中央構造線の位置が図示されている。また、三重県内では二見町から飯高町を通って高見山に抜ける中央構造線の位置も図示されている。
 案内板には、月出の断層帯の路頭の岩石などについての解説も書かれている。
 月出断層を見るためには、山道を車で登ると目的地の近くに駐車場があり、ここから歩いて行くことになる。約500mの距離を歩くことになるが、杉の木立の中の急坂を下って行く時は楽だが、帰りはかなりの上り坂で息がきれる。これも良い運動であろう。

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