そめやなないろとは

 
 

 熊野市の柳谷(やなぎだに)という集落で、藍染めををしている『そめやなないろ』です。

この柳谷という集落、奈良県と和歌山県の県境に近い熊野市の山間部にあり、8世帯20人が暮らす小さな集落で過疎地であるわけですが、その分、美しい自然が残り綺麗な山水の流れるところです。

 元々ミュージシャンで、20数年前に東京からライブのために京都に来た帰り道に、奈良県十津川村 の温泉に立ち寄った際、台風に遭い、そこへ滞在していたところ、近くの築150年の古民家を紹介され、やがてそこの家へと移住、その十津川村の集落の名前 が『七色』という名で、工房名を『そめやなないろ』という名にしました。

 その後2001年に、今現在の熊野市の『七色ダム』のある柳谷に移り住みました。

 人間が体に毎日まとうもの=衣、が人間の健康状態や精神にまで影響を及ぼす程重要なことです。

 石油由来の化学繊維で大量生産として作られた服よりも、より自然に近い形でつくられた自然素材を使った衣を身にまとったほうが明らかに良いわけで、なによりもそういう自然素材の衣は高いエネルギーを持っていて、人間の心身によい影響を与えてくれます。

 そして藍染めの方法は、これ は江戸時代から行われてきた「天然灰汁発酵建て」という藍染技法で、化学薬品等いっさい使わず自然原料のみを用いた技法で、カルキの入っていない綺麗な山水と薪を燃やした後の木灰が必要で、藍の葉っぱを数ヶ月かけて発酵させ、この生きた藍を布に染めていく、これが日本伝統の『本藍染め』です。

 ですから、布を染めてからも、藍に棲む微生物はずっと生きているわけです。こうした生きた「布」を体にまとうことにより、様々な効能があるようです。

 藍で染めた肌着は、昔から冷え性や肌荒れ、汗もなどに効果があるといわれていて、防虫効果も高く、江戸時代の古布も藍で染まった場所だけ虫食いが無かったり、大切な着物は、藍の風呂敷で包んで保管したといわれています。

 また、かつての武士は、切り傷の炎症から身を守るために藍染の下着を鎧の下に着こんでいて、それは、藍の生地が丈夫であることと、抗菌作用によって切り傷の炎症から身を守ってくれるためだったといわれています。そしてその色合いを「勝色」と呼んでいたそうです。

 また、「ジャパンブルー」という言葉は、明治8年にイギリスの科学者アトキンソンが来日した際に、日本人の多くが藍色の衣服をまとっていたことに驚き、発したそうです。

 
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