貸し靴、貸しスキーを持って高山線夜行列車に乗る。
飛騨高山で降りると午前4時。1時間ほど雪道を歩く。
ゲレンデの国鉄山の家はまだ早く、閉ざされていた。
明かりの窓を頼りに「とんとん、がたんがたん」と戸を叩く。
昔はよかった。
機嫌よく入り口を開けて薪ストーブに火をつけてくれる。
夜が明けてきた。スキー最初の1枚。
私のスキーは転びから始まる。
7転び6起きだ。
でもご機嫌だった。また来よう。
2回目は伊吹山スキー場。
会社の人たちをたくさん連れてきた。
スキーはご機嫌だ。
2月になって、また会社の人たちを連れてきた。
今度はまた原山。小屋でのお喋りもまた楽し。
3回目となるとちょっと慣れてきた。
余裕の滑りポーズ。
このころはストックに節がありますね。
3月にはなんと、八方尾根へ。
南に五龍岳と鹿島槍、北に白馬三山が。
第1ケルンで記念撮影。
ちなみにウサギ平でリフトを降りた後は
スキーにシールを付けて汗をかく。
翌37年は、あまり会社の人を巻き込んではいけない。
そんな反省をして単独行が多かった。
正月過ぎの志賀高原・丸池で。
この年から野沢温泉が多くなった。写真は上ノ平。
一人だと存分に滑れるし、ゲレンデや列車の中で友達が出来るけど...
たまには誰かと滑りたいね。
あれあれ、いました。
ご紹介しましょう、ボクの彼女です。
はい、今もわが家に住み着いています。
野沢温泉はボクのスキーのふるさと。
な〜んて、のんびり出来るのが好きです。
野沢温泉・日陰スキー場にて。
野沢温泉の友・富井さんと無線仲間の稲垣さん。
いつも野沢温泉のアフタースキーは富井さん家。
これはスキーでなく鈴鹿の山。
宮妻峡から鎌が岳に登る途中、知り合った岡さんが写してくれたもの。
初めてスキーに行ったとき、黄金色に輝く夜明けの雪山を見て
どうしても山に登りたかった。
初めての山は先輩に連れってもらった伊吹山。
なんどもなんども休憩して、顎を出しながら1,377メートルの頂上を踏んだとき
こんなに迷惑をかけてはいけない、一人で登ろう、と決意。
そしてきれいな山をよく見たいためカメラは持たず、スケッチブックを携帯。
そんなことで、よく山歩きをする中で唯一の山の写真です。
岡さんとはこのときだけで一度も再会はしていませんが
毎年の年賀状、近況など交換しあっています。
同じ趣味を持つ仲間っていいものですね。
昭和30年代の思い出の写真でした。