季節
緑のカーテン
2011壁面緑化、緑のカーテン記録(ゴーヤ)
 夏、学校や事業場などでは地球温暖化やCO2削減の取り組みとして、ゴーヤなどのつる性植物による壁面緑化を行っているところがある。

 前職場においては、「緑化隊(ボランティア集団)」を構成し、ゴーヤ、ヘチマ、アサガオを建物の際に植栽、冷房の節減など省エネに努めていた。

 2011年、東日本大震災による原子力発電の事故が発生。今夏は、東日本だけでなく、関西でも企業や家庭において徹底した節電が求められている。
 となれば、夏場のマイガーデンは、「緑のカーテン」しか考えられない。
◆6月4日 『ゴーヤ定植』
 ゴールデンウィークのオープンガーデンを彩った紫花菜など、春の1年草を後始末し、緑のカーテンを作るためにゴーヤを9本植えつける。
 家屋(リビング)の南側にはノウゼンカズラの樹が茂っているので、クール効果は半減するが東側に植えた。定植が1月程遅れたが、梅雨が明ける頃には、壁面に影を落とすまで生育しているだろう。今夏は、日本中、そして我が家でも「ゴーヤ」がたくさん穫れることだろう。
◆6月5日 『ネット設置』
 気が早いが青竹(5.2m)を4本、家屋壁面にもたれかせ、3.6m×3.6mのネットを張る。
 ゴーヤは植え付けたばかりであるが、碁盤の目のようになった青い竹に青いネットは、見た感じ涼しい空間となった。
 娘達に棚の出来具合を聞くと、ゴーヤが苦手だけに、余りいい気はしていない。
6月4日 ゴーヤ定植 6月12日 定植後1週間 
◆6月18日 『梅雨』
 梅雨空で毎日鬱陶しい日が続いている。この時期は、鉢植えへの朝の潅水作業が省けるが、イヤな季節。
 リビング南側の「ノウゼンカズラ」と「ハナミズキ」は、葉を繁らせ、東側のゴーヤは、もう1mにまで生育、毎日の成長が楽しみである。
 お隣の東近江市では、節電対策として、明日、市民にゴーヤの苗が配付される。
左:ノウゼンカズラとハナミズキ 右:ゴーヤの棚  リビング 右:ノウゼンカズラとハナミズキ 
◆7月4日 『ぐんぐん生育』
 毎日、目に見えるようにグングンとツルを伸ばしている。雌花も咲きかけた。

 南側の「ノウゼンカズラ」も咲きかけ、鮮やかなオレンジ色のカーテンとなった。
「ノウゼンカズラ」のページ
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◆7月9日 『生育盛ん』
 出張で5日間見ないうちに随分と大きく繁り、ゴーヤも成りかけてきた。
 「ノウゼンカズラ」も見頃となった。
◆7月16日 『壁面に影』
 外壁の1階部分に影を落とし、室内からも緑が輝きかけた。ゴーヤのツルは、青竹の高さ(5.2m)まで達した。
 「ノウゼンカズラ」も満開。
◆7月21日 『ゴーヤ料理』
 大型の台風6号が19日から20日にかけて四国・本州列島太平洋沿いを通り過ぎた。
 滋賀県全域には、暴風雨警報が発表され、我が家の庭のノウゼンカズラやキュウリの茎葉がだいぶん損傷したものの、ゴーヤの被害は、軽微であった。
 高く伸びたゴーヤのツルは、衰えることなく旺盛、実もたくさん付け、収穫したゴーヤをどうしようか困っているところ。
 妻や娘は、ゴーヤチャンプル、そして、ゴーヤチーズせんぺい、ゴーヤカレーなどに工夫して調理してくれているが、そう食べられるものではない。
 目的は緑のカーテンだから無理して食べなくてもいいが、食べ物は粗末にできない。
◆7月31日 『ゴーヤ最盛期』
 ゴーヤの苗を植え付けて2ヶ月近く経過。実の形状の長短、色違いの4種類のゴーヤがたくさん成り、今日も20本ほど収穫。緑のカーテンも繁茂し、最盛期を迎えた。
 料理の方は、今のところ「お浸し」が口にあっている。
◆8月6日 『ゴーヤ完熟』
 緑のカーテンは、設置したネットを被いつくし、まだまだ上へ上へとつるを伸ばしている。ゴーヤも実は、いっぱいぶら下がり、今日も300グラムもある大きなものを20個収穫。穫り遅れたゴーヤの実は、朱色になってはじけ、「ユリ」の花のようになった。
◆9月4日 台風でゴーヤカーテンつぶれる
 3日の朝、台風12号の強風でゴーヤの棚(竹)が折れていた。残念! 4日夕方、風雨が弱まるのを待って後始末した。
 ゴーヤのカーテンは、台風が来るまで生育盛んで、棚(ネット)が不足して屋根まで伸ばせなかったが、部屋の温度低下と視覚からのクール効果をもたらし、実も160本以上収穫していた。最後にゴーヤ2.5kgを使って佃煮を作る。これで小学生の夏休み観察日記のような毎日が終わった。