みかんの木の間にぎっしり
しゃきっとした立派な蕗
これで10時間
やっとできました
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今年も蕗の季節が巡ってきました。御厚意でいただいた新鮮な蕗を、洗って
ザク切りにしてお釜に入れ、味をつけて炭火でコトコト10時間ほど煮詰めます。
途中でまんべんなく味が染み渡るように、おかまを持ち上げて中身をスイングする
必要があるので、手が離せません。
伽羅(キャラ)は香木のことで、東大寺の蘭奢待(らんじゃたい)が有名です。
とても貴重なもので、東南アジアのほうで、樹脂が固まってできると推測されています。
いわゆる蕗の佃煮ですが、出来上がりの色が伽羅に似ているので、その名がついたと言われます。
逆に、その色になるまで時間をかけて煮詰める必要があるのです。そう、きゃらぶき作りは
本当に大変なんです。母のノーハウをすっかり引き継いで、かあちゃん、ごくろうさん。
<2010.5.5>
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