二本の大銀杏
   
昭和23年当時の校舎全景
同じアングルから現在
荒神山から昭和29年頃
寒桜と現在の校舎
山の声川の音に目を覚ます
学校とお寺の銀杏

 小学校の銀杏が盛んに散っている。家の周りや二階のベランダにも舞い落ちてくる。 毎年のことながら、この時期は掃除が大変である。校長も気を遣って手土産を持って 謝りにくるが「親戚の先祖が植えたものだから気を遣うこともありませんよ」と伝え たが、お土産の辰ヶ浜名産のほねくの天ぷらは有り難く頂いておいた。

 津木小学校は明治9年(1876)に中村のお寺の本堂を借りて開校されており、 この地には明治41年(1908)に新校舎が建てられた。今年で開校134年になる。昭和52年 (1977)に開校百年記念行事が行われている。その時に建立された記念碑には「山の声 川の音に目を覚ます」と刻まれている。卒業生の今川凍光氏(沖冨治)の作品で、元校長 の中野保男氏が揮毫しているが、すでに両名とも鬼籍に入られている。

 134年で約3500人が卒業している。現在の在校生は44名。複式学級制が敷かれている。 私の頃は一学年で54名いた。昭和25年生まれは、第二次大戦で敗戦後、復員した親父たちが 戦後日本の復興を期して子作りに励んだ結果であろう。
 百年史に掲載されている昭和23年の写真とほぼ同じ場所から撮ってみた。62年の 変遷をじっくりと味わってもらいたい。

 金色の小さき鳥のかたちして銀杏散るなり夕日の丘に

              与謝野晶子

   <2010.11.11>  


 
メニューに戻る