瀞八丁を遡る
   
初めてのジェット船

熊野川を時速40キロで遡る

浅いところは水深50センチくらい

佳境に入ると屋根が開きます

休憩所。3県が一望です

熊野本宮大社で“甦る日本”

   先月の月例ツーリングが雨で順延して今日になった。行く先は天然記念物の“瀞八丁”。和歌山にいながら 初めての訪れだ。いつものように、本宮までの道は走りよい。道の駅、龍游で一休み。今日は10名のご一行だ。 2時間ほどで、ジェット船発着の志古に着く。船は片道25キロくらいを瀞八丁まで2時間で往復する。料金は3,340円。目はり ずし弁当1,000円と缶ビール1本を仕込んで船に乗る。一応、指定席制なんだが、全員乗ったら空きまくりで、座席が狭いこともあり 一人で好きな席へ移動。熊野川、上流は北山川を時速40キロで遡る快適船旅の始まり。
 この船はかつては大型扇風機を船の後部に積んで風力で走っていたが、あまりにもうるさいので改善して水を吸い込んで 高圧で吐き出す水ジェットに変えたのだそうだ。水深の浅いところは40〜50センチしかないので、普通の船のような プロペラでは地面に触れてすぐに壊れてしまう。北山川の上流は日本でも最高の雨量を誇るところで、水量が豊富な故に なせる観光船だが、増えすぎて欠航することもあるらしい。また、水量が足りなくて船底が地面をこするような場合は ブルドーザを使って航路を確保することもあるとのことだった。
 一応のゴールというか終着の場所は奈良、三重、和歌山の3県の境が一望でき、岩山の上に湯婆が出現するような 旅館もあった。ここで15分の休憩の後、奥瀞をちょっと覗いてUターンする。 ここの土産物に那智黒の彫り物があったが、そもそも那智黒なる銘石はこの上流の北山川から流れ出て、紀州は那智の海岸で発見されてその名が ついたということだ。河原を探したが真っ黒な石は見当たらなかった。もう、誰かが拾ってしまったのだろうか。瀞八丁は、太古の自然を そのままに残して天然記念物に指定されている。
 帰りは船中でウトウトしながら約2時間の船旅を終え、バイクに戻る。まだ、時間に余裕があるので熊野本宮大社に お参りする。3カ所の社殿に、それぞれのお願いをして記念写真を撮って帰路につく。

 <本日の走行距離232キロ>  


 
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