熊野古道の最も険阻な道のひとつ鹿ヶ瀬(ししがせ)峠。家から最も近くにある古道を
初めて歩いてみた。2月の雪の降る寒い日であったが、頂上の大峠につく頃は、うっすら汗ばんでいた。
写真は、広川町から大峠に至り、原谷に下るところに現存する1000年前の500メートルに
わたる石畳。
天仁2年(1109年)にここを通って熊野に詣でた右大臣藤原宗忠は、中右記(ちゅうゆうき)に
次のように書き残している。『次登鹿瀬山、登坂之間十八町、其路甚険阻、身力巳盡、林鹿
遠報、峡猿近叫・・・』ししがせ峠登ったら2キロちょっとあって、めちゃくちゃしんどい
道でへとへとになった。鹿は鳴くし、猿はうるさいし・・・、ということかな。 この日23キロ
を走破。足の裏に水ぶくれがいくつもできた。ナナは元気過ぎ!
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