●石●
(いし)

 

 ほんとに、ただの石。7、8年くらい前からうちにある。用途は、たまにペーパーウエイトに使う程度。
 これは安濃ダムの近くで魚の掴み取り大会があった時に、川で見つけた物だ。
 掴み取り大会の後、掴み取りした魚を食べてから川に入って遊んでいたたくま君とゆうま君。何やらゆうま君が熱心に川の中を探し始め、見れば変わった石を探しているようだったのでたくま君と二人、いいと思う物をゆうま君の所に持って行っては鑑定?してもらう事に。
 どれを持って行っても中々首を縦に振らないゆうま君であったが、この石を持って行ったところ、じっと見てからうむ、と深くうなずいてくれたのだった。
 これがどういう石なのかさっぱりわからないのだが、何せ黒っぽい石の層と白っぽい石の層が交互に重なっている。まあこの模様がちょっと面白かったのでゆうま鑑定に持って行ったのだが。で、金色の細かな粒が入っている部分があり、光の当たり方によってはキラキラして見える時がある。一体何なんだろうな?
 これを拾った日、掴み取り大会でゲットした魚は目の前で生きたまま口から割り箸を刺して回転させ、内臓を引き抜いてから塩焼きにしておいしく頂いたのだが、その様子を見ていたたくま君がちょっと引いていた。まあついさっき自分が捕まえた魚がこんな風にされるとな・・・。逆にゆうま君にわかったか?と尋ねた所、「うん。ぐさってして、ぐりってする」と全く平気でありました。
 今までただの置物で何とも思ってなかったんだけど、つい先日ブレスレットを買って石の事を何となく調べていた時に、「こいつ、悪い気を溜め込んだりする石じゃないだろうな・・・?」と、ちょっとだけ思ったり。今まで手元に置いてて何ともないんだから、まず大丈夫だろうけどね。何よりゆうま君に認められた石だしな。
 
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