三段空母
<さんだんくうぼ>
メカコレクション
1/1000ヤマトのキットに付随していた物。このシリーズにはメカコレクションが何かしらオマケとして付いているようだ。メカコレクションなんで、ノンスケールで手のひらに乗るサイズで実際小さい。全長は6、7センチくらい。
何十年か前の「宇宙戦艦ヤマト」に登場したデザインで、子供の頃テレビで見たんだろうとは思うんだが、全く覚えていない。つまり思い入れは全くないわけなんだが・・・折角なので製作開始。ちょうどいいので、「特に作る気があるわけでもないキットをきちんと最後まで組む事ができるか」の検証モデルに。すまん三段空母。でもこれを完成させる事ができれば、色々あるいつ買ったかわからない積みプラも一つずつ消化して行けると思うんだ・・・。
結果、完成まで漕ぎ着けたのでちょっとは自信を持てたかな。
カラーリングは、現用の水上艦艇ぽく。・・・なんだけど、参考にしたのは手元にあったマクロス関連書籍の「ウラガ級空母」。現用じゃないじゃん。別にいいんだが。
仮組みしてまず目に付いたのは、パーツ同士の合いの悪さ。貼り合わせた船体には微妙にズレがあった。ちゃんと処理するから別にいいと言えばいいんだが。放映当時のクオリティなのかな。それはさておき、仮組みを眺めつつ先に甲板の塗装を完了させてから船体に一段ずつくっつけて・・・と珍しくちょっとだけ手順を考えながら製作。
途中、右舷のブリッジ(ただの三角板みたいな部品だった)と左舷のレーダー?(なんか四角板みたいな部品だった)が何とも粗末に見えたのでプラ板の残骸と廃棄予定の屑パーツでアンテナとかそれらしい何かをくっつけてみた。ブリッジはたくさん尖らせた結果、原型がなんだかよく分からなくなってしまったが、まあ良し。その後、最上部甲板に対空砲を4基増設。ハリガネとリベット状パーツでなんかそれらしいか?ってな感じの物をでっち上げ。その性能とかについては、何せ異星人の船だから製作者である俺の知る所ではない。ハリガネを掴むピンセットがプルプルしてすごく困ったぜ。
・・・とまあ、ブリッジやら対空砲やらについて力説しているわけだが、実は一番気になったのは最上部甲板の切欠き部。得た知識によると、実はアングルド・デッキになっていたのだが設定画が不明瞭でこのような解釈になったとか何とか。いずれにせよ、当時はその辺を問い合わせる事なくキット化したりなんかしていたという事か?まあ異星人のテクノロジーなので仕方ないな。
話が脱線したが、この切欠き。「俺が艦載機パイロットだったら多分落っこちるなー」と思ったんで信号灯を一本立てといた。他にも、この甲板最後尾部左右に丸いリベット状パーツを貼り付けて、「発光部の間が甲板なので、このあたりに着艦しろよ?」という事にしておいた。これで俺が配属されてもたぶん大丈夫だ。ガミラスの艦なのでその可能性は限りなく低いとは思うが。
総評。思ってたより楽しかった。複層になった飛行甲板が、いかにも航空機運用能力が高そうに見えていい感じ。パーツの精度がもうちょっと良かったらなお良かったかと。バリも結構付いてたし。作ってみると面白いと思うよ?
そうそう、本来は各層の甲板中央に太い白線が一本引かれているのだが、あまりにも大味に見えたのでモールドに白で墨入れしてみた。これはこれでいいと思うのだが。
最後にもう一枚。ついでに「グラーフ」と命名。ドイツ空母「グラーフ・ツェッペリン」から。まあ何でもいいじゃん?
●架空設定みたいな。
多層式宇宙空母 グラーフ
ガミラス帝国軍の中でも、古い部類に入る艦艇。これは比較的初期に建造されたもので、最上部甲板左右に計4基の対空砲があり高い防空能力を持つ。また、艦隊旗艦として運用されていた時代の名残として、艦橋部・索敵部の双方に多数のアンテナが設置され、通信管制能力が高められている。
●塗装メモ
本体→ グレーFS36320(ラッカー・307)
飛行甲板→ 軍艦色2(ラッカー・32)
飛行甲板奥→ ジャーマングレー(ラッカー・40)
増設対空砲・ブリッジ・レーダー部シグナル下地・各所○部→ ライトグレーFS36495(ラッカー・338)
甲板・側面□部墨入れ→ フラットホワイト(エナメル・XF−2)
甲板周囲→ ライトグレイ(エナメル・XF−66)
台座→ ミッドナイトブルー(ラッカー・71)
ブリッジ・レーダー部シグナル上塗→ クリヤーイエロー(エナメル・X−24)
墨入れ→ ダークグレイ(エナメル・XF−24)
模型置場へ