アストレイ(レッドフレーム)
<あすとれい(れっどふれーむ)>
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 去年の誕生日に、「なんか良さそうなのを一つ選んでみてくれ。それ作るから」と、たくま君にお願いしてみたところ、こいつが選ばれた。で、だ。
 しかしまあなんだ、色といい形といい武器といい、自分では絶対に買わないであろう機体ではあるな。
 自分の趣味と照らし合わせてみるに、パッと見、赤すぎる。設定によるとこの機体、数機が建造され、それぞれフレームのカラーリングが違うらしい。で、その中の一機であるこいつは「レッドフレーム」。・・・なのだが、どう見ても主にレッドなのは「そこはフレームじゃないだろう?」と思われる部分。
 ではまあ、フレーム以外のレッドはなるだけ潰す方向で塗ってみようかとだけ考えて、製作開始。
 

 当初脛のレッドはグレー系で塗装してみていたのだが、どうもあまり似合わなさそうに思えたのでブラックで塗装。この時点ではこれでいいのかよく分からなかったのだが、ともかくレッド→ブラックで塗り替えて行く方針が決定。結果はまあ、見ての通り。そんなに悪くない。
 このあたりから、ベース機よりさらにスピード重視の軽量設定にしてみようだとかの方向性がちょっとずつできてきた。実は脚部両サイドの赤い棒状部品、元々あんまり好きじゃなかったんで撤去する事に。この部品付けなくても、その下に十分なディティールが付いてるんだよな。スピード重視な事にするわけだし、足回りはシンプルな方がそう見えるはず。
 更に膝関節後方のU字型のパーツも付けない事に。実は完成間近になって、「あれ?このパーツ何?」となって初めて気付いた部品だったりする。一度は試しに付けてみたんだが、どうも脚から軽快さがなくなる感じがしたので最終的に取付ない事にした。一応付け忘れじゃないアピールの為に、六角ボルトのパーツを貼り込んでおいた。ちゃんと検討した上で撤去したんだよ?
 そんなこんなでチマチマ作って、脚以外はそのまま製作。仕上げに左肩に、昔買った雑誌に付いていた「ウイングゼロカスタム用シール」から、黒い鳥(カラス?)を切り取って貼り付け。部隊マークな事にしておこう。その横には機体番号「11」。これ、20年位前にCD屋さんで買ったインスタントレタリング(当時はまだカセットテープを普通に売ってる時代でだな、その売り場の横にこういう数字や英字のドライデカールが各種売られていたのだよ。それを一束買っておいたわけだ)を使用した。その下の着弾痕は本にやり方が載っていたので百均でライターと線香を買ってきて軽く一当てしたんだけど、・・・・・・なんか面白いぞ、これ。簡単だし。
 

 この機体、フレーム接続されたバックパックを腰の位置まで下げる事ができるんで当初はそうするつもりだったのだが、実際にポジションを変更してみるとあんまり納まりが良くなかったのであえなく断念。軽快さを出したかったのでシールドは元々作らないつもりだったのだが、ここにきて刀の鞘とビームライフルも作らない事に。鞘は・・・どう見てもデッドウエイトにしかならん上に、足さばきの邪魔にしかならないと結論付けたので。刀は小さな腰サイドアーマーに抜身のままクリップしとくのが基本位置って設定にしておこうかと。ビームライフル?作ってもよかったし、作るつもりだったんだけど、鞘を中止した時に「ここまで来たら思い切って刀だけにしてみるか」となったので。後腰に装備しても良かったんだけどね。
 そういえば刀の金色部分。すごく久々に光沢のクリアーを買ってきて上からスプレーした。家にクリアーの使いかけ缶スプレーが10缶近くあったのだが、なぜか全部つや消し。どんだけつや消し好きだったんだ、俺。まあ確かにつや消し好きだけどさ。
 完成して思った事。
 よく知らない機体はパーツ数の多いリアルグレードは避けるべき。どう扱えばいいのか分からずちょっと困る。
 刀一本、てのも案外カッコいい。ビームサーベル系の武器はインパクトに欠けると思っていたのだが、単に思い込みだったか?
 ともかく、思っていた以上にカッコいい機体だった。リアルグレードがすごいのか、アストレイのデザインがすごいのか・・・さてどっちだ。
 

 このアングルは珍しかろう?
 
●架空設定みたいな。
 MBF−P02S アストレイ(レッドフレーム再生産機)
 オーブ軍によって地球上で再生産されたアストレイ・レッドフレーム。ロウ・ギュールの運用機体のデータがコピーされており、近接格闘戦時の挙動の柔軟性は一般的な機体を大きく上回っている。
 数機が再生産され、その全てがオーブ軍特殊部隊に引き渡された。再生産時に装甲材の見直しが行われ、装甲部分の多くがベース機の発泡金属から非金属素材に変更された。また、同時に不要と判断された脚部装甲の一部が撤去されており、本体重量は2t程度軽量化している。
 腰部に左右一本ずつ装備される「カタナ」を主兵装とし、ビーム兵器の多用による電力消費を抑え継戦能力の向上を図っている。本機は少数編成での拠点強襲作戦に投入され、乱戦に持ち込み敵モビルスーツを無力化する戦術で少なくない戦果を挙げた。なお、その運用は地球上のみに限定されている。
●塗装メモ
本体白→つや消しホワイト(ラッカー・62)塗替下地は明灰白色(三菱系)(ラッカー・35)
本体黒→タイヤブラック(アクリル・H−77)
フレーム→軍艦色(2)(ラッカー・32)
関節→ダークシーグレーBS381C/638(ラッカー・331)
裏地→ジャーマングレー(ラッカー・40)
腹部グレー→明灰白色(三菱系)(ラッカー・35)
赤→キャラクターレッド(ラッカー・108)
カメラ下地→シルバー(ラッカー・8)上塗→クリヤーグリーン(エナメル・X−25)
バーニア→焼鉄色(アクリル・H−76)
刀金→GXレッドゴールド(ラッカー・GX209)
 
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