フルアーマーZZガンダム
<ふるあーまーだぶるぜーたがんだむ>
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手元にはないものの、これはそれなりに覚えている。
「ガンダム・センチネル」のEx−Sガンダム風カラーのZZを作ってみよう、と思い立って製作を開始した物だ。
ただ、ZZにはあんまり好きじゃない部分がいくつかあって、だ。
まず、腕にシールドが付いている。それも飛行形態時、主翼として使用される(されてるんだよな?)物が、だ。こいつは撤去する方向で。
そして飛行形態時、下面から見るとコア・ファイターのキャノピーが丸見えになっている。これはさすがに大問題だろう。まあどうにか見えないようにする方向でがんばってみようかと。
後はビームライフルの後端にガラス張りのコックピットがあるとか、赤や黄色が全身に散ったカラーリングなのはあまり好みじゃない、だとか。
一応、これらを念頭に置いて製作を開始(したはず)。
設定としては、FAZZとZZガンダムの運用データをベースとして強化・改造された機体という事で。
このアングルから見ると、頭部周辺の赤と黄色がいい感じなんだが、全体で見ると色が単調すぎる。完成した時はあまり気にしていなかったんだが・・・今見るとまた違うな。
両腕のシールドは撤去したが、ちょうどいい具合に肩から左右に大きく張り出した板状部品を下げ、これをシールドに見立ててみた。おそらく実際にシールドとして機能して吹っ飛ばされても、飛行形態時にも致命的な機能低下にはならないんじゃないかな。この取り付け方にすると結構印象が変わって面白い。で、原型機は肩の空気抵抗がものすごく大きそうな気がしてたんで、ちょっとでもマシに見えるようにインテーク状のパーツを取り付け。で、肩部正面にはミサイルランチャーを装備。ちなみに両面テープで取り付けてあるのだが、触りさえしなければ10年くらい経っても取れない感じ。
ダブルビームライフルは右腕部に取り付ける方式で。別に手に持たせるのが嫌だった訳ではなかったと思うのだが、シールドを撤去して物足りなくなったからか、左腕部のミサイルランチャーと揃えたかったからかのいずれかの理由だったと思う。なるだけフルアーマーZZガンダムに付属していた部品を無駄にしたくなかっただけかも知れない。そういえばバックパックもフルアーマー用の物を使用している。ここに装備されたビームサーベルは、肩に追加パーツをてんこ盛りにした所為でそのままでは手が届かないのだが、脳内設定では基部ユニットごと180°下に回して腰部後方でアクセスする事になっているんで、接近戦でも問題はない。・・・だいぶ後から思い付いたんだけどな。
本来腕部に付くはずのシールドはバックパック下部へ。ここはここで邪魔なんだが。
Gフォートレス形態。Ex−SガンダムのGクルーザー準拠なので、機首は真っ白。ここに予備のコックピットがあるなんて、ありえない。機首には各種索敵機器類が内蔵されているのだ。・・・いや、その方が良くない?
Gクルーザー準拠だったので、バックパックもMS形態の位置のままで。完全変形Ex−Sガンダムなんて発売されるわけがないと思っていたから、なるだけGクルーザーのパーツ配置に似せておこう、と考えてこのような形に。で、バックパックが後退して脚部と重ならないので、脚部もSガンダム準拠の変形(というか、変形しない)形にした。一応、脚部ユニットを180°回転させて内蔵された大型バーニアを露出させる事も可能にはなっている。ただ、膝周辺や足首に推進機に見える物が集中しているので、ここは変形させなくてもいいんじゃないかと思った事も非変形の一因になっている。
この角度から見ると、意外と原型機と大差ない気もする。あれやこれやとパーツを取り付けてはいるが、一番印象を変えているのはカラーリングを抑え目(赤と黄をほとんど抜いた)にした事かも知れない。でもちょっと色彩変化に乏しすぎるな。
赤を含むシール類でうまく飾り立ててやれば良かったのではなかろうか?
円錐型バーニアはバックパックと両腕部、側腰部。脚部はMS形態時の姿勢制御バーニアをそのまま使用する為、可変MSの航行形態としては機動性も優秀・・・かも知れない。そういえば今思い出したが、脚部を非変形とした理由は「変形させると塗装が剥がれるから」が最大の理由だったような。ともあれ、意外と膝から足首にかけての脚部上面がフラットにまとまってて悪くない。それにしても何だって黒文字のマーキングシールしか使ってないんだろうな?ここにちょっとでも色付きのを使っておけば、ずいぶん印象は変わっていたはず。
下から。ここで原型機のようにコアファイターのキャノピーを露出させない為、キャノピー部には1/100スーパーガンダムからGディフェンサーのコックピット装甲を移植。スーパーガンダムは素組み後に解体したんじゃなかったかな。
ともかく、これでMS形態時のコックピット部は二重装甲で防御力向上、ただし胸部が本来の位置に被さらなくなったので隙間を埋めるべく四連ダクト化。実際にはダクトではなく、下二つは姿勢制御バーニアで、Gフォートレス時には垂直上昇時に推力装置として使用される、という設定に。これと膝部のスラスターを用いて垂直上昇を行う、と。
股間パーツの延長にも、Gディフェンサーのどこぞの部品がそのまま流用されている。ここは何故延長したのかよく覚えていないな。
こちらはコア・トップ。肩上部に取り付けたインテーク部品のおかげで、ちょっとは空気抵抗が少なそうに見える。ここから吸引したエアをどこに導いているのかは全く謎だが。それはともかく、機首が長く伸びたシルエットのおかげで、何となく飛びそうな感じに見える。
写真を見てて気付いたんだが、どうもドライブラシかパステルの擦り付けで、全体的にエッジを強調しているようだ。そんな事をしていた記憶は全くないのだが。逆に、写真では分からないのだが、現物を近くで見ると下地の成型色によって塗装した色の発色に多少の違いがある。これは完成してしばらくしてから気付いた事を、今でも覚えている。このあたりからサーフェイサーを使うようになったんだったか。今はまたサーフェイサーを使わない方向に転換して、下地を別の色で塗装する方式に変更しているが。
ここまで書いてから発掘した当時の文献によると、肩にはジェネレーターが増設された事になっているらしい。つまり、肩上部はエアインテークではなく放熱部なんだそうだ。
武装は機首のダブルビームライフルと、肩部のミサイルランチャー。なかなか重武装だが、重量増分だけ原型機よりは機動性が低下しているはず。小さいながらウイングは、一応機能するんじゃないか?と思える程度には自己主張していると思う。これは本来バックパックの下に取り付けられるはずだったパーツだ。
今となってはどうしようもないんだが、もうちょっときちんと変形させてあげてから写真を撮るわけにはいかなかったんだろうか・・・。
ウイングの下にくっつき過ぎてしまう為、Gフォートレス時はサイドに開いていた腕部は90°回転させて下向きに。それが一役買っているかは知らないが、そこそこ速力の出そうな機体に見える。一応それなりにまとまって見える・・・と思いたい。
後方から見ると、コアファイターのキャノピーが少し見えてしまうのがちと残念。せっかくむき出しにならないよう増加装甲まで付けたんだから、ここも何か思いつけば良かったんだが。
そしてコア・ベース。バックパックは四角くてデカいものの、翼とコアファイターの機首のおかげで、飛びそうな気はする。目立つロケットノズルが相当な推力を持っていそうにも見えるし。
バックパックの黒(ネービーブルーだったか)とグレーの分、色数が増えて見えるから、地味すぎるカラーリングが多少は緩和されている。いや、そもそもメインカラーの「白」がぼんやりし過ぎているのかも。アクセントになる色を入れるのって、大事だなあ、とか思ったり。多分これ作ってる時は、全体のシルエットを変える事とちゃんと変形させる事、そしてどれだけ原型機の「赤」と「黄」を無くすか、に集中してたんだろう。
よく考えてみたらこの機体、本体の上に巨大なバックパックを背負わせている訳なんだが、揚力・推力・武装の全てを背負ったバックパックに依存しているという、かなりダメそうな構造をしている。本体は単なるお荷物・・・。おそらく加速力は十分だが小回りは効かないだろう。あくまで、「こういう形態での運用も可能です」というレベルの機体だ。まあいざとなれば脚部を回転させて、さらにロケットノズルを2つ出す事も出来るし。いやむしろ初めからそうやって大推力で一撃離脱するべきなのかな。
コアファイターの左右に、前方に向けられた小型のロケットノズルがあるが、これは宇宙空間での運用形態。制動バーニアとして使用する。大気圏内では180°回転して後方に向け、補助推力として使用される・・・という設定だった。何故か今でも当時考えた設定はそれなりに覚えているもんだ。
なかなかきれいな三角形のシルエットだと思うんだけど、この下半身ってほとんど何の変形もしていないような。
ほとんど何も書く事がないコアファイター。機首だけ青い配色は、「ガンダム・センチネル」登場の戦闘機、ワイバーンとお揃い。もっとも、エンジンポッド部はMS形態でも露出してそのまま腹部となっているので、白く塗るしかない所ではあるのだが。しかしこの主翼(というよりただの「突起」)で飛べるわけないよな。
この機体に武装があるかは、不明。20mm機関砲があるかないか、自分でも決めていない。
分離形態でコアトップ、コアベースに1機ずつ組み込まれているが、あくまで脱出用の機体なのでコアファイター単独での運用は考えていないからだ。MS相手に効果のある武装が組み込めるとも思えないしなあ。
キャノピーの中までしっかり写ってないのは、おそらく中のパイロットまでは塗っていないから。今だったら適当でもいいから塗るだろう。完成後の見栄えがかなり違ってくるんで。
こいつ、よく見たら前のインテークと後方のエンジンポッドは全くリンクしてないのな。もしかして前のはインテークじゃない?別の機能がある?
●架空設定みたいな。
MSA−0010 ExZZ(イクズス)
α任務部隊のFAZZ運用による武装データと、アーガマに配備されたZZガンダムの可変機構データを基に建造された、「強化された」ZZガンダム。
本来ZZガンダムに装備される予定であった追加パーツは、FAZZ隊が全機撃破され実機が失われた事による追加装備の開発遅延とアーガマの地球降下作戦実施により、本機に装備される事となった。また、その際更なる出力向上と機体剛性改善が実施され、現在の形状になった。
宇宙戦用機として完成した本機は、地球降下したアーガマ隊の抜けた穴を埋める形で実戦配備され、大規模戦闘に投入される事こそなかったものの、多数の任務に投入され、戦果を挙げている。
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