ガンダム Ver.Ka
<がんだむ カトキ版>
1/100



 基本、1/144スケールだけを作ろうと思ってるんだけど。
 現時点で、「いつか作ろう」と思って買ってある1/100スケールのキットは2つだけ。
 そのうちの一つがこのガンダムVer.Kaで、今回ようやく作る気になった。気分が変わらない内に製作開始。
 以前にも一度作った事のあるキットなのだが、当時は成形色仕上げの部分塗装だったので、今回は全面塗装で製作する事に。進歩といえば進歩しているのか・・・?
 それはともかく。
 ガンダムと言えば「機動戦士ガンダム」シリーズの最初の主役メカ。メモリアル的な意味もあって、自分なりにきちんと作っておきたかった機体だったんで。
 今回は、派手、というかオモチャっぽいというかを感じさせる「赤」の面積を減らす事に。まあ個人的な趣味の問題なんだけど。
 

 いちおうカラーリングは「ガンダム7号機」を参考にした。
 腹部の赤はグレーのサーフェイサーを吹いてから白で塗装したのだが、近くで見ると白のトーンが他の部位と微妙に違う。まあじっくり見なければ気になるほどではないのだが。
 それと肩部装甲内の腕部肩関節ブロック。これがグレーの成形色で、以前部分塗装した時はそのままグレーで完成させたんだけど、今回は白で塗装。ただしふと思い立って、下地に先にシルバーを塗装してから白を上塗りしてみた。
 結論から言うと、やはりここも微妙に違う白。ちょっと硬い、冷たい白になった。これはこれでアリかな?次から要検討だな。
 今回、全身にできるだけ汚しや塗装剥げを書き込んでみた。
 機体左側は基本的にシールドを装備しているので、被弾痕は右側に多く。そしてこれだけの重量の機体が「走行」するのだから、接地面周囲は特に塗装剥げを派手に。シルバーを擦り付けるのではなく、塗ってみた。ショベルカーのバケットが全部塗装剥がれてシルバーになってるのをイメージして、それはもうペタペタと。やり過ぎたか?とも思っていたのだが、これはこれでいいだろう。塗っていて楽しかった。
 あとは転写シールとマーキングシール。なるだけ指定箇所通りに全数貼ってみた。「RX−78−2」「GUNDAM」て書いてあるやつは貼らずにおいたけど。・・・戦闘機とかで考えると、なんかリアリティない気がするし。転写マークのミスした箇所は、ダメージ表現的な何かで誤魔化す方向で。ちゃんとしっかり擦って転写させたはずなんだけどなあ。放置期間が長すぎて、劣化してるとかそういうのもあるのかも。
 

 成形色からカラーリングを変えた個所は、大きいのは3箇所。腹部、シールド、バズーカ。
 どれも白サーフェイサーを吹き付けてから塗装したんだけど、やはり白は隠蔽力が低いので仕上がった後にじっと見てると少し色合いが違う。もっと厚く塗ればまた違った感じになったのかも知れないけど、ウェザリングで馴染ませられるだろうと判断した辺りで重ね塗りは終了。まあ悪くないんじゃないかな。
 ちなみに今回一番大変だったのはビームライフルとバズーカの合わせ目消し。全周にわたって合わせ目が出る上、形状が複雑。特にバズーカ。
 写ってはいないんだけど、バズーカは先端からすぐの所で砲口が塞がっていて、黒ベタにするとものすごく目立つ感じだった。手持ちの3mmピンバイスで開口して、丸棒ヤスリでぐりぐりぐり・・・と削って、パッと見て底が見えない辺りまで開口してやった。なんか疲れる作業だった。あとは末尾の弾倉部分。なぜかきれいに合わせ目が消えてなくて。集中力が切れてたのかな?目立つ所ではなくて助かった。
 ところでライフルとバズーカの照準センサー。黄色で塗ったんだけど、これはどういう種類のセンサーなんだろうな?レンズらしき物がないので、熱量や電波・磁場探知系の物なんだろうと思ってるけど。実は人体に有害な電磁波が発生するので、注意喚起色で黄色塗装だとか?
 バズーカのグリップの塗装剥げ、適当にシルバーを散らしてはあるんだけど、直接マニピュレーターと接触する部分ってのはどの程度塗装剥げさせるのが妥当なのか、最後までわからんかった。
 

 今回、胸部左右のダクト(放熱フィン?)部の黄色のみ、成形色。よくやるんだけど、部分無塗装。襟元とは違う色合いの黄色が欲しかったんで。
 そして今回最大のミス箇所かも知れないのが、頭部左アンテナ先端。
 落としたら欠けた。
 グレーで煤けさせて、欠損ダメージって事で。先端の僅かな欠けで済んでよかった・・・。
 あと胸部中央、襟元の黄色パーツとコクピットハッチの間の狭い部分。
 ここも真ん中から左右に真っ二つに。
 手で持って眺めてただけだったのに・・・。
 接着して十分乾燥させてから削ったら、全くわからんレベルに修復できた。俺がんばった・・・!
 シール貼付後の仕上げのつや消しクリアー吹きなんだけど、いつもは3回吹くのに対し、今回は5回。やはりコート層が多い為か、シール縁の段差がいつもより目立ちにくい気がする。次も5回で試してみようかな?しばらくやって良好なら、今後は5層で仕上げるかも。
 元々立ち姿で飾る予定だったから特に問題なかったけど、ネットで見ると各関節の可動範囲がそんなに広くないらしい。
 2002年の製品のようで、今からざっくり20年前のキットという事になるから、まあ発売された年代を考えれば、なあ?この造形だけで、個人的には満足だよ。完全変形のコアファイターまで付いてくるし。
 いくつも発売されている「RX−78−2」の中で、一番ディティールが違うこのキット、見つけたら「買い」かと。
 
●架空設定みたいな。
 RX−78−2 ガンダム
 一年戦争最後の戦い、宇宙要塞ア・バオア・クー攻略戦に投入される前の姿。俗に「最終決戦仕様」とも言われる。
 各所が空間戦闘に対応した仕様に換装されているが、重力下運用時からの表面的なダメージは、補修もままならぬまま運用が続けられていた。
 メインパイロットであるアムロ・レイ少尉(当時)の卓越した操縦技術により驚異的な戦果を挙げてきた本機であったが、同攻略戦において大破・放棄されている。
●塗装メモ 
 白→ つや消しホワイト(ラッカー・62)
 青→ コバルトブルー(ラッカー・80)
 赤→ RX−78レッドVerアニメカラー(ラッカー・20)
 黄→ キャラクターイエロー(ラッカー・109)
 頭部カメラ→ 下塗:EXホワイトシルバー(ラッカー・GX213)、上塗:クリヤーグリーン(エナメル・X−25)又はクリヤーレッド(エナメル・X−27)
 肩部ダクト・腰部ヘリウムコア→ ニュートラルグレー(ラッカー・13)
 裏地→ RLM66ブラックグレー(ラッカー・116)
 関節→ ダークシーグレーBS381C/638(ラッカー・331)
 フレーム→ 軍艦色(2)(ラッカー・32)
 シールド・ビームライフル・バズーカ→ RLM75グレーバイオレット(ラッカー・37)
 脚部シリンダー→ ステンレス(ラッカー・MC213)
 バーニア→ 焼鉄色(アクリル・H−76)又はメタリックグレイ(エナメル・XF−56)
 膝・足首丸モールド内→ ジャーマングレイ(エナメル・XF−63)
 ビームライフル・バズーカセンサー部→ RLM04イエロー(ラッカー・113)
 
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