Ξガンダム
<くすぃーがんだむ>
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実はパチ組み後、しばらく机の脇に置いてあったキット。
いつもは箱にしまっておくんだけど、組み立ててみたら結構なボリュームだったんで「どうするよこれ?」てなってた。
概ね設定通りで塗装しようかと思ってたんだけど、眺めているうちに変えたい所がいくつか。
●胸部アンテナは撤去。なんか無理やり付けたように見えるんだよな。
●胸部イエローはブルーに、オレンジはホワイトに。腹部レッドはホワイトに。まあちょっと派手さを抑えようと。
●胸部装甲と側腰部装甲の裏にディティールを。特に胸部はフライトフォーム時に丸見えになるし。
●肩部装甲に小型スラスター追加。ちょっとのっぺり感が強かったんで。
●肩部装甲内蔵のビームキャノンを装甲裏に。被弾したらすぐ使用不能になりそうだし?
●目付き変更。なんかヘンな目しとる。
●首周りにパーツ追加。スカスカな感じが妙に気になって。
眺めてたら何となく方針が定まったんで、製作開始。
首回りが空き過ぎているような気がして、スタビライザーを追加。一応補助推力的な設定で。
少し首が胴体に埋没気味な方がカッコいいと思うんだが。で、頭部前方にも装甲を追加。これは首周りの被弾時のダメージ軽減と、整流効果を狙った物。
スタビライザーは市販パーツのディティールをちょっと減らした物を付けたんだけど、まだディティールが多い気がする。とはいえスタビライザー自体はあった方がカッコいいと思うので、取り付けは正解だと思っておこう。
しかし予想はしてたんだけど、巨大な肩部装甲が邪魔になって大きなポージングはさせにくい。あと意外と腰が回らない。股関節も、右足がちょっと自重に押され気味。これは軸を太らせれば対応できると思うけど、まあいいや。
空戦用と考えると、これくらいのポージングで飾っておくのが無難にカッコいいんじゃないかなあ。
そういえばビームライフル銃口下の四角い部分。ここ設定では光学センサーぽいんだけど、やめた。位置的に意味が分からん。ガンダム世界は時々こういう不思議なデザインが混じってくるので、たまに解説が欲しいと思う時がある。
今回は「従来の倍近い初速を叩き出すビームライフル」の銃身を強制冷却する際に開閉するシャッターの設定で。大気圏内なら空冷式で十分いけると思うんだ。
このオレンジ色の四角い部位、なんだろうな?
特に明確な機能は設定されていないんじゃないかな。
位置的には推力デバイスの一種か、可動軸のギアボックスだと思う。
謎のパーツだ・・・。
背中には巨大なウイングが取り付けられている。足回りにも小ウイングがあるのだが、全体として見るとなんとなく重そうに見える。ホントに飛べるのかな?
ミノフスキー・クラフトで飛行する機体なので、空力云々は考えなくていいのかも。
ウイングは推力デバイスを内蔵しているようで、中央に噴射口らしきディティールがある。航空機的なウイングではなさそうだな。
肩にスタビライザーを付けたんで、あちこち突起のあるシルエットになってる。これはこれで良し。
左肩には「マフティー」のマーク。ここに貼る為にデカールを調達してたんだけど、白背景に貼れるマフティーマークは一枚のみ。こことシールドには貼りたかったのだが。
ちなみに肩には姿勢制御バーニアを増設したので、作例なんかでよく見る位置には貼れなくなった。ちょい誤算かな。
マフティーマークの横に貼ったちょっと崩れたように見える文字列デカール。多分20年近く前の品。貼付自体は「リキッドデカールフィルム」を使って問題なし。ただ、古い品なので今のデカールみたいなかっちりしたフォントになってない。今回はマフティーの直筆(だと思わせるような)で、「粛清宣言」が書かれている想定で。
胸部左右のイエローの四角いパーツは、ダークブルーに色変えしてだいぶ落ち着いた感じになった。実はこれが一番効果があった変更かも知れない。でも今になって、「ここも白だったらどんな感じだったかな?」とか思ってたり(笑)
手首から先も、設定では指が白で手の甲がダークブルーなんだけど、今までのガンダム系と同じく白とグレーで。こういうのは好みの問題かな。
ガンプラを作る時、劇中の設定に「自分の理屈」を少しだけ盛り込む。「ここはこんな機能があるはず」みたいな。ただ最近は「何を引こうか?」と考えるようになった。
今回だと胸部のアンテナとか、ちょこちょこ入った機体色「橙色」を抜く、だとか。
派手じゃない方向にまとめるのが好みのようで。
「目」は、設定通りだと巨大な三角形みたいな感じなんだけど、はっきり好きじゃない部分。まあ原作デザインもこうなんだけど。
ここはストックしてある余剰シールから通常のガンダムタイプの物を貼ってみた。
ライトの光を当てると、いいんじゃないかな。普通っぽく見える。
それにしてもこの、歴代屈指の長大な頭部アンテナがカッコいいな。
フライトフォーム。
これまでゲーム媒体なんかで発表されてた物は肩装甲が前後に開いて胸部装甲を跳ね上げるだけだったのに対し、今回は背中のウイングが水平展開して足首ウイングをダウンさせるギミックが追加された。
あった方がいいのか、なくても大差ないのかは正直よくわからない。
このフライトフォーム、カッコよく見えるアングルが限られるちょっと困った形態かも知れない。
上から見るのが一番きれいに見えて、なおかつ形状の変化がわかるんじゃないかな。
だいぶ黄色とオレンジを排してやったので、白さが際立ついい感じに落ち着いて見える。個人的にはこれがいい。
ミノフスキー・クラフト搭載機なので航空機的な空力特性とは違うのだと思うけど、見た目的には小回りが利かなさそうに見える。
直進性能は高そうだけど。
本体は変形せず、肩装甲を展開するだけの簡易変形機構とでも言えばいいのかな?イメージ的にはライフジャケットで海面に浮かんでいるような感じなんだろうか。
ともかく、変形機構があるという事はやはり空気抵抗の影響は排し切れていないんだろうな。
ちなみに、増設した肩部スタビレーターはフルダウン、更に首元の追加装甲に顔を隠すような形にする事で、空気抵抗を少し減らす設定で。
上部後方から。バカみたいにデカい機体にバカみたいに長いウイング。
ウイングの水平展開は面白いギミックだとは思う。
ただ、ウイング中央の推進機(に見える)を機能させにくいセッティングになるのは良いのだろうか。
まあここが水平展開になったんで、肩にスタビレーターを増設できたんだけど。
肩後部装甲にスライドギミックがあるのもなんかいいな。ミノフスキー・クラフト最大稼働、みたいな感じがする。
これがこの機体の、「飾った時に一番場所を取る形態」だ。
アクションもさせにくい。てか、アクションさせない形態か(笑)
こうして見ると、足首の変形も効果的なのかも知れないな。
しかしランドセルのメインスラスターが縦二連というのは珍しい。割と初期からこういうデザインだったかな?主役ガンダムでは唯一なのでは。それほど好きな部分ではないけど、特徴的。
ほぼ見える事はないけれど、腰のサイドアーマー裏側が空洞だったので、ジャンクからユニコーンガンダムの足裏パーツを適当に切って貼っておいた。「なんかディティールがあるな」程度に見えればOKだ。
これまでのΞガンダムのデザインだと、姉妹機のペーネロペーと同じくガンダム然とした本体を胸部と肩部の増加装甲が覆っていたのだが。
劇場版デザインだと、見ての通り半ば一体となった形状にまとめられている。
追加装備じゃないよ、という事なのかも。
で、肩部装甲裏側に移設したビームキャノン。独立ユニットにしたので、左右の射角が格段に広がった感じに。
腹部の「赤」を「白」に変えたので、かなり落ち着いた配色になっているとは思う。でも軍事用のメカとしては相当に派手な部類だよな。
宇宙世紀、というかガンダム世界ではフラッグシップ機は目立つ配色が慣例なのだという事で。マフティーとしても組織の象徴として「ガンダム」を運用していると主張する事が必要・・・だよなきっと。
総評。
デカい。腕部を組んだ上から肩部装甲を取り付けると、どこかに擦れて塗装が剥がれそうで怖かった。器用さか手順の問題かも知れないが。
完成した時の達成感はもちろんあるんだけど、それでもやっぱり最初に思うのは「でかっ!」だった。
●架空設定みたいな。
RX−105 Ξガンダム
ガンダムの名を冠してはいるが、系統的には「キュベレイ」の再設計機となる。
推進機を内蔵した独立肩部装甲、後腰部に配置されたファンネルコンテナ、極端に大型化された前腕部等の機体レイアウトに類似点を見て取る事ができる。
第5世代機として知られる本機だが、ネオ・ジオン軍サイコミュ系最後の機体という位置付けでもある。
●塗装メモ
白→ グランプリホワイト(ラッカー・69)フラットベース混
青→ ブルーFS15050(ラッカー・328)フラットベース混
赤→ MSレッド(ラッカー・UG04)
オレンジ→ オレンジ(橙)(ラッカー・59)フラットベース混
頭部アンテナ→ RLM04イエロー(ラッカー・113)
下塗→ シルバー(銀)(ラッカー・8)
メカフレーム→ 軍艦色(2)(ラッカー・32)
裏地→ RLM66ブラックグレー(ラッカー・116)
関節→ ダークシーグレーBS381C/638(ラッカー・331)
肩裏ミノフスキークラフト→ RLM75グレーバイオレット(ラッカー・37)
肘・膝ミサイル→ ニュートラルグレー(ラッカー・13)
バーニア、ビームライフル銃口→ 焼鉄色(アクリル・H−76)又はメタリックグレイ(エナメル・XF−56)
ビームライフルセンサー→ 下塗→ シルバー(銀)(ラッカー・8)、上塗→クリヤーグリーン(エナメル・X−25)
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