ザクキャノン
<ざくきゃのん>
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 頂き物のガンダムファクトリー横浜仕様のSDガンダムを作った後、たくま君に「次、何色がいいと思う?」と聞いてみた。答えは「茶色?」。
 考える事しばし、思い付いたのがパチ組みして置いてあったザクキャノン。
 いい機会なのでちゃんと塗装して完成させようと。
 色々考えて、同じくパチ組みしてあったザク・デザートタイプの武器移植と、左腕にはジャンク武器からバズーカを持たせる事にした。
 ちなみに左肩アーマーは、パチ組み時点でスパイクのないザクT用の物に置き換えらえていたので、そのまま採用。
 後はキットのままで完成させる事として、製作開始。
 

 左手にバズーカを持たせたのは、右手だと肩でキャノン砲の砲身と干渉してしまうから。他に、「せっかくだから右は平手を使ってみよう」と思ったからだ。
 ライフル系の武器はよく使うんだけど、それ以外は余ってくるんでちょっと使ってみようかと。
 バズーカってよく考えてみたら、多種多様な弾体を発射可能なランチャーなわけで。
 ザクキャノン用のバズーカには短射程の散弾が装填されてる、近距離防御装備の設定で。
 同じく腰部小型ミサイルランチャーも防御用で。なにせ近付かれたら負け、みたいな機体のはずだし。右肩のシールドの可動範囲を制限してしまう形状からして、近接格闘戦能力はそこまで重視されていないだろうと思う。
 ときに腹部動力パイプだが、右側が中央からポッキリ折れた。流し込み接着剤でまた折れて、瞬間接着剤でもまた折れて(相当古い接着剤だったからかな?)、最後に弾性接着剤で固定して触らないようにして完成させた。
 動力パイプは途中に切れ込みがあって急角度なバックパック下の折り曲げに対応してる。でも、この動力パイプ取り付け部より下に腰の回転軸があるので、胴体に捻りの動作をさせても動力パイプが曲がったりする事はない。初めから曲げたりしない固定形状で成形されてても問題ないんじゃないかと思うんだけどなあ。
 

 左肩の丸いアーマー、実はちょっとオーバーサイズで肩への密着があまり良くない。素立ちで見るとちょっと浮いた感じの取り付けになってる。バズーカ担いでポージングさせたらそれほど気にならないだろうと思ってたんだけど、結果は見ての通り。いいんじゃないかな。
 このアーマー、本来はザクU同様のスパイクが付いてる上に専用設計の形状の物になっている。
 でも、この機体にスパイクがどう必要なのかよくわからない。しかもザクUの流用ではなく専用設計のスパイクアーマー・・・。何か意味があるのかも知れないけど、なんかしっくりこないんでここはスパイクのないザクTの物を流用している設定で。
 自分的にはこれで良しなんだけど、完成してから眺めるとデザイン的に引き締まるからスパイク付きなのかも知れないな。
 ちなみにバズーカだが、多分旧キット、「第08MS小隊」のザクUに付属していた物だと思う。古いからか経年による変形なのか、全体にパーツの合いが良くなくて処理が面倒だった。あとグリップもちょっと大きくて、手に持たせたら全く左右に振れなかったのでかなり削った。それでも肩に担ぐのはちょっと厳しい感じ。写真の状態で限界だった。
 

 バックパックは、モデルグラフィックス誌の作例を参考に塗り分け。
 ビッグガンの接続フレームはパーツを変更して中心に可動軸が付いた。元々のフレームはもう少し長くて、ちょっと好みじゃなかったんで。
 左腕ミサイルランチャー後端の排気部は三連ロケットノズルのような形状になっていたのだが、幅を取り過ぎてる気がしたのでコンパクトな角型に変更。
 胴体と脚部の動力パイプだが、当初はニュートラルグレーで塗装していた。でもなんか似合わないんで、胴体と同色で塗り直し。ザクにもよると思うけど、思ったより動力パイプにグレーは似合わないのかも知れない。
 ザクキャノン、元々大腿部が白系のサンドブラウンに設定されてて良いアクセントになってる。この配色考えた人なんかすごいな。よく似合ってる。もっと白寄りのサンドブラウンを選択して目立たせても良かったかな。
 

 ビッグガンと腰部ミサイルランチャーには手で保持する為のグリップが付いてたんだけど、撤去してセンサーに変更。
 初出の年代的には手で持って構える事に違和感はなかったんだろうと思う。ただ今の目で見るとこれは狙いをつけるのではなく撃ちっぱなし能力のあるランチャーだろうと。ビッグガンのグリップが折り畳めなかった事も気に入らなかったポイントだ。なんかかさ張って主張し過ぎ感が。
 ところで腰アーマーなんだけど、脚を開くと脚部上端が見える。可動範囲的には仕方ないんだけど、できれば中は見えない方が良かったなあ。
 総評。
 出来のいいバリエーションキット。
 可動良好。
 ただ、背中が重いんで腰部は反り返り気味になる。前のめりな感じのポージングはちょっと苦手かな。あと足首周りが装甲で覆われてて、接地はそれなり。
 実はあんまりカッコいいとは思ってないキットなんだけど、決して嫌いというわけでもない。なんか不思議な魅力のある機体だ。作ると面白いと思う。
 
●架空設定みたいな。
 MS−06K ザクキャノン
 架空設定特になし。
●塗装メモ
 本体茶(濃)→ ダークアース(ラッカー・22)
 本体茶(薄)→ IDFグレー1(−1981シナイ半島)(ラッカー・528)
 大腿部→ セールカラー(ラッカー・45)
 胸部・足先→ テーアシュバルつRAL9021(ラッカー・521)
 バックパック・武装→ RLM75グレーバイオレット(ラッカー・37)
 バズーカ・左腕、腰部ミサイルランチャー・裏地→ RLM66ブラックグレー(ラッカー・116)
 左腕ミサイル弾頭→ 舞鶴海軍工廠グレイ(ラッカー・LP−14)
 腰部ミサイル弾頭→ 明灰白色(三菱系)(ラッカー・36)
 関節→ダークシーグレーBS381C/638(ラッカー・331)
 フレーム→ 軍艦色(2)(ラッカー・32)
 足裏スラスター→ 焼鉄色(アクリル・H−76)
 カメラ→下塗:シルバー(銀)(ラッカー・8)・上塗:クリヤーレッド(エナメル・X−27)、クリヤーオレンジ(エナメル・X−26)
 全体下塗→ シルバー(銀)(ラッカー・8)
 
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