ザク・マインレイヤー
<ざく・まいんれいやー>
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 はじめに言っておく。これ、動かせない。ちょっと動かすとその度に腕が抜ける。ウヲの作り方が悪かったからなんだが。
 とりあえずパーツを切り取って、マスキングテープで貼り付けて仮組みしてみた所、意外とカッコいい。1984年頃のキット、30年以上前に発売された製品なんだけど、思ってた以上にちゃんと「ザク」の形をしている。バンダイ凄いなあ。問題は武器が一切付属していない事くらいか。
 説明書をめくって塗装指示を見てみると、カラーリングもなかなかいい感じ。今回は、大体説明書通りの色合いで塗る事、ジャンクパーツからザク用マシンガンを探して装備する事、そして最大の変更点、関節にポリキャップをねじ込む事を目標に製作を開始。
 

 いや難航した。ポリキャップ組み込み。とりあえず腰は上下で切り離して、腰に回転軸とサイドアーマーを動かせるように左右にポリキャップを入れてみた。で、脚の付け根は球状ポリキャップを入れてみた・・・のだが。
 どうも脚の付け根のポリキャップが外側になり過ぎたようで、脚が元の位置より微妙に外寄りの位置に付いている。で、その為に腰サイドアーマーはぴったり閉じず、プラ板でちょっとサイズアップしてやってもやっぱり閉じない。まあ少し足を開き気味のポージングで飾るつもりだったんで、そこまで目立たないだろうと割り切って(だいたいこういう所で技量を考えずに完璧を求めると、完成せずに挫折するんだよな)そのまま完成させた。
 腕と足の各関節にもポリキャップが入っているのだが、適当に転がっていた薄いポリキャップをねじ込んで周りをエポパテで囲ってみた所、軸(ランナーを切っただけの棒)を差し込む時に傾いて固定されている事が発覚、軸を切ってポリキャップに浅く入っているだけの形にして対処した。ちなみに膝の後ろを切り欠いて可動範囲の拡大を狙ってみたのだが、これ以上曲がらない。もっと左右を思い切って切り欠いてやればもうちょっと動かせそうだが、これ以上のポージングを求めていないので、個人的には問題ない。
 一番ダメなのが、肩関節。何を思ったか、頭の真下あたりに埋め込んだポリキャップに長さが2cm位ある軸を差し込む謎仕様。これがまた緩くて・・・。触らなければいいのだが、触れば間違いなく腕が外れる。次回があれば、もっと上手くやるぜ。次回への最大の課題だな。
 足の裏は、ガルバルディβの時と同じく、プラ板を貼ってディティールを何とかしようとしてみた。今回は中央の灰色のブロックを、彫刻刀を買ってきて彫ってみた。プラ板の貼り方は、相変わらずの課題な感じ。脚部にロケットノズルが皆無であった事から、「今回は陸戦用の機体を無理矢理宇宙で使ってる設定で行こう」とか思ったわけなんだが、アリだよな?そういうのも。
 

 メインカメラは、ピンクの丸いデカールを貼り付けるようになっていたんだが、カメラがシール、ってのは好きじゃないんで丸モールドのパーツを曲げたプラ板に貼り付けてそういうパーツっぽく。
 そしてバックパック。何やら機体解説によると、機雷の装備数は12発。「地道ながらかなりの打撃を与えた」とあるのだが、ネットで見かけるよそのブログなんかでも、「そんなわけないだろ!」だそうだ。宇宙空間でたった12発でなあ・・・ちょっと無理があるな。というわけで、バックパックに横向きに付いていたバーニアを取り払い、機雷コンテナの増設を決定。どうしようか考えていた所、以前作った1/100イングラム3号機の手の甲が目に付いたので、これとプラ板で箱っぽい物を作ってみた。一応24発積める設定で。それでも「かなりの打撃」には程遠いんだけどな。
 デカールは付属の物を左右の肩に貼ってみたんだが、水に浸けても剥がれないというイレギュラーが発生。これ、再販キットなんだろうけどその中でも相当古い物だったのでは。まあピンセットで剥がしてどうにか貼った。形式番号がMS−06なんで、「06」のナンバーデカールがいくつか付いていたんだけど今回は急遽編成された非正規部隊の9番機という設定で、逆さにして「9」で貼ってみた。2ケタか3ケタの番号の方が見栄えはいいんだけど、今回はあえて物足りなさ重視で。ところで右肩の赤白の「W」みたいなマーク、これはどういう設定の物なんだろうな?
 

 この頃のキットって、肩のスパイクがもっとショボいイメージだったんだけど。そのまま組んでこれなら文句ないな。
 
●架空設定みたいな。
 MS−06J ザク・マインレイヤー
 オデッサ戦での敗北後、宇宙への脱出に成功したJ型ザクUのバックパックのみをマインレイヤー・パックに換装した機体。従って、本体に宇宙空間での推進力はない。機動性は低く、戦闘力も期待できるような物ではないが、作業用としては十分に使用可能な為、最低限の仕様変更のみで後方支援任務に投入された。
 現場の判断で独自に換装された物らしく、正式な部隊名も付けられていない。判明しているのは、同時運用された部隊の中の「9番機」である事のみである。オデッサ戦から戦争終結までの2ヶ月弱の期間で、10回を超える作戦行動を実施し、連邦艦隊の進軍を少しでも遅延させる任務に従事していた。
●塗装メモ
モノアイレール→ジャーマングレー(ラッカー・40)
胸部中央→RLM66ブラックグレー(ラッカー・116)
関節→ダークシーグレーBS381C/638(ラッカー・331)
濃緑色→ダークグリーン(ラッカー・70)
薄緑色→コクピット色(中島系)(ラッカー・127)
動力パイプ→ニュートラルグレー(ラッカー・13)
バックパック→グレーFS36081(ラッカー・301)
 →ガルグレー(アクリル・H−51・フラットベース混合)
 →フラットレッド(ラッカー・XF−7)
機雷→エアクラフトグレー(ラッカー・73・フラットベース混合)
集光パネル→ガンメタル(エナメル・X−10)
バックパックスリット部→ジャーマングレイ(エナメル・XF−63)
 
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