ジオング
<じおんぐ>
SD



 急に部署異動となり、その際にN尾さんがこれをくれた。
 転売屋が買い占めててガンプラが品薄になっているこの時期に、よくもまあこんな貴重な物を。
 まあそれはそれとして、なかなか出来のいいこのキット。有線サイコミュアームの推進ロケットらしきものを貼り付ける事と、スカート内のメインロケットを開口する事を決めて、製作開始。
 どんなポージングで飾るかと、適合しそうな物が思い付かない飾り台は、そのうち思い付くだろうとこの時点では棚上げ。
 改めて見ると、胴体部自体は案外シンプルなデザインの機体なんだな。
 

 一番大きいメインノズル二基の中の噴射口は、ただの浅いくぼみだったので適当なパーツを貼り込み。
 いつものように機体メカ部色としてグレー系で塗装したが、元々の成形色の暗めの緑色をそのまま残しておいても面白かったかも。
 あと肩部装甲先端のバーニアノズル。当初は何も付けるつもりがなかったのだが、作り始めてから「脚部のないこの機体、腕部まで攻撃の為に分離してる時はAMBAC作動肢はどうしてるんだろう?確か、AMBAC機動に利用できる作動肢を持ち、推進剤を消費する事なく姿勢制御が可能である事が人型である事の意義の一つだったよな?」と疑問が生じたので、バーニアノズルを増設。多分必要なはずだと思うんだが。
 有線サイコミュアームを支えるリード線。実際に使ってみたのは初めてだったんだけど、予想以上に保持力が高いな。垂れてくる気配が全くない。ただ、どんな風にディスプレイするかを初めに決めてから曲げ始めた方が良さそう。何度も曲げ直すと、ちょっとグニャグニャした感じになってしまうな。
 

 頭部の黒ベタ部分、後からはめ込めるパーツ構成ではなかったので、先に黒く塗ってから前後頭部を貼り合わせ。継ぎ目はこの状態で削った。思っていたよりは上手くできたが、そこそこ面倒だった。たまにあるよな、こういう部位。
 モノアイはピンクのシールを好きな位置に貼り付けるようになっているんだが、組み立て前の段階ではどの辺りに貼っておけば丁度いい感じになるのかわからなかったので、組み立ててから貼る事にした。・・・のは良かったのだが、完成後に貼ろうとすると、黒ベタ部分にモノアイシールが上手く入らない。やむを得ず、シール上側を少し切り取ってどうにか貼付した。切った部分は外装に隠れて問題はない。見た感じ、サイズ的には後貼りでも行けそうだったんだがなあ。ちと見通しが甘かった。
 有線サイコミュアームは、黄色とグレーの部分にちょっと隙間を開けた。ここにスリット状のプラ板を貼り込んで、分離攻撃時のアームの側面スラスターという事にした。昔見た何かの作例でも、ここに隙間を開けてアクセントにしていたのを思い出したんで。見た目にさほどの変化はないので、割と自己満足的な部分なのかも。
 

 肩と背中とスカートと有線サイコミュアームには、丸と角の小型スラスターを追加。何かちょっと寂しかったんで。特に有線サイコミュアームな。
 で、この台座。スカート内中央にはスタンドを差すと思われる穴が一箇所あるのだが、どうも適合する穴径のスタンドがないらしい。今回は買ってきた台座付属のジョイントパーツの中から、一番穴径に近い凸形状の物をチョイスして削って合わせた。まあしっかり固定できてるし、これでいいだろう。
 総じて、組み易いいいキットだったと思う。スカート内に選択式で取り付ける脚部パーツも付属している。作らなかったけど。脚部がないのが最大の特徴だしな。あと指先はすべて開口されているが、指同士はつながって造形されている。今回はエナメルのジャーマングレーで塗装したが、他にもいい方法があったかも知れない。
 
●架空設定みたいな。
 MSN−02 ジオング
 架空設定特になし。
●塗装メモ 
 本体ブルー→ マーズディープブルー(ラッカー・VO−08)
 本体グレー→ 明灰白色(三菱系)(ラッカー・35)
 本体ブラック→ テーアシュバルツRAL9021(ラッカー・521)
 本体レッド→ モンザレッド(ラッカー・68)
 本体イエロー→ キャラクターイエロー(ラッカー・109)
 メインカメラ周囲→ つや消しブラック(ラッカー・33)
 ロケットノズル→ 焼鉄色(アクリル・H−96)
 スラスタースリット→ メタリックグレイ(エナメル・XF−56)
 メカ部→ 軍艦色(2)(ラッカー・32)
 メカ部配管→ ニュートラルグレー(ラッカー・13)
 裏地→RLM66ブラックグレー(ラッカー・116)
 
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