29、韓国・密陽市(ミリャンシ)に行って来ました。

 2007年5月のゴールデンウイークを利用して、密陽市にチング(馬場氏=友達)と私(西川)の二人で行ってきました。

前々から「アリラン祭」を見に行きたかったのですが、ちょうど密陽アリランの本場の密陽市で「密陽アリラン大祝祭」が5月4日〜7日に開催されると聞いたからです。(密陽市のアリラン祭は韓国の三大アリラン=珍島チンド、密陽ミリャン、旌善チョンソンのひとつです。)最初は交通費が安いので大阪―釜山のパンスターライン(18時間)を利用しようと思ったのですが、あいにく、満席でした(ゴールデンウイークだから当然か)ので、新幹線で小倉まで行き、下関まで戻って「関釜フェリー=はまゆう」を利用して行きました。新幹線代が少し高くつきましたが、「日韓共同キップ」を利用したので往復で4万円程の経費でした。日韓共同キップでKTXのプサンからソウルまで乗れましたが、ウリ(私達)はミリャンで途中下車です。少しもったいなかったかな?そのかわり宿泊先を予約していない行き当たりバッタリの旅なので、モーテルで宿泊しました。宿泊なら他にサウナもヨニンスク(旅人宿)もありましたが、さすがに安すぎて泊まろうとは思いませんでした。韓国ではモーテルは手ごろなビジネス旅館替わりに利用されています。中味は日本のモーテルと変わりません。下手をすると男二人がダブルベッド1つで寝る羽目になりますので部屋はよく選んだ方が良いでしょう。値段は2500035000ウオンぐらいですから、日本のモーテルの休憩料金と変わらないでしょう。食事は外食するかコンビニで買ってきて食べるかです。ウリはしませんでしたが、別々の部屋に1人づつ宿泊して女性を呼ぶこともできそうです。サウナでも一泊は可能ですが、日本と同じで、そこはやっぱり風呂(サウナ)屋なのですから、宿泊施設ではありません。値段は65007000ウオンぐらいだそうです。チングはよく泊まるそうですが・・・。

 さて、肝心の「アリラン祭」ですが、密陽市の中心にある「嶺南楼」(これも韓国三大楼のひとつだそうです。)の川向い側がメイン会場で、カラフルな屋台も多く出ていました。イノシシ肉のバーベキューを食したり、ドンドンジュ(酒)を飲んだり、ナツメの木の印鑑(10000ウオン)を作ったりとなかなかに楽しかったです。「嶺南楼」の下に「密陽文化院」(日本で言えば教育委員会か?)があったのですが、そこでびっくり、文化の違いを発見しました。今晩からアリラン祭の前夜祭が開かれるという午後の頃です。文化院の1部屋で「ミス密陽アリラン娘」の選考試験をやっていたのです。文化院の前でタバコを吸っていると、きれいな娘達が中に入っていくので、思わず部屋の中を覗いて見たら、なんとミスアリラン娘選考試験会場と書いてあるではありませんか。日本なら、そんな今時分、切羽詰ってやるでしょうか?さすが韓国だなと変なところで感心してしまいました。その娘達と写真を撮れなかったのも残念です。

本当に偶然なのですが、蜜陽市では近江八幡市からも、アリラン祭を見学に来ている冨士谷市長夫妻や川崎さん、大西君の団体とも昼食しているときに、出会いました。山中さんがいたので、無理を言って特別観覧席でアリラン祭をみることができました。その日の宿泊も一万円出して合流させていただきました。団体とは蜜陽駅で別れ、電車で一路、釜山に向かいました。

 釜山港で、帰りの船便を待つ間、チヤガルチ(市場)を見学しました。チングが「ケブル」(向こうではユムシとも言っている)を食べたことがないというので、ケブル(8匹10000ウオンで売っている)を食べに行ったのですが、さすがに刺身で1匹食べただけでした。「ケブル」とは「犬のチンポ」という意味です。「犬=ケ」とつく言葉にろくなものはありません。帰りの船のなかでも、ソウルまでひとり旅をしてきたという加古川中学校の先生や九州旅行をするという韓国(キョムナムドウ)のツアー団体客と一緒になり楽しく過しましたとさ。時間がある人は船での韓国行きをオススメします。一度体験してください。船中のなかでは、誰でも親しくなれること請け合いです。