古来、ここ近江の地におきましては、天台薬師の池と称されるびわ湖を頂き、薬師如来さまに対する篤い信仰を大切にしてまいりました。当院もまた、薬師信仰を護持すべく、本堂と廻廊にて縁続きにあります薬師堂におきまして、薬師如来さまをお祀り申し上げてまいりました。 現在の薬師堂は、本堂に遅れること150年余、天保年間に建立されました。以来、観音寺の伽藍を構成する建物の一部として、現在に至るまでその姿を保ってまいりました。しかし、お堂を覆う屋根の破損は著しく、無残な姿を晒しております。 当院の縁の深い石田三成公の事績を再検証・再評価する機運にあり、関係機関のご尽力によりまして、多くの方々に足を運んで頂いておりますが、老朽化した薬師堂の現状をお見せするのは忍びなくまた、参拝の皆さまに危険な状態にあります。先達から託された観音寺薬師堂を、如何に次の世に繋げて行くか修復の責務が巡ってきたと痛感しております。観音寺を今の姿のまま次の世に伝えていくことの意義をご理解いただき、修復工事を成し遂げるべくご協力、心よりお願い申しあげます。 観音寺薬師堂修復委員会 |
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これまでの経過
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