第6章 初心者のための、自作工具・診断機器
6−1 | テスト用電源 |
色々な電圧が取り出せる簡易電源である。実験用電源として活用できる。
用意する材料:電池ボックス・ビニール線・すずメッキ線・わに口クリップ
写真左は、単1電池2個用の電池BOXを3個つなげたもので、すずメッキ線で端子間の渡りと各端子の引き出し線を半田付けしている。リード線は、ビニール線の両端にわに口クリップを半田付けしている
写真右は、単3電池を単2電池として使用するためのサイズ変換ケース(中央)、単2電池を単1電池として使用するためのサイズ変換ケース「単3→単1変換ケースを改造」(左)で、組み合わせることにより、単3・単2・単1乾電池および可変電圧簡易電源として使用できる。
* 単3電池6個用電池ボックスを利用すれば携帯に便利な小型の簡易電源を簡単に製作できる。
6−2 | スピーカーチェッカー |
スピーカーに信号を送り良否を判定する。高出力低周波発信機である。 時計の目覚まし部品や、壊れたおもちゃを活用して製作することもできる。出力の切替えや回路を工夫することにより、回路テスターに発展させることも可能である。 用意する材料:テストスイッチ付きの防犯ブザー・ビニール線・検知棒(一ミリ程度の単銅線)・LED |
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スピーカーの配線を切断する。 引抜接点の金具を外す。 コイルの2・3端子に検知棒を接続する。 (写真は、2・3間のLED(発光ダイオード)は、動作確認用) |
6−3 | 電波検知器 |
ラジコンの送信機出力等を無同調で検知する。 用意する材料:検波用ダイオード2個・コンデンサ0.01μFと100pF・イヤホンジャック・検知棒・ケース・イヤホン |
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C1=100pF C2=0.01μF D1.D2=検波用ダイオード ジャックはイヤホン用 10mm径程度のケースに組み込む |
2.4G帯のラジコンでは、検知不可「高周波用のダイオードで検波後音声アンプで増幅する必要がある。
6−04 | 豆球を使った電池チェッカーの製作 |
ビニール線の切断、被服剥き、リード線接続(より合わせ接続・半田による接続)、半田付け、熱収縮チューブの使用法を体験実習する。
完成品で電池の良否判断を行う。明るさの違いを目でみて確認できる。
電池ボックス、ワニ口付きリード線を利用して導通チェッカーとして利用する。
使用材料:
豆球 電池1個用、豆球用ソケット、
ビニール線 赤黒10cm 0.18x12芯 各1
熱収縮チューブ1.5φ 5cm 2つに分けて使用
(プラ板「商品個装用やボトルに使用のPET板で可」)
工具:
ラジオペンチ・ニッパー・(カッター)・半田ごて
製作方法:
・豆球用ソケットのリード線の中央をニッパーで切る。
・切断した1方の端を10mm程度剥く。
・ビニール線の1端を10mm程度剥いて、両者を直線状によじり合わせる。
・よじり合わせた部分を半田付けする。
・豆球用ソケットのリード線の他方の端は5mm程度剥き半田メッキをする。
・他のビニール線の1端を5mm程度剥いて半田メッキをする。
・両者を直線状に重ねあわせて半田付けする。
・熱収縮チューブを2分する。
・接続部分に熱収縮チューブを被せ半田コテで加熱収縮させる。
・ビニール線の他端を10mm程度剥いて半田メッキをする。
・豆球をソケットに取り付ける。
*リード線の色はソケット中央側を赤、ネジ側を黒とする。
*プラ板を加工して、リード線のホルダーを作ると片手で電池チェックが容易にできる。
6−05 | ワニ口付きリード線の製作 |
ビニール線の被服剥き、大物部品半田付けを体験実習する。
完成品は、電池ボックスを利用して簡易電源等に利用する。
使用材料:
ワニ口クリップ 赤・黒、大・小 各1個
ビニール線 赤黒 各1本 (太さは、10芯、12芯、1.5sqなど。長さは用途による、10〜50cm程度)
工具:
ラジオペンチ・ニッパー・(カッター)・半田ごて
製作方法:
・ ビニール線の両端を5mm程度剥き、軽くよじっておく。
・ ワニ口クリップのカバーを外して、ビニール線を通しておく。向きに注意
・ 写真のように、ワニ口クリップの穴にビニール線の先端を通して
・ 半田付けをする。ハンダの乗りが悪い場合は、個々にハンダを付けておく。
・ ビニール線の被服部分をワニ口クリップのツメで押さえて、
・ カバーをする。
左の二本は、仮電源用に最適なの細長コード(10芯コード使用)
中の二本は、太短コード(1.5sqコード使用)
右の二本は、中間抵抗(10Ω)入り、電池チェックなどで使用