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              薬 師 堂 修 復 工 事      
                                                                ℡0749-55-1340

 

 古来、ここ近江の地におきましては、天台薬師の池と称されるびわ湖を頂き、薬師如来さまに対する篤い信仰を大切にしてまいりました。当院もまた、薬師信仰を護持すべく、本堂と廻廊にて縁続きにあります薬師堂におきまして、薬師如来さまをお祀り申し上げてまいりました。
 現在の薬師堂は、本堂に遅れること150年余、天保年間に建立されました。以来、観音寺の伽藍を構成する建物の一部として、現在に至るまでその姿を保ってまいりました。しかし、お堂を覆う屋根の破損は著しく、無残な姿を晒しております。
 当院の縁の深い石田三成公の事績を再検証・再評価する機運にあり、関係機関のご尽力によりまして、多くの方々に足を運んで頂いておりますが、老朽化した薬師堂の現状をお見せするのは忍びなくまた、参拝の皆さまに危険な状態にあります。先達から託された観音寺薬師堂を、如何に次の世に繋げて行くか修復の責務が巡ってきたと痛感しております。観音寺を今の姿のまま次の世に伝えていくことの意義をご理解いただき、修復工事を成し遂げるべくご協力、心よりお願い申しあげます。

                  観音寺薬師堂修復委員会
これまでの経過 
平成28年4月 薬師堂修復準備委員会設立
平成28年8月 観音寺薬師堂修復委員会設立
平成28年9月 工事内容の検討、見積り
平成28年9月 瓦志納での募金開始
平成28年11月 クラウドファンディング開始
平成28年12月 地域へのご志納願開始
平成29年2月~11月 工事内容予算の検討、決定
平成29年12月8日 薬師堂修復工事入札
平成30年1月17日 工事請負業者契約
平成30年1月24日 薬師堂修復起工式および地鎮祭
平成30年1月24日 薬師堂修復工事着工
平成30年8月11日  落慶式典および法要 
             
薬師堂落慶にあたり
 このたび仏縁相整いまして、めでたく当院薬師堂の修復落慶を迎えることができました。修復にあたりましては、ご縁を頂戴しました皆々様の格別のご厚志とひとかたならぬご協力のおかげと、心より感謝申し上げます。また、設計監理に携わっていただきました匠工房様、そして、修復工事にご尽力いただきました大滝製材様には、深く感謝申し上げます。   
 古来、ここ大原の地に受け継がれてきました薬師如来さまへの篤い信仰と、先達から託されました当院の薬師堂を将来にわたり引き継いで行くことが、このたび修復を終えるにあたりまして、私どもに課せられました重大な務めであると改めて実感いたしております。皆々様には、今後とも変わらぬお力添えを賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。         
                              合掌    
                    伊富貴山観音寺 住職


薬師堂修復成就への感謝
 平成30年8月11日、晴れてこの日を迎えられましたことは、ひとえに関係機関のご指導をはじめ、朝日区民の皆様およびクラウドファンディングなど数多くの温かい内外からのご支援やお力添えのお蔭と委員を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。
 先代観音寺住職の昭仁和尚がご存命のころ、損傷著しい薬師堂を何とか修復したいとよく申されておられました。大雨が降ると雨漏れがあちらこちらで発生して、お堂の中の仏様や備品の保護や移動のお手伝いをしたのが昨日のことのように思い出され、先代より受け継がれた薬師堂の修復が成就したことを落慶の法要にて報告できますことは、感無量であります。  
 今後は、門徒衆といたしまして、修復にあたり寄せられました多くの支援の輪に応えるためにも、本院薬師堂が皆様に、より親しんでいただけるような有効活用策の実現に努めてまいります。今後とも変わらぬご支援お力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。                      
観音寺薬師堂修復委員会 委員長
   

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