●タニコメ旅日記●
スイスさわやかハイキング8日間 9月3日(7日目)

 ―― 帰国の途に ――
 とうとう帰国への旅立ちの日だ。まだ明け切らない早朝にホテル「ルテルナーホフ」を出発、7:00の列車でルツエルンを発ったが、丁度通勤時間帯であった。通勤客が何誌かの新聞を読む姿が見られたが、日本ではこんな時少なくとも半分位の人は携帯をいじくっているだろうな、なんて思いながら朝弁当、いわゆる“ランチボックス”の、あまり美味くないサンドウィッチをかじっている内、1時間10分でチユーリッヒ空港駅に着いた。
 この国のカートはスグレモノだ!。空港や駅に沢山あるカ―トだが、登りのエスカレーターだろうが下りのエスカレーターだろうが平気で乗せられる。キーは
 1:底部についたキャタピラー様のベルト、タイミングベルトの変形みたいなものだ。
 2:もう一つは発想の転換。
 全ては「停止」から始まること、ハンドルを押し下げると始めてブレーキが外れて車輪は動くが、ハンドルを離すとブレーキが掛かった状態になる。だから、ハンドルさえ離せば前述の二つのメカニズムが働いて、どんな傾斜だろうと楽々ジッヘルされるようになっている。
 多分日本は違う。先ず「動く事」が基本にあり「停止」は人が操作することで始めて行なわれる。こんな風になっているのでは無いか!?と思っていたが、帰りに関空で使ってみると、やはり、離せば「停止」であった、なかなか進んでいるではないか。
   チューリッヒ発11:05分のCS−56便まで2時間半ほどある。原田氏は、荷物のバゲージ手配や搭乗手配など、手馴れていて手際よく、色々配慮しながら進めてくれるから心強く、有り難い。
 時間はタップリある、皆さん昨日果たせなかった免税店での買い物に精を出した。メイ子さんも家族や御近所なんかへのチョコレートなんかをドッサリ三万円分買い込んだ。まだまだ時間がありウロウロしていて、今度はスイスの民芸時計を見つけた。 私は115Frの腕時計を、メイ子は95+5=100Frの懐中時計を買った。
 スイスフランは此処が最後の使い場所だから、既に使い切っている、この空港内は日本円が使えるから便利だ!と思っていたが、ドッコイつり銭は全てスイスフランなのだ。具合の悪いことに千円足りない、一万円出してオツリもらっても困るし・・、 丁度そこえ同行のカバタ氏が通りかかり千円借りて事なきを得た、かえって不便なものだ、こお云う時はやはりカードでの支払いにせんとイカンなと勉強した。
 帰りもウイーン乗り継ぎ。チューリッヒ〜ウイーン  OS−562便。ウイーン〜関空   OS-055便。この国(スイス)の出国審査は極めて簡単だ、歩きながらパスポートを掲げていると、行け!行け!というような具合で立ち止まる事もない位だった。 ウイーン空港での関空向けのトランジットは、行きの時とは違って両側にずらーっと店が並んで賑々しくて長い商店街みたいなところを歩いて突き当たりにあった。
 さすがに此処の待合室は大半が日本人のようであった。オーストリア航空OS−055便ウイーン発13:50分は、やや遅れて14:20に離陸11時間30分の帰国の途についた。
 今度の旅は。最初は雨や霧に祟られ、マッターホルンの全容が見られなかったのは残念だったが、後は次第に好天になりアイガー、ユングフラウの姿を青空の下に眺められたのは幸いだった。
 白雪に輝く嶺峯や巨大なグレッチャ―に見惚れ、カウベルを聞きながらのハイキングを楽しんだ全八日間の「スイスさわやかハイキングの旅」は、数々の感動を胸に刻み、心地よい疲れを残して今終ろうとしている。
 今回も二人共体調も良く、初めての3573mにも立ち、巨大なスケールの山容を見て感動しつつ、この辺の食い物はマズイ!、こんな単調な食事でスイス人は、よう我慢出来るなー、鈍いのと違うか!?。なんてブツブツ云い、悪口を云いながらも、大いに感動し、楽しませて頂いた八日間であった。今後共、二人共健康を維持し、体力を蓄えて、又何時の日にか、こんな心身共に健康な旅をしよう。
 今度の旅では特に、企画しガイドをしてくれた原田氏の行き届いた配慮に、深く感謝し、氏の今後一層のご活躍を祈念してこの旅を締めくくります。
 早や日本時間9月4日AM1:40分、関空には8:00AM到着予定だ。メイ子さんは、アーアー足がイタイ、とか云いながら変な姿勢で眠っている、オヤスミ。帰り便は、ルートが随分南に下がり、中国(天津、上海)上空から朝鮮半島を通る直線ルート。距離も行きより約1700kmも短く7300km程度。
 昨夜は機内で1:45分まで書き物などしていたので退屈もせず、少し眠ったがアッという間の飛行であった。機は9月4日 8:05分無事関空に着陸、「スイスさわやかハイキング8日間」の旅は終った。帰った大阪は、早くも28℃になっており暑いアツイ。 大阪に帰った当日(9/4)は、暑さのせいもあったのかも知れないが、体がだるく結構シンドかった、どうやら時差ボケらしい。明子もややバテ気味だ。
 こんなのを治すには、仕事でもして大汗かいた方が良いだろうと思って翌日(9/5)から畑に行って汗を流したら一日でスッキリした。            おわり    9月18日(木)記。 幸一。


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