四国巡りは連れ添って(1)
   
トンネルを抜けると

明石海峡大橋だ

下から見上げると

道の駅での夕暮れ

 2006年5月3日、快晴の津木の里を後にしてナナと一人一犬旅に出た。行く先は四国、室戸岬を攻略する。 7時30分に家を出て、阪和道、近畿道と快調に飛ばしたが東大阪JCTから西進すると芦屋の手前から 大渋滞。仕方なく高速を降りてR43をトロトロと進む。神戸も過ぎて若宮ICで再び高速に入り、6キロ の渋滞をガマンしながら進むとやがて渋滞も解消し、トンネルを抜ければ何度見ても壮大な明石海峡 大橋だ。
 淡路島に渡るとすぐに高速を降りて、島の西端を縦断する淡路サンセットライン(R31)を南下する。 車も少なく美しい風景を楽しみながら快走する。まだ夕焼けには早い時間なのでちょっと残念だ。 島の中間あたりにある野島断層を見学する。阪神淡路大震災で長い亀裂が出来、片側が70センチほど 隆起したうえにさらに北に1メートルほどずれている。その亀裂上にあった家の塀が、同様に隆起し 「くの字」にズレ割れした状態を保存している。震災直後の台所の状況を再現していたが、ありと あらゆるものが倒れ、割れ、飛散していた。地震体験機も稼動しておりM7.4の揺れを再現していたが 経験のない揺れ方だった。決して体験したくない。
 やがて島の南端に到達し淡路島南ICから高速 に戻り、鳴門海峡を渡って四国に到着、鳴門ICで降りてR11を徳島に向かって南下する。徳島を過ぎると 道はR55に名を変え、別名阿南道路を南下しつづける。紀伊水道に注ぐ那賀川の手前で夕刻となって、 道の駅「公方の里なかがわ」の駐車場の端っこに車を止める。周りは水田で広々としている。ミニチャリを 出して、ナナと田んぼ道をチャリ散する。散歩が済むと楽しみの夕食だ。車の後半に、片方のシートを 平らにしベッドスタイルにする。ここに腰掛けて、コンビニ弁当とタン塩、鶏から揚げのつまみで まずはビール道を進む。つまみは時々ナナの口にも進む。隣にバイクの一人旅がやってきて一人用の テントを張り始めた。去年北海道で使って以来だと言っている。ビール道に続くのは焼酎爽健美茶割 道だ。夜のとばりも降りてきていいムードになり焼酎道も快調に進む。ラジオからは阪神巨人戦が流れ、 床にはナナが寝そべっている。やがて、何時の間にか騒音と化したラジオも消して、睡魔に襲われるまま 夢見る人となっていった。

 (2006.5.3)  


 
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