伊予路はるかに(3)
   
雨の中伊予鉄の電車が松山市内を通過する

宿毛市のセルフうどん屋「水車」で昼食

四国はうどん。これで500円

四国は高速が発達していた

 5月6日は雨の朝だった。仕事に出かけるコンちゃん夫婦と7時30分に別れを告げ雨に煙る 伊予灘に沿った国道378号線を南下する。伊予市から大洲市、佐田岬は遠慮して八幡浜市、西予市 、宇和島市、宿毛市へと四国の二本足の左足を南下する。(右足の先は室戸岬)

 ところが宿毛市まで来るともう12時30分、こんなことでは右足はおろか、和歌山に帰ることも ままならない状況となってきた。宿毛市からは、左足先の足摺岬をあきらめて宿毛街道(国道56号線) を四万十市に向けて東進する。道は再び土佐湾の海岸線に出てからは、四国の2本足の真中で 股間に相当する高知市を目指して北上する。

ところが、高知県須崎市からは高知自動車道が出来ていて 高速道路の走行となった。この時点で、四国の高速道路の発展ぶりをまったく認識していなかった。 さて、どこで高速を降りればいいのかと思っているうちに高知ICを過ぎて南国SAに着いた。 ここで、高速の地図をもらうと、なんと丸亀まで縦断していて、さらに瀬戸大橋から倉敷に行けるでは ないか。20年以上も関西を離れていたギャップを痛感した。それとも高速が延びない和歌山を標準に していたからか。瀬戸大橋を渡って、岡山県の早島で通行料金を払うと3,300円。これは安い、と 思ったのだが、数時間後にしっぺ返しが来た。大阪の池田で料金を支払うときに「あれは瀬戸大橋だけの 料金」と言われ、高知県須崎市からの料金5,800円を言い渡された。甘かった。

財布の中が寂しく なっている。あと、家までいくらかかるだろと心配になったが、確かカードで支払いができるはずだ。 岸和田料金所のおっちゃんに確認するとOKだという。それでも、なんとか吉備インターまでがんばり カードを使わずに済んだが、財布には300円ちょっとが残るばかりだった。

四国の右足走破は果たせなかったが、また次の機会に譲る。しかし痛感したのは、これで神戸明石鳴門道、 瀬戸中央道、しまなみ街道の3ルートを制覇したが、いずれも通行料金の高いのに驚く。まあ、大橋を 渡っているときのその橋の高さやスケールの大きさから、ある程度の高さは想像するに難くないが、 バイクなんだし一人しか乗ってないのだからもう少し負けてよ、と言いたい。(終り)  


 
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