城崎にて(1)
   
桂川SAで朝食だ

琵琶湖バレーの裏側

若狭熊川宿

三方五湖をバックに
もうすぐ昼飯だ

天橋立は近い
天橋立の砂州

年一回の宿泊ツーリングは今年で27回を数えるそうな。今回は過去最多の21名が参加して、城崎温泉(兵庫県)を目指す。  9日(土)湯浅のBHB5時半スタートであったが、私はナナの散歩を済ませて、6時に家を出た。広川ICから高速に乗り、予定の7時に岸和田SAで合流した。21台のバイクが長い縦列になって、近畿自動車道を北上する。昨日までは連日の炎天であったが今日は曇っていて風が心地よい。吹田JCTで名神に入り、京都の桂川PAで休憩と朝食。まだ8時だ。
 京都東ICで国道に降りて、琵琶湖を右に見ながら湖西道路を北上する。すごい渋滞だが、路肩をすり抜けていくと事故だった。真野ICでR477へ、さらにR367を北上する。この道は、古く若狭湾の海産物を京都に運んだ道で、鯖街道と呼ばれている。ちょうど琵琶湖バレースキー場の西側にあたり、民家は雪国特有の急屋根で、かつては萱葺きであった趣を残している。
 滋賀県北部の今津町でR303に突き当たり、これを北西に進む。途中に道の駅「若狭熊川宿」がある。国道の裏側に、若狭の行商人達が宿泊した宿場通りが、当時の面影を残して保存されている。朝、若狭湾で取れた鯖を一塩して、寝ないで京都まで運ぶと翌日の夕食に丁度良い味になって間に合ったという。天皇が京都にいた頃からの話で、1000年前へのタイムスリップだ。今は、小浜から京都まで当時のルートを走る76キロの「ウルトラ山岳マラソン鯖街道マラニック」が毎年開催されているという。
 上中町三宅でR303は終わり、三方五湖方面へR27を北上する。三方五湖レインボーラインは五湖の西側を取り囲むように、梅丈岳山頂の展望台に向けてウネウネと登っていく。展望台からは西に若狭湾、東に三方五湖の大パノラマだ。ここで、休憩と記念撮影。海を見下ろす絶景を楽しみながら山を下って西に進むとやがて小浜市だ。ここの若狭フィッシャーマンワープで遅めの昼食だ。イカメンタイコ丼1,260円がうまかった。
 休憩後、小浜西ICから舞鶴若狭道に乗る。40キロを西に快走して綾部JCTで京都縦貫道を北上して日本三景のひとつ「天橋立」へ。駐車料金は400円であったが、5時の閉鎖まで1時間ほどしかなかったので交渉すると、1台300円、21台分6,300円が「もう一声」で6,000円になった。ぶらぶらと歩いて、天橋立の砂州まで来ると、松並木が続いて、自然にできた地形としては確かにめずらしいが、ここは遠くからまた覗きなどして愛でる所であろう。10分もいればおっさん達には十分であった。目的地の城崎温泉まではあと50キロあまり、山中の田舎道R312を一路西に向った。
 日暮れ前の温泉街に入ると、ゆかた姿の男女がぞろぞろと歩いている。ここは4ヶ所ある外湯を巡るのがメインで、旅館組合で申し合わせて、旅館内の内湯を大きくしていないそうだ。我々の宿は、温泉街の最も奥にある「ときわ別館」で、中庭を囲むように客室のある純和風の旅館であった。部屋割りが済むとすぐに、洗い場が9席の内湯に21人が殺到し、のぼせそうになりながら宴会に備えた。(宴会省略)
 宴会のほろ酔い心地で、近くの外湯までマイクロバスで送ってもらい、一の湯だけ入って、下駄を鳴らしながら、温泉街を歩くと、昔ながらの的屋などがあってよい風情であったが、手ぶらで来たもので飲み物一つ買えず、一度旅館まで帰って再び出かけたが、小さな中華料理店でから揚をつまみにビールを飲んで終わりだった。

   


 
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