第4章 便利な工具・機器・材料の紹介
4−1 | たまに使用する工具 |
◆ナットの着脱に ⇒ナットドライバー、ボックスレンチ
◆u 鋼線の切断に ⇒小型のボルトクリッパー
◆ビス、ナットを使った治療に ⇒タップ、ダイス、ハンドル
◆針金を使った治療に ⇒極細ドリルビット(0.5・0.7・1.0)、ピンバイス
100均で売っているミニドリルで十分
◆プリント基板の部品外しに ⇒ハンダ吸引器
◆その他の工具 ⇒ペンライト、ペンチ、プライヤー、モンキーレンチ、
クランプ、のこぎり、特殊頭ドライバー、クランプ・バイス、ポンチ
リーマー・電動ドリル、ハンマー
4−2 | 6角軸ビット、ハンドル |
6角軸ビットには、ドリルビットと、ドライバービットがある。
ドリルビットは、金属用では1mm〜6mm程度のビットある。木工用ではさらに大きな径のビットも売られているが、おもちゃ修理では金属用の6本組(写真2:1.5mm〜6mm)があればほとんどの場合まにあう。3mm以下の小径に対しては、ピンバイス付きのハンドドリルが便利である。
ドライバービットは、短いタイプ(写真4)、長いタイプがあるが、おもちゃ修理では細軸の長いタイプ(写真3)が使いやすい。
ビットは電動のドリル・ドライバーでも使用できるが、ハンドグリップで十分である。
ハンドグリップにも長短色々あるが、持ちやすい長いタイプ(写真1)がよい、写真3はマグネットキャッチ式のラチケット付である。
4−03 | ねじ外し |
ネジの頭がくずれてしまいネジが緩まなくなった場合に使用します。
左は、液体の滑り止めでネジの頭に1〜2滴つけドライバーでまわします。接着剤ではないのですぐに作業できます。滑り止めですので、完全に頭の溝がなくなった場合は不向きですが、各接着剤メーカーより販売されています。
瞬間接着剤を使用する方法もありますが、外した後で接着剤を剥がす必要がありますが、このねじ外し剤はその必要がありません。
右下は、折れボルト抜きです。完全に頭がなくなった場合でも使用できるもので、ネジにドリルで穴を開け、その穴に差し込んでタップハンドル(右上)で回してはずします。
4−04 | 自在ベルト |
動力伝達用のゴムベルトは、種類が多く常備するには無理があります。
おもちゃではそれほど精度を必要としない場合が多いので、簡単に任意寸法の○ベルトが製作できる「バンコード丸ベルト」の常備をおすすめします。
バンコード丸ベルトは、熱融着により簡単に接合できる熱可塑性ポリウレタン単体のロング丸ベルトで、バンドウ化学より発売されておりホームセンター等で販売されています。
太さは、1.5・2・2.5・3・3.5・4・5・6・7・8・9・10・11・12・15mmが標準品ですが、全てを取り揃えている店は少ないです。おもちゃでは細めのものを用意すれば十分です。
通常5%伸張して使用しますが、溶着分が短くなるため、その分を見込んで長さを決めます。溶着は両端をライターで熱して少し溶かし、手で圧着するだけで簡単に出来ます。
写真は、太さが3mm(左)と2mm(右)のものです。