第2章 自作工具・診断機器の製作方法
2-00 | 簡単な機器・工具 |
テスト用電源/スピーカーチェッカー/電波検知器/豆球を使った電池チェッカー/ワニ口付きリード線は、実践編・第6章を参照してください。
2−01 | △レンチの製作 |
一部の玩具のケース締め付けに、頭が△穴のタッピングが使用されている。
3角の一辺に合うマイナスドライバーがあればどうにか回すことができるが、固く締まっている場合は困難である。
6角レンチの先端部3箇所の角をカット加工することにより、簡単に△頭にできるので1セット製作しておくとよい。
△頭は6角穴にもフィットするので、3角と6角の両用レンチとして使用できる。
6角レンチは2mm/2.5mm/3mm/(4mm)のロングサイズを使用する。
2−02 | △ドライバービットの製作 |
使用材料:細長6角軸ドライバービット
工具:グラインダー、ドリル 保護具:メガネ、マスク
製作法:ドリルでビットを回転させながら、グラインダーで先端1〜2cmを3.5φにする。同様に2.5φも作る。
ビットの6角部分を活用して、先端の3面を削り、三角形を得る。
2.5φ、3.5φの2種でほとんどの△ネジに対応できる。
2018/12/01 改定
2−03 | シャフト抜き兼ギヤ圧入器 |
プラレール等の修理でギヤをシャフトから抜いたり嵌めたりするのに便利な工具である。
市販のC形クランプを加工する。
○ クランプ固定部を薄く削りU字形の溝をあける(幅3mm程度)
○ 可動部先端の押えを取り、写真のように金具を取り付ける。
写真上がシャフトを抜く場合
写真下がシャフトを入れる場合
押棒の先端金具に回転止めをつける事により、ねじ込み時の回転力がシャフトに加わわらないようにしている。
グラインダー作業では、防塵用のメガネとマスクを着用し、回転部分に巻き込まれないような服装で行うこと。