おもちゃドクター スキルUP講座

第2章 自作工具・診断機器の製作方法

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2−05 改造工具(プラスドライバー)

 普通軸径のドライバーをおもちゃの分解で使いやすい細軸径のドライバーに改造する。
 穴の底にネジがある場合、穴径が6mm弱の場合で#2ビスが使用されているなど、普通軸径の適合ドライバーが使用できない場合がある。細軸のドライバーも市販されているが、手持ちのドライバーを加工すると握り部分が太くて使いやすいドライバーにできる。

  ドライバーの先端4cm程度をグラインダーを使って細くする。
  切削する部分にマジックインクを塗り、マジックを削るようにすると全周を均一に削ることができる。何度も繰り返すことで、目標の軸径まで細める。
  磁石付きのドライバーの場合は、切削は少しずつ行い温度の上昇を抑える。高温になると磁石の性能が落ちるので要注意。

   #2ドライバーで軸径5mm、
   #1ドライバーで軸径4mm、
   #0ドライバーで軸径3mm までドライバーを回しながら削る。

プラスドライバー

 写真は、軸径6mmの#2ドライバー(加工前、写真下)を軸径5mmに加工(写真上)したものである。

 グラインダー作業では、防塵用のメガネとマスクを着用し、回転部分に巻き込まれないような服装で行うこと。

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津おもちゃ診療所 2011/01/22