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第3章 おもちゃ診療所について
| 3−1 | おもちゃ診療所とは |
おもちゃ診療所とは、ボランティアのおもちゃドクターによる,乳幼児〜小学生対象のおもちゃの診療「診察と治療(修理)」活動で、次のような効果が得られます。
・ おもちゃの診察・治療は、子供たちと喜びを共有し合えます。
・ おもちゃの診察・治療は、子供たちの「物を大切にする心」を育てます。
・ おもちゃの診察・治療は、子供たちの「科学する心」を育てます。
・ おもちゃの診察・治療は、省エネ・省資源で環境保全に役立ちます。
・ おもちゃの診察・治療は、生涯学習の場・生きがい作りの場として機能します。
・ おもちゃの診察・治療は、あなたの得意技を生かせます。
・ おもちゃの診察・治療は、適度な刺激や好奇心を起こし、若さを保ちます。
| 3−2 | 開院時に心がけたいこと |
(1) 営利を目的としないボランティア活動での開院であることから逸脱しない。
(2) 開院場所は、おもちゃ診療所の趣旨を理解してもらえる所に限ること。
(3) 営利企業主催または営利目的のおもちゃ診療所には、協力しない。
(4) 営利企業の協力・支援は、おもちゃ診療所の趣旨に賛同ししてもらえる所に限ること。
| 3−3 | 津おもちゃ診療所の特徴 |
津おもちゃ診療所は、
『おもちゃの修理を通じて、子供たちの「物を大切にする心」「科学する心」を育てると共に、「ボランティア活動」の啓発を行う。』
ことを目的にして活動しているボランティア・サークルです。
乳幼児〜小学生対象のおもちゃの診察・治療
会費が無料・個人専用道具は自己調達。
入退会自由・独立歓迎・相互協力
設立年月日 2004年5月25日 設立時メンバー 34歳〜84歳までの5名(平均年齢67.4歳)
設立当初の活動場所 津センターパレス(自主開院・いきいきサロンおもちゃ医院)
その他 (環境フェア・往診)
| 3−4 | おもちゃドクター・ナースの心得 |
(1) ボランティアとしての心構えに加え、次のことを心がけましょう。
(2) おもちゃの保護者は子どもです、できるだけ子どもと対応しましょう。
(3) イスに座るかしゃがんで、目線を子どもの高さに合わせましょう。
(4) 分解治療をする前に、傷が残る場合やさらに悪化する場合があることを納得してもらいましょう。「インフォームド・コンセント」*注
(5) 故障原因・治療結果や注意事項をわかりやすく説明(カルテに記入)しましょう。
(6) 診療に興味を示すように、分解中の中身を見せてあげましょう。
(7) 診療道具・材料やおもちゃそのものでけがをする危険があることを、認識させましょう。
特にハンダゴテは、やけどをする危険があることを教えましょう。
(8) 子どもの疑問に応えられるように、常に勉強しましょう。生涯学習
*注 「インフォームド・コンセント」
医療分野で使われることが多い。「十分な情報をあたえられた上での承認」が日本語訳です。
単なる同意ではなく、これから受ける診療の検査・治療・予後を始め、生活上の注意、その他、あらゆる療養上の注意、指導を患者のわかる話し方で、十分説明してもらい、納得を得た上で治療を開始されることを指します。 その上において、患者の人権や真実を知る権利などを尊重する法律的なものを含みます。