本文へスキップ

TEL. 059-235-0536

〒514-0817 三重県津市高茶屋小森町字向山1732-11

概要

開 削
慶安元年7月(1648年)
認 可
昭和26年3月10日 三重1(水)
受益面積
466.2ヘクタール(令和7年4月1日現在)
管理施設
頭首工(1)、水路(7,990m)
組合員数
860名 (令和7年4月1日現在)
総代数
40名
役員数
理事8名、監事4名
職員数
職員2名、管理員2名
賦課金
10a当たり2,000円




地区の概要

(1) 本地域は、三重県のほぼ中央に位置する津市を流れる一級河川雲出川水系沿いに連なって展開する平坦で肥沃な水田地帯である。

(2) 水利状況は、君ヶ野ダムを主な水源とした雲出川から、戸木町地内の頭首工より取水し、県営かんがい排水事業により整備された用水路により配水している。ほ場は、昭和30年代より順次区画整理されてきたが、大部分は10a区画であり、作業の効率化の観点から再整備が急務である。

(3) 営農状況は、古くは稲作、麦または菜種の二毛作が一般的であったが、昭和40年頃より農業機械が普及し、水稲の早期栽培に移行したため、裏作は激減した。久居地区では、農業経営の安定を図るため、昭和48年12月20日春キャベツ、続いて昭和52年6月14日冬キャベツの産地指定を受け、現在も100ヘクタール程度の作付けが行われている。

(4) しかし、都市近郊の農業用水環境悪化や農産物価格の低迷、さらには農業従事者の老齢化や後継者確保等の問題もあり、農業離れの傾向が強く、その対策が急務となっている。

組織の沿革


(1) 正保3年(1646)、藩主藤堂高次は大旱魃による農家の惨状を見て、家臣西島八兵衛に用水路の開削を命じ、2年後の慶安元年(1648)延長13kmに及ぶ用水路が完成した。雲出井の歴史の始まりである。

(2) その後、明治23年の水利組合条例を契機として明治24年に雲出井普通水利組合に改組した。さらに、昭和24年土地改良法が制定されたことに伴い、昭和26年3月10日付けで三重県内で最初の土地改良区に改組した。

(3) 昭和14年、土水路であった用水路を三方コンクリートに改修すべく工事に着手したが、大東亜戦争により中断、昭和28年に工事を再開し、昭和31年に6,480mの改修工事が完成した。その後、市街地の開発等により施設の老朽化が進んだので、平成6年度より県営基幹水利施設補修事業として用水路の底張りと部分的な側壁のコンクリート補強に着手し、平成12年度に完成した。その後は善良な施設維持管理に努めている。

水土里ネット雲出井

雲出井土地改良区は、地域の発展や環境保全に大きな役割を果たしている用水路周辺を、新たな時代の新たな取り組みとして、“八兵衛の歴史と歩む”をスローガンに掲げ、地域の人達と共に地球にやさしい環境作りに向けた21世紀創造運動を進めています。

…農業用水、地域用水等
…土地、農地、土壌等
…農村空間、農家や地域住民の生活空間等


主な活動状況

西島記念祭 取水前祈願 通水前ゴミ揚げ
毎年、通水前の4月19日には、通水の安全と五穀豊穣を祈願し、記念祭を執り行っています。 西島記念祭終了後、頭首工の土砂吐ゲート2門を閉鎖し、通水の安全祈願をします。 4月20日の通水初日には、分水地点でゴミ揚げを行います。
社会見学 ホタル幼虫放流 津・環境フェア
雲出井は、津市内小学校4年生の副読本に取り上げられ、社会見学や夏休みの自由研究に訪れます。 誠之地区社協に協賛し、地元小学生と、雲出用水にゲンジホタルの幼虫を毎年放流しています。 県土連、中勢用水とともに、農業用水が地域に果たす役割について啓発しました。
役員視察研修 クリーン大作戦 通常総代会
4年に一度、西島八兵衛翁が改修した日本一のため池「満濃池」を研修しています。 国土交通省の呼びかけで「川と海のクリーン大作戦」に参加し、河川敷の清掃をしています。 通常総代会では、改良区の運営に関する重要事項を審議し、議決しています。


主な維持管理施設

@ 頭首工 A 取水ゲート B 暗渠
固定堰  延長123.1m
土砂吐ゲート
幅8m×高1.6m×2門
スルースゲート
幅2.1m×高0.975m×3門
取水樋門から吐出口
幅1.8m×高1.4m×延長172.0m
C 雲出井サイホン D 戸木転倒堰 E 小戸木転倒堰
ボックスカルバート 2連
幅2.8m×高1.2m×延長99m
鉄製手動巻上 油圧式
 幅5.0m×高0.6m
鉄製手動巻上 油圧式
 幅5.0m×高0.6m
F 元町三の圦樋門・
蛇川樋門
G 地蔵坂下転倒堰 H 本村橋転倒堰
鋼製巻上げゲート
三の圦樋門 2門
幅2.44m×高1.01m
蛇川樋門  2門
幅2.44m×高1.01m
鉄製手動巻上 油圧式
 幅5.0m×高0.75m
鉄製手動巻上 油圧式
 幅5.0m×高0.75m
I カスミ堤樋門 J 光明寺下転倒堰 K 木造上転倒堰
津市牧町
鉄製巻上ゲート 2連
 幅2.56m×高2.27m
鉄製手動巻上 油圧式
 幅5.20m×高0.40m
鉄製手動巻上 油圧式
 幅4.27m×高0.99m
L 木造中転倒堰 M 分水下調整樋門
鉄製手動巻上 油圧式
 幅4.50m×高0.30m
鋼製スルースゲート 2門
 幅2.50m×高1.01m




バナースペース

雲出井土地改良区

〒514-0817
三重県津市高茶屋小森町字向山1732-11

TEL 059-235-0536
FAX 059-235-0537

保有個人データに関する事項の公表