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島町の概要

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■島町の概要
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【場所・地形】

本州のほぼ中央に位置する滋賀県。
その真ん中に横たわる、日本最大・最古の湖、琵琶湖。

近江八幡市は、その琵琶湖の東岸に面する小都市です。

JR近江八幡駅周辺は京都・大阪への通勤圏であり開発がすすんでいます。

駅から北へ2kmほど向かった八幡山のふもとには、江戸時代さながらの近江商人屋敷や素朴な町家が所狭しと立ち並ぶ八幡旧市街がひろがっています。

そして、そこからさらに北東へ向かって進むと、ほどなく、ゆたかな田んぼや葦地に囲まれた美しい水面が姿を見せます。現存する琵琶湖最大の内湖「西の湖」です。

湖〜ヨシ地〜農地〜農村集落〜山。湖とともに暮らしてきた自然豊かな里山の風景、万葉の太古から続く悠久の歴史や文化があふれる風景が残っています。
この貴重な風景は、「国指定重要文化的景観」の全国第1号に選定されたほか、2009年には「にほんの里山100選」にも選ばれました。

琵琶湖に浮かぶ離島「沖島」は、日本で唯一、淡水湖の有人島です。

その沖島と対峙するように、琵琶湖東岸に沿ってそびえる姨綺耶(いきや)山系は、西国霊場三十三ヶ所のひとつ「長命寺」を擁し、巨岩信仰や古墳群が現存する空間です。この姨綺耶山系は、今でこそ陸続きですが、戦後の食糧増産政策で大規模干拓事業が実施されるまでは、琵琶湖・大中の湖・西の湖・津田内湖に囲まれた正真正銘の「島」でした。

その姨綺耶山系の山々に三方を取り囲まれるように南向きにひろがる農地と、山すそに点在する民家が、わたしたち「島町(しまちょう)」の集落です。

島町の南側に東西に流れる「長命寺川」の向こうには、八幡旧市街に続く八幡山がそびえ、東側には西の湖がひろがっています。

山、川、湖、民家、農地がコンパクトにまとまっている島町は、自給自足に適した典型的な農村集落だったといえます。







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【気候・風土】

滋賀県は、琵琶湖と、琵琶湖を取り囲む平地や山々とで構成され、県域は琵琶湖集水域とほぼ一致します。

にもかかわらず、北陸並みの豪雪地帯である県北部(湖北地域)と、大阪並みに温暖な県南部(湖南地域)とでは、著しく気候が違います。

近江八幡が属する湖東地域はちょうどその中間にあたり、近年は、冬場には10cm程度の積雪が何度か見られる程度で、夏場はほどほどに暑いです。

島町は、北側三方を姨綺耶山に覆われているため、北風がブロックされ、強風にさらされることはありません。一方、比良おろしとも呼ばれる北風が琵琶湖を渡って姨綺耶山にぶつかるためか、雪は降りやすく、街なかよりも若干積雪量は多めのようです。

かつては、大雨が降ると河川は増水し、四季折々の湖魚が大挙して遡上してきた一方、農地もしばしば水に浸かっていましたが、琵琶湖の水位調節や水門・排水路等の整備により、現在はそのようなことはなくなりました。




【歴史・文化】

島町周辺は、蒲生郡奥嶋庄として古くから記録の残る荘園であり、このあたり(蒲生野)に天皇家がしばしば狩りをたしなみに来ていた時代には、馬がたくさん飼われていたようです。

天智天皇の「むべ伝説」をはじめ、天皇にまつわる伝説も、多く残されています。

映画「ほんがら」の舞台となった島町最大の祭「春の例大祭」では、巨大な松明を燃やして神を迎えますが、これも、應神天皇が琵琶湖を渡って船で近江八幡へ行幸された際、灯台がわりに松明を灯して船を誘導したという故事に端を発する祭事です。

また、古墳時代(6世紀ごろ)の古墳群もあります。島町内にある山口古墳群は、近江八幡では最大の古墳のひとつで、複数の石室が現存しています。

近江八幡というと八幡旧市街の八幡堀や商人屋敷が有名ですが、八幡旧市街は、本能寺の変で信長が暗殺され、安土城が焼け落ちたあと、その城下町がそっくり今の近江八幡に移され、豊臣秀次が治めたもので、高々400年の歴史しかないのに対し、島町を含む周辺集落には1000年以上の悠久の歴史があることから、血気盛んな八幡旧市街の町人も、周辺集落の歴史の重みと深さには一目置いているようです。

島町の周囲には、同様の農漁村集落(北津田町、白王町、円山町、中之庄町、長命寺町、大中町)があり、大中の湖干拓によって生まれた大中町以外は、かつては「蒲生郡島村」の字でした。この旧島村は、隣接する八幡町との合併により近江八幡市の一部となりましたが、合併前から存続する島小学校の小学校区が旧島村と一致することから、「島学区」は、今でも旧島村から続く一体的なコミュニティの単位となっています。ちなみに、この「島小学校」は島町域にあり、戦前は「郷土教育」の先進モデル校として全国に名を馳せたといいます。

島町と、隣り合う北津田町とは、ともに、蒲生郡十一座に数えられ西暦131年に創祀されたとする由緒のある「大嶋奥津嶋神社」の氏子になっていて、古くから続く年中行事も多いのです。




【産業・暮らし】

島町は、世帯数約60戸、耕地面積約40haの農村集落で、主要産物は米です。かつては奥島山国有林での林業も盛んでしたが、今はほとんど行われていません。

昔ながらののどかな農村の風景が残る島町内には、個人経営の園芸業者・竹業者などがわずかにあるほかは、農業以外にこれといった産業はありません。

主要地方道(湖周道路)に接し、大型店舗が建ち並ぶJR近江八幡駅周辺からも車で10分ほどの距離にあります。たいへん利便性の高い土地であるがゆえに、農業は兼業化が進み、少子高齢化とともに、後継者不足により、生産農業から手を引く家も増えつつあります。




【主な年中行事】

1月  伊勢代参
出初式

2月  日待ち(16日)
伊勢大神楽 獅子舞(17日)

3月  白山権現祭

4月  池鯉鮒権現祭
大嶋奥津嶋神社 例大祭(宵宮・本宮)
愛宕山代参

5月  公民館対抗球技大会

6月  いもち送り

7月  島学区球技大会
町内球技大会
神社大掃除

8月  島学区夏祭り

9月 
10月  大嶋奥津嶋神社 秋の大祭(新嘗祭)
島学区体育大会
町内体育大会

11月  島学区文化祭

12月  神社注連縄作り
大晦日参拝








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