滋賀県近江八幡市島町　～プロジェクト～

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箱庭の里　奥嶋の集い　　　～農地・水・環境保全向上対策事業～

■島町まちづくりプラン

１．島町の基本ビジョン（１５年先を見据えて）
みどり豊かで貴重な自然環境と古代の文化資産や独自の伝承文化を数多く受け継いできたこの地域も、少子高齢化による地域活性力の低下、主たる生産母体である農地は後継者不足による遊休農地の増加と荒廃、さらに獣害（主にイノシシ）による農作物の被害等、ここ１０年で危機的な状態になっています。
このような状況を住民全員が認識し、この地に住むことを誇りとして次の世代に受け継いでいくには、地域住民の手で中長期ビジョンを制定し、地域が主体となった取り組みが必要です。また、行政や他の地域との連携を深め島町の宝物を発信することで、新たなエネルギーを構築することが、地域の活性化に結びつきます。

２．島町の将来計画
貴重な自然、文化資産を「島町の宝物」として定義し、環境・自然・生産力・住民力などの視点から現状分析を行い、地域住民全員が問題意識と到達目標を共有することで、全員参加型の自治会運営を行います。
まず５年毎の中期計画を策定し、中期計画に基づく単年度計画をベースに自治会組織は事業計画を作成します。
事業計画には「島町の宝物」を基本に、環境保全、文化の継承、地域生産性の向上、世代間を越えた地域住民のコミュニティ形成、他の地域との交流などの項目を入れます。
地域資産は住民が管理し、住民が責任を持て保全に努めます。
また行政との連携を図り、島町が「環境・文化・農・コミュニティ」の発信基地となるよう努力します。

３．キャッチフレーズ（島町の将来像）
「誰もが住みたい・行ってみたい、活力あるまちづくり」

　（将来構想図）

人なごむ奥嶋地域協議会　　～農山漁村（ふるさと）地域力発掘支援モデル事業～

■ふるさとづくりのテーマ
　「あな（穴）・た（田）を愛する“ほんがらか生活”の郷づくり」

■地区の将来像
【長期ビジョン】
●地域の伝統文化・環境と地域の生産物を繋げることで生まれる新しい付加価値を地域力にする。
●地域の伝承文化や環境保全を継続的に維持、向上させる絶対戸数を算定して、新規入居者候補に魅力ある農山漁村づくりを実践する。
●地域チーム力を基軸に考え、内発的で自立できる農山漁村づくりを目指す。
●単一的な事業や連携、人的（団体）交流を見直し、相互にリンクする事業を実践することで、地域のブランド力を高める。

【主たる取組み】
１．農山漁村の伝統文化の保全、復活等に向けた活動
●復活した「ほんがら松明」を、地域をあげて継続的に製作・奉納する。
●先人の知恵を後世に伝承するため「ほんがら松明」製作工程(菜種栽培～製作～奉火)を冊子に残す。
●ドキュメンタリー映画「ほんがら」の上映会を各地で行い、全国・世界に向けて発信することで、
注目度を高め、地元の住民にフィールドバックする。
●春の例大祭と都市文化の融合を図る（祭りと音楽イベントのジョイントなど）。

２．個性的で魅力ある地域固有の風景づくり等に向けた活動
●島町の原風景が見られる北山田地域の棚田。今は一部で水稲耕作が行われているが殆どが放置地になっている。この地を整地することで昔から営われていた裏作作物や景観植物を栽培し、他地域からの人が集え、なごむ場所と環境をつくる。
●古墳や風水を踏まえるとここの風景は先人たちが理想とした配置と想像できる。山口古墳群の「石室」、白山権現の「岩窟」、風水地形の「龍穴」、ほんがら松明の「本空」に共通する『穴』をキーワードに、この貴重な風景を次世代に残せる活動を行う。

３．ふるさとに存在する地域資源を活用した村おこしに係る活動
●近くの「休暇村近江八幡」などと連携し、観光客にスローな農村生活・農業・食品加工などを体験してもらう。地域の空き古民家や離れを利用した農村宿泊体験を実施する（エコーツーリズムの実践）。将来的には長期ホームスティを受け入れるなどして、個々が思い思いの農村暮らしを実践できる環境を整え、島町の次世代を担ってくれる新規入居候補者を誘致し、「半農半X村」の先進モデルとなることを目指す。
●島小学校の学習カリキュラムに地域活動と連携して、農的体験を通じて自然環境を大切にする心を育み、老人から孫世代へ生活の知恵や伝統的価値観を伝承する取り組みを推進する。
●地域の伝統行事、食文化、訪問スポット、昔語りなどの地域資源と魅力を詳しく紹介するパンフレットやホームページを作成・公開する。

　（地域資源位置図）

ほんがら松明　保存会

（準備中）