雑感
11.生物多様性の保全 − コンバインに付きまとう「サギ」 −
◆今年は、稲刈りが早く、8月下旬から始まっている。
 水田地帯を車で走っていると「サギ」が稲の収穫作業を待ってましたとばかりコンバインに付きまとう微笑ましい風景をよく目にし、生き物との共生、生物多様性について考えさせられる。

◆来月(10月)、名古屋市において、多様な生き物や生息環境を守り、その恵みを将来にわたって利用するために結ばれた「生物多様性条約」の第 10回締約国会議、略して「COP10」が開催される。

◆「生物多様性の保全」と農業活動を結びつけているものとして、
@兵庫県豊岡市では、一度絶滅した「コウノトリ」を生息していた人里に帰すプロジェクトを通じて、コウノトリが食べるドジョウなどの生き物を育むビオトープ水田により環境にやさしい農業生産の取組。
A私の住む滋賀県でも、琵琶湖から魚が産卵のために遡上できるよう農業者が魚道を作ることなどにより、水田で稚魚が育ち、琵琶湖に巣立っていける「ゆりかご水田」の取組 等の事例がある。

◆この「COP10」開催を契機に、「生物多様性の保全」の取り組みが活発になり、カエルや小魚などの生きものが育つ環境が守られることを望むが、私は、生きものの中で「蛇」だけは、見るのも嫌、大の苦手。堪忍してもらいたい。                            (2010,9,15)
画像は、昨年9月13日に近江八幡市内で撮影
「COP10支援実行委員会」HPにリンク
「魚のゆりかご水田プロジェクト」(滋賀県HP)にリンク
12.歩行計 − 目標1日9,200歩、週23エクササイズ以上 −
◆この何年とスポーツを全くしない自分にとって通勤の歩行は、もっとも手軽な運動であるが、今年4月、異動で職場が近くなり、通勤日の歩行数が約12,500歩から7,000歩くらいに減少した。
 
◆厚生労働省が公表している「健康日本21」における男性1日当たりの歩行数目標は、9,200歩。
 また、「健康づくりのための運動指針2006」では、活発な身体活動を「エクササイズ数」に表し、週に23エクササイズが目標数値となっている。(エクササイズの計算方法は、運動の強さの単位(MET s)に運動時間を乗じたもの。)

  【主な運動とメッツ】
    普通歩行、軽い筋力トレーニング、バレーボール・・(3METs)
    速歩、ゴルフ、自転車に乗る・・(4METs)
    軽いジョギング、エアロビクス、階段昇降・・(6METs)
    ランニング、水泳、重い荷物を運ぶ・・・(8METs)

◆長く続いた猛暑もようやく過ぎることから、これから休日には、散策や家庭菜園でいい汗ながして心も体もリフレッシュしたい。
 因みに、自分には、通勤においてマイカーを控えたり、地下鉄を1駅手前で下車して歩くようなことは、できそうにないが、今週は、23EX達成!  (2010,9,18)
13.切り花 − 花が一輪あるだけで、癒しの空間 −
◆切り花(ガーベラ)がキッチンや食卓テーブルなどに飾ってあった。この時期の切り花は、余り日持ちしないが、花が一輪あるだけで安らぎと潤い空間となる。
 自分は、ガーデニングを趣味にしているだけに花の購入量は、中途半端でない。でもそのほとんどが鉢花で、切り花は、年間を通して仏花を購入する程度。

◆総務省の家計調査によると、「切り花を6ヶ月間一度も購入しない2人以上の世帯は、2割。6ヶ月間に3度までしか購入しない2人以上の世帯は、過半数を超える」となっている。
 手入れが大変であったり、景気の影響もあろうが、これだけ家庭に花が飾られないことに、花大好き人間には、ショックである。

◆「花」では、お腹は満足しないが、いいことあったら、「ケーキ」だけでなく、花もいいよね。(2010,9,21)
「花・はな・フラワーるど」HPにリンク
「日本ハンギングバスケット協会」HPにリンク
14.毎日、牛乳! − 楽しい牛乳パッケージ −
◆毎朝、家に牛乳が配達される。
 この「高木牧場」の牛乳パックには、子供たちが描いた楽しい「牛」の絵がプリントされており、学校給食や各家庭で話題になっているようである。

◆このように地元密着の製造・小売では、大手では出来ないことができる。洗練された加工技術に加え、市民から募集したアイデア等を採用してオリジナル商品を開発するのも面白いかも。

◆さて、牛乳は、子どもから高齢者まで幅広い世代で健康に役立つ栄養素がバランスよく含まれており、生活習慣病の予防や回復にも役立つとされている。
 酪農・乳業界では、「毎日3回 からだにいいコト」、「牛乳・ヨーグルト・チーズをどれでも自由に1日3回、食生活に取りいれて、健康に良い食事を実践しよう」という食生活改善運動「3−A−Day運動」を展開している。

◆幸い職場にも牛乳・乳製品の配達があることから、毎日の牛乳とヨーグルトは、欠かさず、習慣づいている。
 余分なことではあるが、その販売員が元気なのは、「牛乳を飲んでいるからか、それとも配達しているからか」・・? 一度聞いてみたい。多分、「毎日、牛乳・乳製品を摂っているから」と言うだろうな。 (2010,9,23)
「日本酪農乳業協会」HPにリンク
15.郷土料理 − 鮒寿司 −
◆「小魚のあめ煮 」、「丁字麩の辛子和え」、「鮒寿司」など、滋賀の郷土料理を酒の肴して食べた。
 このような、昔、身近であった食べ物、郷土のスローフードは、今では懐かしい味わいで、琵琶湖の辺で生まれ育ったおじさん年代には、嬉しい。ただ、「鮒寿司」のプーンとする独特の匂いは、娘たちからは敬遠されている。

◆鮒寿司は、フナの熟れ寿司(なれずし)。
 作り方は、桜の咲く頃に「ニゴロブナ」のウロコと内臓をとり除き、腹に塩を詰め、夏場まで 3ヶ月間ほど樽で塩漬けする。その後、フナの腹に白飯をぎっしりつめて樽の中で重石をかけて半年〜2年漬け込む。樽内のフナは、乳酸発酵して、アミノ酸などのうま味成分が増し、究極のスローフードとなる。

◆昭和60年頃から「琵琶湖のギャング」というべき外来魚(ブラックバスやブルーギルなど)が異常に繁殖し、ニゴロブナやモロコの幼魚が食われ、めっきり数が減ってしまっている。

◆この間、県や漁協などは、外来魚の繁殖抑制、駆除のため、バイオ技術の活用や藻の除去、リリースを禁止して捕獲魚を買い取りして肥飼料化するなど、様々な対策を講じている。
 その効果的な対策と合わせ、捕獲した外来魚の更なる食用利用に期待したい。
 今度、「草津市立水生植物みずの森公園」へ行ったら「道の駅:グリーンプラザからすま」で、「外来魚のすし」を買ってこよう。 (2010,9,25)
16.そばの花 − 水田フル活用と耕作放棄地 −
◆農道を車で走っていると水田一面に大豆の他、真っ白なそば畑が広がっており、広大なお花畑に来たようである。水田地帯は、ついこの前まで稲穂が垂れ黄金色に輝いていたのに、四季折々の作物で景色が変わっていく。

◆山間地に行くと、そばの白い花も見られるものの、田畑が不整形や傾斜地など生産条件が不利であるということもあり、あちこちでススキなどの雑草や雑木が繁り、耕作されていない農地が散在している。山間地は、地域の担い手不足がより深刻。
 先日、農水省が発表したセンサスによると、全国の耕作放棄地面積は、40万ヘクタール。なんと自分が住む滋賀県の大きさに匹敵し、その大きさを実感する。

◆日本は、四季があり農作物が豊かに実る瑞穂の国であるものの、食料自給率は、40%まで落ち込んでしまっている。世界食料が逼迫している中で「経済力があれば海外から自由に輸入していい」という考えは、もう通らない。
 そのためにも、地域ぐるみで水田をフルに活用して麦や大豆などの作物を生産する農業者や条件が不利な地帯でも地域実情に応じて多様な展開を行う農業者にエールを送りたい。頑張れ地域農業! (2010,9,26)
近江八幡市土田町の「そば」のほ場
17.直売所 − 地産で大賑わい −
◆仕事が休めたので、幾つかの用事を済ませ、16時頃、草津市湖岸の道の駅 草津「グリーンプラザからすま」で買い物をする。「直売所」だけにこの時間では、生鮮野菜や果物は、ほぼ完売状態。加工品の「外来魚の熟れすし」は、並んでいたが、まだ我が家の冷蔵庫に先日の「鮒寿司」が残っている。

◆直売所における「地産地消」の取り組みは、地域の生産者と消費者を結び付け、食料自給率の向上に大きく貢献している。生産者の「顔が見え、話ができる」関係により、地域農産物・食品の販売又は購入機会が提供され、地域の農業や産業が活性化する。

◆この直売所の中央には、生産者の顔写真が張りだされており、安心感が漂う。
 消費者ニーズは、その日のうちに農家へ残品となってストレートに反映されるので、農家もより売れる商品の計画生産に励んでいるのだろう。
 多分、これだけ地場ものが支持され、売れれば、ゲートボールを楽しむお年寄りも時間を惜しんで農作業を手伝う姿が見えるようである。
 頑張れ地場野菜!(2010,9,29)
「道の駅草津(グリーンプラザからすま)HPにリンク
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