雑感
121.台風一過 − ほどほどに −
◆大型の台風11号が四国に上陸し、西日本を縦断した。台風の速度が遅く、四国をはじめ近畿地方で非常に激しい雨が断続的に数日降り続き、また、台風の進路ではなかった三重県でもレインバンド(降雨帯)が長時間停滞するなど、各地で土砂災害、河川増水、浸水などによる避難指示・勧告が出された。滋賀でも荒れ模様となり、各地でその爪跡を残した。

◆我が家のガーデンは、ハンギングをガゼボ内に避難して無事であったものの、大きな花桃の樹が根元から倒れて、アーチも倒壊した。ただ、人命や生活に関わる被害を受けられた方からすれば、被害と云えるものではありません。

◆今夏も休日となれば、植木の剪定やガーデンの手入れをしているが、7月末に綺麗に除草したはずのガーデンが、もう草ぼうぼうになっている。
 お盆前の夏季休暇中に台風の後始末と庭の除草などをしたいところであるが、もう「ほどほど」にしておこう。(2014,8,14)
122.異常繁殖? − 有効活用 −
◆真夏の日中、事務所回りで大津市の琵琶湖沿いの道を歩いていると、水草が異常なほど繁殖しており、そこで専用船が水草の刈取作業を行っていた。

◆琵琶湖、特に南湖では、水質浄化に役だっている水草が栄養塩を吸収して繁茂しすぎ、漁業や船舶航行へ影響し、また、腐敗による悪臭の発生など、自然環境や生活環境にも悪影響を及ぼしている。
 この水草の刈取作業は、滋賀県と淡海環境保全財団がその対策として、刈り取った水草をたい肥化などの試験研究を行いながら、資源としての有効活用を行っているもの。

◆我が家のガーデンは、数年前からこの水草堆肥を毎年トラック1台無償で配付を受け、モニターとして投入して土づくりをしている。
 水草の異常繁殖と刈り取りを目の当たりにし、事態の深刻さと、この堆肥の活用の意義を再認識した。
 GWに開催するオープンガーデンは、私にとって、「花のまちづくり」の実践と提案の場。こうした厄介な水草や果樹剪定枝、いわゆる未利用資源の有効利用についても、ご覧いただければ幸い。(2014,8,22)
123.帰化植物 − タカサゴユリ −
◆数年前からマイ・ガーデンに植えたわけでもないのに、この時期になればテッポウユリに似たユリが至るところで花を付けている。
 このユリは、「タカサゴユリ」という、台湾原産の帰化植物で、多くの種が出来て繁殖し、雑草化するもので、テッポウユリによく似た綺麗な花を咲かせるので、なかなか除去しきれないようである。

◆タカサゴユリは、テッポウユリに似ているが、テッポウユリより葉が細く、花も細長く、花の筒の部分が淡い紫褐色を帯びている。花期は、テッポウユリの6〜7月とは違い、8月に咲くのが特徴。ただし、テッポウユリとの交雑で、「新テッポウユリ」という品種も作られたり、自然雑種しているものもあるらしい。

◆マイ・ガーデンのユリは、花に淡い紫褐色の筋はないものもあるが、花や葉も細く、放置すれば多くの種をつけることから、「タカサゴユリ」と認識。
 いずれにしても、外来種であることを認識して、増殖するようなことが無いよう引き抜いているが、つぼみをつけたユリは、引きにくく、花を咲かせている。
 前ページの119に特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」を記しているが、この種の扱いは、園芸ファンには、花を愛すがゆえに難しい。
                                     (2014,8,24)
124.庭木の剪定 − 虫刺されに注意 −
◆この夏も休日になれば、夜明けの5時半頃から日没まで庭に出て、庭木の剪定作業をしてきたが、8日間程度要して、ようやく終了。木を植えた20年ほど前は、これだけ管理に手間がかかるとは思いもしていなかった。
 また、夏場の庭仕事は、熱射病と虫にも注意が必要で無理ができない。

◆過去に園芸作業中、スズメバチ蜂に刺されて、「アナフィラキシーショック」を起こして入院したり、大量の蚊に刺され、皮膚の下の脂肪組織に細菌が入り込んで、高熱や関節・筋肉などの激痛で身動きできない「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」を起こして、痛い目に遭っている。「蚊くらい、かゆみを堪えて、我慢すればいい」ということではなかった。

◆今、東京の代々木公園付近で蚊が媒介したという「デング熱」の感染例が報告されている。最初は、場所が限定されたものの、新たな場所での感染例が確認されている。一過性の感染で、過度に恐れることはないものの、注意が必要。

◆我が庭には、「デング熱」のウイルスを持つ蚊は、いないものの、やはり虫がいるところでは、長袖、長ズボンの着用や、虫よけスプレーなどを使い、蚊などに刺されないようにするのが大切。そして、発生源となる水たまりなどを作らないように。皆さんもご注意を。                                       (2014,9,6)
125.ハンギングバスケット − 作品思案 −
◆秋の園芸シーズンを迎え、全国各地でハンギングバスケット作品などの展示・コンテストが行われる。
 こうしたコンテストは、自分にとっては、創作アイディアを引き出し、斬新な作品作りにチャレンジできる場。引いては、その作品を大勢の方々にご覧いただくことが「花のまちづくり」につながるものとして、出品をしている。先日、その「みずの森水生植物公園」のコンテストに申し込みをしたところ。展示は、10/9〜10/20まで。

◆しかし、いつもながら「斬新」というアイディアは、考えてもなかなか湧いてこない。むしろ湧かないまま。
 今までも、イメージをしていても、園芸店等に欲しい花や資材が確実にあるわけでなく、全く色合いや形の違うものを作っているのが現実。
◆ハンギングバスケットは、生け花とは違い、空間に吊す容器に根のある花を植え、少なくとも1季節は、次から次に花が咲くよう、容器の中で植えた植物が育つことが基本。
 そのためには、植物の特性、管理に応じた花材の選定などが必要。極端なことを言えば、日当たりや乾燥を好むサボテンのような植物と、逆に、直射日光と乾燥条件では育たない観葉植物などを1つの容器にいっしょに植え込まないこと。
 その次は、季節感ある花材を使い、自分のセンスを活かし、形や色合いのバランスを整える。
 また、コンテストとなれば、テーマ性をもって、容器のバックにもこだわりたい。

◆こんなことを言っていながら、自分も園芸店で知らぬ花を見かけたり、ましてやその花の特性が分からないことも少なくない。
 皆さんも、そんな時には、花苗(ポット)に付いているラベルの記載内容(花名、背丈、開花期間等の生育特性、栽培・管理方法等)を確認ください。 (2014,9,14)
 みずの森コンテスト(2012秋)  みずの森コンテスト(2013秋)
126.ハンギングバスケット − 流木利用 −
◆「ハンギングバスケット&コンテナ展」出品作として、大小のバスケットと籠を2連にして、ベゴニアの花を主体に、色々な形の銅葉植物で秋を感じる静と動の作品に植え込んだ。
 ただ、もっと斬新さがあった方が・・と思い、びわ湖の浜辺を歩いて流木を拾い、もう1器作成。

◆今年上半期に記録的なヒットとなった映画「アナと雪の女王」。その「主題歌『Let It Go』(ありのままで)は、劇中で「松たか子」、エンディングが「MayJ」。この曲の歌詞や曲調は、同じようではあるが大分異なっており、劇中とエンディングシーンの曲として、どちらもすばらしく映画のシーンを最高に盛り上げていることから、自分ではどちらがいいとはいえない。

◆「ハンギングバスケット&コンテナ展」コンテストのマスター部門に出品される各作品も「アナ雪」の曲と同じで、すべて基本ができており、トータルとしてまとまった素晴らしい作品が多い。
 作品は、甲乙付けがたいものばかりで、審査員泣かせというか、審査員好みもあろう。
 「流木に植えよう」と作り直し、テーマ性やインパクトあるものにしたが、ちょっと残念な結果になった。(2014,10,11)
127.ハンギングバスケット − 台風接近 −
◆大型で強い台風19号が13日8時30分ころに鹿児島県枕崎市付近に上陸した。中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35mと大型。この大型台風は、この後、勢力を保ったまま速度を上げて四国、近畿地方に進む予定で、自分の住む滋賀を直撃しそう。

◆今年の台風11号では、我がガーデンのアーチが倒壊。今回の19号でも工作物や庭木の損傷も想定され、昨日、ハンギングバスケットだけは、ガセボ内に移動した。

◆今、「みずの森植物公園(草津市)」で、「オータムフェスタ in みずの森2014 第35回ハンギングバスケット&コンテナ展」(10月19日まで)が開催されているが、台風の接近に備えて出品した作品などが屋内に移動されているとのこと。
 今日と明日、西日本の交通も大きく乱れ、イベントの中止や延期も相次いでいる。何より生命への危険を回避するための早い安全確保と、生活の基盤となる住居等被害が最小限になることを祈る。お気を付け下さい。                        (2014,10,13AM)
ハンギングをガセボ内へ移動 気象庁:台風情報
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