十五日晩御膳
本膳
- (1)みつあえ
- 煮物三品を盛り合わせたもの。
- (2)こまごま
- 「あえまぜ」のように数種類の食品を細切りにして、煎り酒で和える。するめ、アワビ、干魚、キクラゲなど。
- (3)鮎のすし
- 室町時代に作られるようになったすし。漬ける日数が少ない(3〜10日)ので漬け込みに使ったご飯も一緒に食べられる「生成」といわれるすし。
- (4)ひたい
- 三枚におろしたタイの身を天日で2〜3日で干しあげる。
- (5)御飯
二膳
- (6)串あわび
- 貝からはずしたアワビを2枚にそぎ切りし、串にさし天日に干す。
- (7)こち汁
- すまし仕立てにし、ひれ立てする。コチはひれを立てる魚である。
- (8)奈良漬け
- 野菜の粕漬け。奈良地方でつくられ始めたところからの名。
三膳
- (9)角煮
- 煮あわびを薄く切り、盛る。
- (10)たいのあつ物
- 煮鯛。三枚におろしたタイをたれ味噌の中で煮る。
- (11)つぼ
- 折二かう
- 折りとは木を折り曲げて箱にしたもの。足のついた台にのせる。
- (12)角盛り
- 骨、皮を取り去ったカツオを角切りにして、酢煎という煮物にする。
- (13)ふくらいり
- ナマコを大きめに切り、だし、たまりの中で煮る。
- (14)きしませにぶどう
- 料理書に載っていないので不明。当時青いぶどうを料理にのせ装飾に用いたとある。
- つぼもり
- 折二かう
- 外いろいろ
※館内での展示は、五月十五日の「おちつき膳」「晩御膳」のみになります。
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