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みつおの独り言
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12月27日生と死
 阪神淡路大震災も「生きる」という言葉が復興の支えとなった。01.9.11のニューヨーク世界貿易センタービル事件の時も、「生きている」のかどうなのかの情報が世界中の注目の的でした。それ以来テロ撲滅のためのアフガニスタン戦争やイラク戦争が続き「死亡」「負傷」の言葉をどれほど見聞きしたことか。最近 最も衝撃的だったのが、フセイン元イラク大統領が捕獲された時の状況が、オウム真理教(アーレフに改称)の麻原彰晃が、天井裏の密室で960万円の現金と共に身を潜めて隠れていて見つかった時と同じようなシチュエーションで、狭い地下室に75億ドルの現金と2丁の銃器と共に隠れていて見つかってしまったことである。人間が追い詰められ、半分「死」を覚悟しながらも、何とか「生きる」すべを見つけようとする必死の抵抗の姿が痛ましい。

 当たり前の事ですが、人間の「生きる」為のエネルギーの大きさは、「死んで」無機物となってしまう事への恐怖と比例する。魂とか霊とかの世界のことは良く解りませんが、全世界の人間が取り組んでいる生活の全てが「生きる」事への拘りで、「死」への恐怖がなければ、こんなに複雑な世の中にはならないだろうな・・・と感じます。
 この「生と死」について考察し始めると、もう出口の見つからない迷路に迷い込んでしまいますので、ほどほどにしておきますが、「生きる」ことへの執着心を失ったら、もう何の魅力もない人間になってしまいます。生きるために努力しているのです。 もうすぐ正月、来年は「申」年、「人」と「申」とは「伸」びる年です。寿命も伸び(延び)、人間としても大きく伸びたいものです。

12月11日難病を理解しましょう

 冬の到来を控えてインフルエンザやSARS(重症急性呼吸器症候群)など厄介なウイルス対策には関心が高まっていますが、12月はエイズの予防月間でもあります。今世界ではエイズウイルスへの感染は14秒に1人の割合で広まっていると言われていて、日本でも患者・感染者が6,000人を超えてきたと危惧されています。
 エイズとは、AIDSの日本語読みでAcquired ImmunoDeficiency Syndromeの略語です。
Acquired=後天性(生まれつきではない)
ImmunoDeficiency=免疫不全(免疫の力が衰えている)
Syndrome=症候群(いろいろな症状が集まっている)
即ち「後天性免疫不全症候群」のことで、エイズウイルス(ヒト免疫不全ウイルス=HIV)に感染して発病します。この病気は、感染するとからだの免疫力が低下し、各種の病気に対する抵抗力が減退し、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。HIV感染は、異性間のセックスによる場合が多く、握手や会話などの普段の日常生活などで感染することはなく、感染力が弱いので正しく理解して注意していれば予防できます。でももし気になる時は、無料、匿名で保健所で相談・検査を受けられるので検診に行きましょう。

 ついでに骨髄移植についてですが、白血病や再生不良性貧血などの血液の難病の人に骨髄幹細胞を健康な人の血液と入れ替える治療法ですが、患者と提供者のHLA型の白血球が一致しないと出来ない治療法なのです。このHLA型の白血球は、一致する確率が低く、数百分の1から数万分の1ぐらいの確率で、兄弟や姉妹でも4分の1ぐらいしか一致しません。だから出来るだけたくさんのドナー(血液提供者)登録が必要になってきます。気の毒な患者さんのために骨髄バンクにドナー登録をしてあげましょう。このよな難病に対する私たちの理解と協力が必要ですよね。

11月27日長生き食

 年をとってくると肉食や脂っこい食べ物を避け、コレステロールの少ない野菜や根菜類をたくさん摂るように言われていますが、必ずしもそうでもないという結果を東京都老人総合研究所から発表されました。この調査は、秋田県の65歳以上の在宅高齢者約1,000人の健康状態や食生活を4年間追跡調査したり、さいたま市の高齢者マンションの調査などを基に、総合的に分析して、高齢者の栄養摂取方法の指針をまとめたものとして注目されています。その結果
  • 3食のバランスをよくとり、欠食は絶対避ける  
  • 動物性タンパク質を十分に摂取する
  • 魚と肉の摂取は1:1程度の割合にする 
  • 肉は、さまざまな種類を摂取し、偏らないようにする
  • 油脂類の摂取が不足しないように注意する
  • 牛乳は、毎日200ml以上飲むようにする
  • 野菜は、緑黄色野菜、根野菜など豊富な種類を毎日食べる
  • 食欲がないときは、特におかずを先に食べ、ごはんを残す
  • 酢、香辛料、香り野菜を十分に取り入れる
  • 和風、中華、洋風とさまざまな料理を取り入れる
  • 会食の機会を豊富につくる
 などという食生活指針を発表され、このような食生活を心がけることによって、体内の栄養状態を示す血清アルブミンも上昇したとのこと。東京都老人総合研究所の熊谷修研究員は、「筋力低下など老化の速度も体の栄養状態で制御される。老化を遅らせるには栄養をよくとることだ」と言われています。「この血清アルブミン値は、測定が簡単で、最も安価な検査方法の一つで、余命を予知する指標にもなるので、健康診断の項目にも導入した方が良い」とも言われています。
 年をとってくると、どうしても肉や油脂類を避け、食欲も落ちて粗食になり勝ちになり、食品の種類も少なくなってくると、栄養のバランスが崩れ、老化を促進させることにつながってくる。だから老化予防にはもっと肉や油脂類を摂取すべきだということです。長生きをしたかったら粗食はダメですよ。

11月13日身の引き時

 昨今 年金の支給開始年齢と企業の定年制とのギャップ問題が話題になっていますが、昨日厚生労働省の雇用対策基本問題部会で、法的に義務付けた定年の60歳から65歳への引き上げを見送ることが決まりました。一般的にサラリーマンは、その組織体の 定年規定によって退職しなければなりません。一方衆議院議員は、任期が4年ということもあって、比例区単独候補では73歳定年制が決められ、先般の衆議院選挙では、80歳を超えている宮沢喜一氏や中曽根康弘氏も首相経験者と言えども、例外なく73歳定年制を適用するという小泉総理の厳格な方針により出馬辞退を余儀なくされてしまいました。このような高齢者に対する風当たりの 厳しさを察してかどうかは判りませんが、奥野誠亮氏(90),宮下創平氏(76)、林義郎氏(76)、野中広務氏(75)達は選挙以前に引退を 表明しました。でも定年制の適用されない小選挙区では、山中定則氏は82歳でダントツのトップ当選を果たしました。中山太郎 氏(79),綿貫民輔氏(76),森山真弓氏(76)らも相次いで当選を果たしましたが、84歳の相沢英之氏は落選しました。74歳の 土井たか子氏も落選しましたが、比例区で当選しました。

 国会議員の中にも年齢に関係なく現職に執着心と未練を持つ人持たない人が居ますが、日本道路公団の藤井治芳総裁解任問題が、 「辞めろ・辞めない」のドロ試合になってしまっている最中に、阪神タイガースの星野仙一監督の辞任発表が重なって、その退任を 惜しむ話題が殺到している。辞任や引退や退職などには、その人それぞれの人生観や状況や理由がありますが、その詳しい事情が 判らない第三者からは、スカッとした潔よさに生きざまの美学を感じます。他人のことだからどうでも良いのですが、客観的に見て 名誉や地位や金に必要以上にこだわって、しがみついているように映る執着心は見苦しい。世代交代や身の引き際は、本当に難しい ことだとは思いますが、決断と実行を口にする人ほど潔よさを感じないのは私だけだろうか?

10月19日フードファディズム

 フードファディズム(FoodFaddism)とは、「食品や栄養が健康や病気に与える影響を過大に信じたり、評価したりすること」と 定義されています。即ち近年の健康志向の高揚で、食品に関する情報が氾濫するようになって、必要以上にその効用を鵜呑みする ことへの警鐘として、クローズアップしてきた言葉です。
 その食品には、医薬品的な効用が期待でき、肥満や高血圧症や糖尿病などある種の病気に効能があるかのような表現で、健康食品 として宣伝したり、ある種の食品には健康を害するような印象を与えて煽動する一方、健康に良いというキャッチフレーズで 「自然食品」という名のもとに推奨したりする。サプリメントもその人にとって不足している栄養素を補足する程度の目的である にも拘わらず、それだけで全ての栄養素を吸収出来るかの如き思いこみをさせる危険性を含んでいます。

 健康を維持するのに食品は欠かすことの出来ない大切なものには違いありません。しかし永年の食生活が健康に影響を与えるもの であって、今食べた食品がすぐ健康に影響を与えるほど、即効性がある訳ではありません。そのことは解っていても「からだに良い」という過大宣伝に惑わされて、その食品に夢中になり、逆に偏った栄養補給に陥ったり、その食品の薬効や治療効能を過信して、適切な診察による医療を見失ったりする危険性もあったりします。

 全ての食品には、それなりの食品成分や栄養素が含まれていて、そのバランスによって健康が維持されているのであって、1つや 2つの食品で賄えるものではないこと位は誰でも理解できることです。ただ何かの病に苦しんだり、何かの欠点やコンプレックスに 悩んでいる人達を標的に「健康食品」とか「有機食品」とかの名のもとに高額な食品を売り込む、弱みに付け込む商法には充分警戒 していただきたいと思います。フードファディズムは、食生活に戸惑いや混乱を引き起こし、健康被害をもたらす詐欺的商法に 悪用されることもあることを見極めて欲しいと思います。

10月7日人命

 アメリカの中枢同時テロ事件が起こって2年が過ぎました。以来世界の平和に対する考え方や安全を維持管理する処方に対する 議論が多くなってきたように思います。同時テロでニューヨークの世界貿易センタービルで数千人の犠牲が出た背景に、ウサマ・ビンラディン氏を首謀とする国際的テロ組織が介入しているのでは・・・という理由で、アフガニスタンの山岳地帯一帯に彼等への掃討作戦として、凄まじい空爆が行われました。その結果誤爆も含め4千人を超える犠牲者が出たいう。この時点で既に同時テロの犠牲者を上回る命が奪われてしまった。同時テロも残虐で許されないが、アフガニスタンの無辜の犠牲者ほど理不尽を感じることもない。
 それに引き続いて、イラクが大量破壊兵器を製造し隠し持っているのでは?・・という理由で、国連の多くの国の反対を押し切って米英が当時のフセイン大統領を中心とするイラク高官掃討の為の戦争を始めてしまいました。その結果また罪なき国民が数千人犠牲になってしまいました。

 ところがウサマ・ビンラディン氏も見つからず、フセイン大統領も見つからず、アメリカの大量破壊兵器調査団長のデービット・ケイ氏(CIA特別顧問)は、生物化学兵器やミサイルなどの実物の大量破壊兵器は発見されなかったと発表しました。アフガニスタンもイラクの犠牲者もそのほとんどの国民は、何の罪もない全く無辜の被害者です。一般的に戦争とは、「国対国」の対立ですが、 今回のアフガンもイラクも「国対個人」と言っても過言ではない戦争でした。でも「戦争での誤爆は付き物だ、やむを得ない」と いうことで片づけられ、何の責任追及もされないまま、復興支援に国際協力を呼びかけて、巨額の援助資金、人的援助を拠出させ ようとする横柄さには、何か矛盾と理不尽さを感じるのは私だけなのだろうか?
 凶悪犯人に死刑が執行されるのはまだ理解できますが、国際平和の為には、戦争の名のもとに善良で無辜の国民を数千人も殺しても「仕方がない」だけでは、どう理解したら納得出来るのだろうか? 同じ地球に住む人間でも、時と場所と状況によってその命の重さがこうも違うものなのだろうか? 犯罪の犯人もさることながら、その犠牲者に対する救済をどうするのか?の方にもっと対策を講ずるべきだと思います。復興支援は、戦争に費やした費用の何倍もの費用と時間と人材を必要とすることを覚悟の上で開戦の決意をしていただきたい。その責任を全うするのは、戦争を開戦した当事国であるのは言うまでもないことです。人命はそれだけ尊いものです。

9月21日カキクケコの推奨

 料理の時の調味料の味付けに「サシスセソ」という順番の指標がありますが、「カキクケコ」とは、人の脳の活性化の為に大切な事。即ち「感動・興味・工夫・健康・恋」が脳やからだの老化防止対策に必要な事であると言うことです。確かにこの5つは、感受性、思考力、判断力、洞察力、向上心、あらゆる欲望など人間として必要とされる資質が必要です。程度の差こそありますが誰でも持ち合わせている資質です。でも興味が薄ければ感動も少ない。興味がなければ向上心を持って工夫もしない。食欲や味覚が薄ければ健康管理もおろそかになる。性欲が薄ければときめきもなく恋心など生まれる訳がない。
 何でも幅広く関心や興味を持ち情報や知識を得る事によって感性が豊かになり、このカキクケコが高揚してきます。健康管理や老化防止に頭や身体を使うことの重要性は言い尽くされています。でもそれを意識して感性を磨き、行動に移さなければ無意味です。「感動・興味・工夫・健康・恋」の必要性を充分認識して、活力ある人間性を磨きたいものです。私は「カキクケコ」を推奨します。

9月2日ボケと歯

 寝たきり老人や痴呆気味の老人の歯を調べてみると、ほとんどの人が入れ歯をしているが、その多くの老人が入れ歯がしっかり合わなくて、食べ物が食べにくいということです。食べにくいから食べない、或いは食べにくいから柔らかいものばかり食べて噛むことをしない。
 しかしそのような歯の悪い老人に、しっかり噛める入れ歯を入れたり、インプラントという技術で、チタン製の人口歯根をあごの骨に埋め込んで固定して義歯や入れ歯を作り、きちんと噛めるようにすることによって、寝たきり老人が歩けるようになったり、痴呆気味の老人のボケが改善したという例も多いと言う。
 食べ物を噛むことによって、脳の記憶の中枢ともいえる海馬の情報伝達をになう遺伝子の働きが活性化するという。その為に記憶力が向上したり、老化を促進する活性酸素を減らす効果もあるという。また、PET(陽電子放射断層撮影法)という装置で調べてみると、食べ物をかんでいる時には、脳の神経細胞の酸素消費量が増え神経細胞が活性化していることが判るという。

 このようにきちんと噛める歯は、老化防止やボケ防止にも大きな効能があるのですが、ではどのくらいの歯が必要なのでしょうか? 阪大医学部の調査によると

  • 21本以上 ⇒ 何でも噛むことができる  
  • 16〜20本⇒ だいたい食べられる
  • 11〜15本⇒ かめないものがある 
  • 6〜10本 ⇒ あまりかめない
  • 5本以下 ⇒ 全くかめない
ということです。歯を無くす原因は、虫歯と歯周病です。今さら言うまでもなく、予防は歯磨きです。歯のきれいな人は若く見え、知的に見え、健康的です。ところが歯を失うと噛む能力が衰えるだけでなく、容貌まで老けて見えます。健康な歯を維持するためには、子どもの頃から小魚を骨ごと食べたり、硬い物や食物繊維の多い食べ物をたくさん食べる事によって噛む回数を増やし、食後や寝る前の歯みがきを励行することは言うに及びません。どうか豊かな人生を全うするためにも、食生活と歯の健康管理に配慮して、ボケないように、寝たきりにならないように、「歯」を大切に致しましょう。 

8月16日スローライフ

 飛行機も電車も自動車もより速く、I T 革命と言って情報伝達も大量の情報をより早く、と何でもかんでも速く速くと、高度成長の波に乗って、効率性や合理性ばかり追求される時代で育ってきた人達は、スピード狂の渦に洗脳されすぎていて、自動車に乗れば、赤信号を待ちきれずに、いらいらしたり、信号無視をして交通事故を引き起こしたりする。また通勤電車が少し遅れるとイライラする人達が8割を越すとも言われている。中にはエスカレーターのスピードが気にいらずに、人をかき分けてエスカレーターの階段を駆け上がって急いでいる人もいる。

 何もかもがスピード優先のせせこましいこの時代ではあるが、経済不況、デフレ市況も手伝って、もう少しゆとりや心の豊かさを取り戻し、残された余命を如何に充実した生き方をするかを見直そうという考え方が台頭してきた。交通標識に「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」というのもある。今や高齢化率17〜18%社会の中で「スローライフ」という生き方が提唱され問い直されている。
 名所旧跡や自然の山や野原を散策したり、各地の美味しい料理の食べ歩きをしたり、自分の趣味や楽しみの時間をたっぷり取ってくつろいだり、自然や人とのつながりの中から、優しい心、いたわりの心、いとおしむ心、懐かしむ心、いつくしむ心など人間としての本来の生き方を見直そうという考え方です。何でも早けりゃ良いと言うばかりではない。「急いては事をし損ずる」「急がば回れ」ということわざもある。ゆっくり「スローライフ」を考え直してみようじゃないですか。

8月1日漢字変換

 パソコンが普及して、簡単に文章を書いてくれるようになると、はがきや手紙もすっかり書かなくなってしまった。その為漢字を忘れて遂々パソコンに頼ってしまい勝ちになってしまった。メールも非常に便利で、フレッツにしておくと電話よりも経済的で記録も残り、読み直す事も出来るので多用しているが、急いでメールを書き、送信してしまってから気が付く漢字変換の間違いの例を思い出してみると、何とたくさんあるものだ。
 返信-変身 、 漢字-幹事 、 洗車-戦車 、 佐藤-砂糖 、外注-害虫 、無職-無色 、検討-健闘 、校門-肛門 、所長-初潮 、消火器-消化器 、 知能犯-知能半 、逢いに行きたい-愛に生きたい 、何買うんだ−何か生んだ 、濃いも薄いも-小芋薄芋 、お葬式−襲う式 、メニュー-女乳 、阪神ファン-半身不安 、大学祭-大が臭い 、調子悪い-超シワ類 、良い週末-良い終末 、等々。 ちょっと入力を間違えると
 入国-入獄 、高校-合コン 、自分-痔びん 、印刷-暗殺 、あんこ-うんこ 、対象物-短小ブツ 、冷凍食品-冷凍職員 など文章によってはとんでもない内容に変身(?)してしまうことになる。安っぽいメールなら洒落にもなるが、大切な書類なら大事である。日本語の多様性と複雑な意味を含んでいる漢字の変換には、充分注意をはらいたいものです。私もそそっかしくあわてん坊なので、今日までたくさんの失敗を繰り返してきました。漢字変換には気を付けましょう!  

7月21日省資源

 地球に存在する資源が、全て有限であることは言うに及ばないことは解っている筈です。石炭や石油、鉄鉱石、木材などだけでなく水までも今や大切な資源であることが理解され始めてきました。経済や生活文化の向上に追随して、大量生産によるコストダウンによって大量消費を促し、「消費は美徳なり」と掻き立て使い捨てを奨励するような施策で、経済発展を優先させてきました。その結果バブル経済を創り出し、消費の循環が底を突くようになってバブルがはじけて、やっと間違った経済施策に気がついて、その立て直しにやっきになって10数年、ようやく資源の大切さ、無駄な消費生活、お金の大切さが全国民に理解されるようになってきたのではないでしょうか。

 リユース、リサイクル、節約、倹約、無駄使いなどの言葉が頻繁に使われ出し、世の中の消費志向が変わってきたように思います。新聞紙、雑誌、ダンボール、古着、アルミ缶、スチール缶、空き瓶、ペットボトルなどのリサイクル。スーパーやコンビニでのショッピングバッグや発砲スチロール容器に至るまで、その無駄を見直されるようになってきました。
 家電製品については、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)という法律まで制定し、廃棄・買い換え時にリサイクル料金と収集・運搬料金を支払わなければならなくなりました。冷蔵庫4,600円、エアコン3,500円、テレビ2,700円、洗濯機2,400円のリサイクル料と500円〜1,000円ほどの収集・運搬料を負担しなければならなくなっています。その為メーカーは、リサイクルし易い商品の開発。消費者は、長持ちする商品の選択と丁寧に大事に使うように心がけるようになってきたのではないでしょうか。
 しかしその反面、高いリサイクル料をきらっての不法投棄が増えてきて、その対策に苦慮しているようです。その為に不法投棄禁止活動やパトロールや撤去費用など無駄な支出によって、本来の主旨を逸脱させている不心得者が居ることは残念なことです。

 最近徐々に若い人達にも「もったいない」という言葉が理解されるようになり、節約、倹約の精神が浸透しつつあるように感じます。確かに経済環境は良くありません。だからお金は裕福ではないのですから、無駄使いがし難くなっているこの時代に、資源の大切さ、リサイクルの重要性、リユースの活用、ごみを作らない生活を勉強しようじゃないですか。省エネ、省力、省資源の認識を高めよう!

7月1日ミニ知識

 日本語は難しい。学校で習ったのか?習っていなくても知っていなければならないのか?と疑問に思う言葉もたくさんある。知らなくても日常生活に支障はないが、身近に目にする物の名前をちょっと紹介しましょう。知っている人も居られるでしょうが、知っていて損もない、そんなミニ知識です。
  • 鯨幕(くじらまく) ⇒ お葬式の時に張られる白黒の幕  
  • 梵天(ぼんてん) ⇒ 耳かきの先に付いている、白いフワフワのもの
  • 横車 ⇒ ライター着火装置のギザギザの輪 
  • 雷紋(らいもん) ⇒ ラーメンのどんぶりの縁に付いているいくつもの模様
  • 頂華(ちょうげ) ⇒ 日の丸を掲揚する竿の先にある金色の玉
  • 通水カップ ⇒ トイレが詰まった時に直すパクパクする道具
  • 気泡緩衡(かんしょう)シート ⇒ 傷の付かないように物を包む時に使う、プチプチのシート
  • フラワーホール ⇒ ジャケットなどの襟に開けられた小さな穴
どうですか?知っていましたか?別に知っていなくても良いのですが、参考までに・・・。

6月21日拍手の効用

 いろいろなスピーチの時、劇場、スポーツ会場、カラオケBoxなどあらゆる所で拍手が沸き上がる。その会場を盛り上げるには欠かすことの出来ない演出です。拍手をされる人達は、その賞賛の雰囲気に喜びの感動に酔いしれていることだろう。でもその内容は、時と場合によって可成り差異が感じられます。時には無理やりやらされていたり、適当に儀礼的に手を叩いていたり、いい加減な拍手も可成り多いのではないだろうか。言葉にも同じようなことが言えますが、ほんとうに真心込めての謝意や激励や歓迎を表現している場合と、社交儀礼的な表現や態度には、大きな違いがあると思います。
 国会での拍手は作為的で見苦しい、カラオケスタジオでの拍手はうるさうるさのお義理的、結婚式場での拍手は儀礼的な拍手のようにもよく感じます。でもスポーツ会場や劇場での拍手は賞賛と感動の雰囲気をかもし出していて気持ちが良い。同じ拍手でも人として喜びや感激の感情を素直に表現している拍手であってほしいと思います。拍手の姿勢を見ていると、その感動がどの程度のものかは誰でも判ります。同じ拍手をするなら、その人を見て、強く激しくその人に対してその功績を讃え真剣に手を叩いてあげてほしいと思います。その姿は見ていても美しく感動を覚えます。と同時に拍手をされた人の喜びと感動は、より大きな印象を残してくれると思います。そこにほんとうの拍手の効用があるのではないでしょうか。 

6月2日頭痛

 頭が痛いと言ってもいろいろあって、比較的安全な頭痛と危険な頭痛があります。大まかに分類してみると、先ず一般的に良くあるのが「偏頭痛」で、脳に栄養を与えている血管が収縮し、その後、血管が拡張した時に頭の半分が激しい痛みに襲われる。時には吐き気を伴ってくる場合もある。でもこの偏頭痛は、頭を冷やしたり、熟睡すればよくなり、3日以上続くことはないと言われています。そして年に数回、多くても1ヶ月に1回ぐらいの頻度で、特に女性に多く、母親から娘に遺伝するとも言われています。
 次ぎに日頃起こる頭痛に「緊張型頭痛」という頭痛で、先ず後頭部が痛み、頭全体が重くなり、そして目の奥の方が激痛に襲われる。特にからだに疲労が重なる夕方に痛みがきつくなる。結構毎日続くのでやっかいな頭痛です。首や肩の凝り、眼精疲労、、ストレス、不眠などが加わって起こるので、極度の疲労やストレスを溜めないよう心がけることが大切ですが、心配するほどの頭痛ではありません。

 しかし命にかかわる危険な頭痛に「くも膜下出血」があります。脳の血管に出来たコブ(動脈瘤)が破裂して、脳内に血が流出してしまう恐ろしい病気です。これは、突然何かで殴られたようなものすごい痛みに襲われて、意識を失うような場合もあります。このような場合は当然専門医にかかることは言うまでもありません。
 次ぎに「脳腫瘍」の頭痛は、朝の目覚めと共に嘔吐を伴う痛みがあって、一回吐いてしまうと治まってしまうので、勘違いし勝ちする恐い頭痛です。
 もう一つは「髄膜炎」で、発熱や頭項部硬直を伴う頭痛で、風邪が長引いて熱が出て、きつい頭痛が続く時は疑う必要があります。
 このように頭痛にもいろいろありますが、家庭の問題や仕事、人間関係、政治問題などで「頭の痛い問題」もたくさんあって、頭痛の種は世の中からなくなることはありませんね。  

5月18日子どもをどうする?

 我が国の15歳未満の子どもは1,801万人で、昨年より17万人少なく、22年連続して減少し続いているという。総人口に占める割合は14.1%で、勿論過去最低で、世界でも最も子どもの少ない水準の国だという。少子高齢化が進み、この少ない子ども達に日本の将来を託さなければならないのに、子ども達は学校5日制になって、休日が増えても「休日はすることがなくてつまらない」とか「何をすればよいのか分からない」と戸惑っている。何のための5日制なのか疑問を感じる。そしてそのくせに「はやく大人になりたくない」「子どものままでいる方が楽だ」と考えている中高校生が多いともいう。一体どうすればいいんだろう?

 原因の分析や理由づけも、「個室を持っている子どもが多い」「テレビやテレビゲームに興ずる時間が多い」「携帯メールを活用し、対面会話が少ない」「家族といっしょに食事をしたり親子間の会話が少ない」「グループ活動の中での友達づくりや協力することの大切さを学ぶ機会が少ない」「近所や他人の大人から叱られたことが少ない」など、紙上や言葉ではごもっともなご意見ばかり列挙されている。でも「言うは易し、行うは難し」の如く対策の実行と成果の裏付けが少ない。
 そういった中で、京都の伏見区の藤ノ森学区社会福祉協議会が、老人クラブなどの地域の大人達で始めた13のクラブ活動が子ども達を元気付けているとか、北区の鳳徳小学校では、PTAにおやじの会を作り、親子で木工細工をしたり、子どもが商店街に立ったりして活気が出てきたという報道に触れるにつれ、「やれば出来るじゃないか!」という感触を持った。好奇心や向上心の強い子ども達は、学校や家では出来ないことを、誰かの指導やアドバイスを得ながら体験してみたいと考えている。ならば地域の大人がその土俵造りをしてあげるのが子育てだろうと思います。大人達よ目覚めようじゃないですか。

5月4日五月病

 五月に入ってぽかぽかと暖かくなってくると、なんとなく身体がだらけてくる。疲れやすくなったり、イライラしたり、だるくて無気力になったり、虚脱感に陥ったり、いわゆるうつ症状になる人が増えてくるという。春から夏への季節の変わり目で、昼夜の時間帯が変化し、からだの神経系統がバランスを崩し、ホルモンのコントロールをも狂わせてしまう体調に加えて、学生は新学期で環境が変わり、周囲の変化に対応しきれていない状態です。また新入社員は学生時代と全く違う環境と雰囲気に戸惑い、イメージと現実との違和感に困惑してしまいます。
 真面目で責任感の強い人は、周囲の目が気になり、一生懸命に張り切って頑張り過ぎます。又小心な人は、自己主張出来ずに、内にこもってしまいます。社会人でもゴールデンウイークを、欲張ったスケジュールの行楽日程を組過ぎて、生活と体調のリズムに変調を来してしまって、職場に戻って来たりすると、脳内神経が乱れてしまいます。

 とにかく急激な環境の変化に、身体や神経が対応出来ていない状態に起こってくる症状なので、その変化をわきまえて、早く順応できる状態に戻すかを考えれば防ぐことが出来る訳です。季節の変化に対応するように、夜型生活から昼型生活への脱却、スケジュールの過密化の緩和、ストレスを溜めない為の運動、自分なりのペースを守る自立性、「過ぎたるは、及ばざるが如し」のように・・・過ぎないように心がける事。などちょっとした配慮で未然に防ぐ事のできる五月病です。どうかお気をつけあそばせ・・・・!

4月27日奉仕活動とボランティア

 ご奉仕価格とか勤労奉仕とか奉仕活動など奉仕という表現は、いろいろな場合によく使われています。でもこの奉仕には強制的にとか義務的にというニュアンスがあって、何かの組織の上層部からの指図や指示によって動かされている行為のように思います。でもそのような奉仕活動であっても無償で労力を提供する行為は、立派な活動であることには間違いないことです。
 奉仕活動とボランティアを同義語と思っている人が多いと思いますが、その精神の出発点に違いがあるように思います。本来ボランティアという英語は、自発的な意志を意味するラテン語から由来していて、「自ら進んで・・」「自ら選んで・・」という意味合いが含まれています。だから軍事用語で例えてみると、ボランティアは志願兵で、奉仕活動は徴兵制度による兵士という比較になるのではないでしょうか。だから行動の原点が、他動的か自主的かによって、その行為の精神は反意語の関係になると思います。
 日本語には、あいまいな解釈をしたり、広義に多様化されて使われる場合が多いですが、NoでもなくYesでもない「まあまあですな・・・」的な解釈には誤解を生む場合が多々あるので、言葉の定義ははっきり決めておいた方が良いのではないだろうか。特に外来語の翻訳は、本来の解釈とはかなり食い違った概念で日本語化されている場合が多いのではないでしょうか。これから国際化の流れに乗って行かなければならない日本にとって、外来語の用法の研究も大切なことではないかと思います。

4月20日困難は希望を生む

 「苦あれば楽あり、楽あれば苦ある」「若い時の苦労は、買ってでもしろ」と教えられた。人間は本来easy going(楽をしたい、のん気な、だらしのない)な性質を持ち合わせているものです。だから誰だって自分から進んで苦労なんかしたくないと思うのは当然のことだと思います。でも年を重ねるに従って、世の成功者や名を成した人達の履歴を知るに至って、最初から楽して功を奏した人はいないことが解ってきます。
 ある時聖書の一節の「吾ら、艱難をも喜ぶ。そわ、艱難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ずると知ればなり」という言葉を教えられた。この教えは、我々人間は、困難な目に遭うと忍耐力を強いられます。逆説的に考えると、困難に遭わなければ忍耐力は養われないということです。忍耐力が出来てくると、何ごとにも練達力が身に付き、練達することによって希望が生まれてくる。という意味です。だから困難は希望を持てる喜びに値するということです。

 一般に子供の特性は、その時楽しいこと、誰かに誉められること、こうすれば何かを貰えることなど、すぐに自分の満足のいく成果の出ることに関心を持ちます。でも真の大人というものは、成長するに従って我慢して待つことが出来ることです。つまりすぐ成果が目に見える形として得られなくても、将来的に意義のあることに積極的に取り組めることの出来る人のことです。たとえ自分の利益にならなくても、将来世の中の誰かのお役にたてることであるならば、自発的に引き受けて、自分自身に困難を負わせることが出来てこそ大人になったと言えるのではないでしょうか。
 今の世の中、苦しいこと、困難なことが多いように思いますが、「困難は希望を持てる喜びを生ずる」と信じ、忍耐強く辛抱して明日への喜びに期待しましょう。

4月7日日本の行くへは・・?

 厚生労働省の発表によると、平成12年度における日本人の平均寿命は、男性77.7歳、女性84.6歳で世界一の長寿国になりました。世界の平均では、男性62.9歳、女性67.1歳だから日本の長生きさが判ります。明治時代の中頃では、男性42.8歳、女性44.3歳だったと言われているのだからほぼ倍近く長生き出来る世の中になりました。世界では、平均寿命が50歳に満たない国が24カ国もあり、中には37歳という短命国もあるというから、日本はすごい長命国である事には間違いありません。非常に結構なことではありますが、一方そのための歪みもあって、最も社会問題化されているのが出生率の低下です。現在の人口を維持するには、一所帯当たり2.1人は必要だと言われているのに、平成12年度は1.36人、翌13年度は1.33人と減少を続けています。日本の総人口は、2006年の1億2770万人をピークに減少傾向に転じ、50年後には67万人の出生に留まり、総人口は1億60万人になり、その内35.7%が65歳以上になるのではと推定されています。少子高齢化とはいえ、余りにもゆがんが人口構成になりそうです。

 このような人口構成の時代を迎えるに当たって、高齢者対策としては年金問題、介護問題、アルツハイマー対策など、少子対策としては女性の晩婚化問題、未婚率の上昇問題、結婚後の出産・育児・教育にまつわる夫婦間の協力・協働問題。そして企業の海外進出に伴う生産人口の空洞化問題など様々な社会問題に取り組んで行かなければならない課題が残されています。
  このような難問題をたくさん抱え、しかも経済環境が深刻な不況続きでありながらも、各企業は活性化を維持し、国民は文化的な豊かな生活を享受し続けて行くためにはどうすれば良いのだろう? 行政改革、金融改革、政治改革、教育改革などあらゆる面の構造改革を目指して小泉内閣は取り組もうとしていますが、なかなか思うようにはいかないようです。いろいろ難しいことは解りますが、結局は将来不安を解消し、生活に夢がもてるようになれば、消費は拡大し景気は高揚してくると思うのですが・・・。どこからかスーパーマンが現れてくれれば良いのですが・・・?心配です。

4月1日PETの活用

 動物のPETと言えば癒しの決定版として、全国的にいや全世界的な人気者として可愛いがられています。動物は人間の心を和ませてくれますが、人間同士だとちょっとしたことで遂衝突していがみ合うことがあります。「♯なんでだろう〜♪なんでだろう〜♪ ♭なんでだ!♯なんでだろう〜♪(?_?)」そんなとき、P・E・Tの3つの気持ちを持つように心がけたら如何でしょう。

 は、Please(プリーズ)の。いつでも、どんな時でも、誰に対しても謙虚に一歩下がって譲り合う気持ちは、相手のプライドを傷つけることなく、人格を認める言葉で争いが起こる訳がありません。
 Eは、Excuse me(エキュスキューズ ミー)のE。一般的に「失礼します」のように使われていますが、それ以外にも「・・・を許す、・・・を免除する、辞退する」などの意味もあり、寛容な心が含まれています。
 は、Thank you(サンキュー)の。いまさら説明するまでもなく、「ありがとう!」と言われて腹が立つ訳がありません。常に相手の人格を認め、感謝の気持ちを表現することは、次への人間関係を深くしてくれます。

このよにP・E・Tの3つの言葉には、「〜どうぞ・・〜どうぞ・・いいですよ。有り難うございます」という気持ちが含まれていて、全世界的に通用する国際語として認知されているPETです。動物のPETと同じように我々を癒してくれる言葉として大いに活用致しましょう。

3月19日睡眠時無呼吸症候群

 先日のJR山陽新幹線の運転手の居眠り運転事故が「睡眠時無呼吸症候群」という病気が原因ではないかと言われから、この病気が見逃せない怖い病気だと注目されるようになりましたね。そこで私なりに調べてみましたので、関心のある方は参考にしてみてください。
 いびきは、寝息をかくときにからだの何処かの振動音と、呼吸する時に狭いのどを通る空気の狭窄音とが混ざった音ではないかと言われています。ところが太った人は、脂肪も多く睡眠中に気管を圧迫し、いびきをかいている内に数秒間、呼吸が止まって睡眠時無呼吸状態になってしまいます。首まわりが42p以上ある人は100%こういう状況があるとも言われていますが、このよな状況が病的になった人が「睡眠時無呼吸症候群」という病気なのです。
 この診断基準は、病院で一晩アプノモニターという器具を付けて測定され、1時間に10秒以上の無呼吸状態が5回以上あるか、7時間で10秒以上の無呼吸状態が30回以上あるかによって病気かどうか診断されます。この病気は女性より男性に多いと言われています。

 このように無呼吸睡眠が度重なると、その間は呼吸が止まり酸素の供給が少なくなり、血液の酸素量は少なくなって、からだは寝ていても脳は寝ていない状態になっています。脳の機能が低下してくると酸素濃度を上げるために、心臓は少なくなった酸素を補給しょうとして血液をからだ中に送り込みます。すると血圧が上がってしまいます。こういう状況が続くと血圧の下が100前後に上がって、上の血圧が高くなくても下だけが上がってしまうという状態になって、心臓の負担が大きくなってしまいます。だからこのような病気は寝ていても脳が休まらず、心臓も休まらず、寝るとかえって疲れて昼でも睡魔に襲われるようになってしまいます。
 治療法は、以前はメスでのどの手術が行われていましたが、最近は口蓋垂(のどちんこ)の周辺をレーザーで切開して切除して行われます。手術時間も15分位で出血も少なく、入院しなくてもその日のうちに帰れるそうです。術後1週間ほどは流動食で養生しますが、すぐ元気に回復出来るようです。この病気は自覚症状が少ないので、太っている人は診察を受けて自己管理をお奨めします。

3月13日琵琶湖は今

 今月16日〜23日まで滋賀・京都・大阪の三府県で、アジアでは初めての第三回世界水フォーラムが開催され、世界の水問題は、余りにも課題が大きく簡単に論ずることの出来る問題ではありませんが、私達の地元で400万年の歴史を誇る古代湖である母なる琵琶湖の現状についての豆知識をちょっと整理してみると
  • 広さは670平方Kmで、滋賀県の1/6の面積。周囲の長さは235Km
  • 深さは平均41.2mで、最深は103.58m,最も浅い所は4m
  • 海抜は85.6mで、大阪城の高さ並
  • 生息している動植物は約1,000種類で、魚類は50種類、琵琶湖にしかいない動植物は約50種
  • 透明度は南湖で平均2m、北湖で平均4〜6m
 魚類に限って問題点を整理してみると
  • 琵琶湖の固有種のホンモロコの漁獲高が25年前の約360tが約25tに減っています
  • 琵琶湖の固有種のニゴロブナの漁獲高が25年前の約760tが約102tに減っています
  • スジエビの漁獲高が25年前の約1,290tが約167tに減っています
  • 1尾もいなかった外来魚のブラックバス(オオクチバス)が重量比で約34%にまで増えています
  • 1尾もいなかった外来魚のブルーギルが重量比で約17%にまで増えています
  • その為に外来魚の捕獲量が年間380tにまで増えています
永い歴史の中で特有の生態系をはぐくんできた琵琶湖も、上記のように肉食性の外来魚の影響でもともと居た琵琶湖固有の魚類が、稚魚の段階で食べられてしまって減り続け、中には全滅に瀕した魚類もいます。
 淡水湖として400万年の歴史のある琵琶湖は、世界的にも屈指の有名湖にも拘わらず、わずか約30年ほどの間に本来の琵琶湖の姿を激変させてしまいました。その為何とかもとの琵琶湖の姿を取り戻す為に、琵琶湖総合開発計画を基盤に様々な取り組みがなされています。その内でも特にヨシの効用が見直されています。
 ヨシ群落は、フナやモロコの産卵場所で外的から身を隠す群落であり、又渡り鳥のヨシキリの子育ての場所でもあります。そしてヨシの茎は、水中の汚れを沈殿させたり、家庭や工場や田畑から排出された水に含まれているリンやチッソを吸収して、それを栄養源にしているプランクトンや藻の大量発生によって悪化させている水質の浄化に役立っています。
 また一方ヨシ原の景観は水郷地帯として観光にも大きな役割を担っています。その為に湖岸のヨシ群落の復元や外来魚の捕獲に多額のお金を使っているような状態です。人間の開発や不始末でこのような手間や負担がかかるようになってしまいました。自然は本来の自然のまま未来に残したいものですが、残念な状況になってしまいましたね。
 世界の水問題という視野から見れば、小さな問題かも知れませんが、我々地元の琵琶湖・宇治川・淀川水系の水資源という観点からすれば、治水・利水を含めて生活、健康問題として見逃す事の出来ない極めて大きな問題です。

3月7日桜の喜怒哀楽

 四季おりおりに咲く花、春に新緑、秋に紅葉、自然はふしぎですね。我々の眼を楽しませてくれる自然の木々も、彼等にとっては 大変な試練を乗り越えているのです。もうすぐ春を迎えて美しく咲き誇る桜の花にも、苦しみに耐えてこその美しさがあるのです。 その桜の喜怒哀楽を考察してみよう・・・。
  • 【喜】 桜の花の開花時期は、毎年ほぼ同じ時期に決まって満開になります。この時が桜にとって最もびに満ちた 全盛期です。しかしそれもたったの一週間から10日ほどしか満喫出来ないのです。
  • 【怒】 折角の美しい花もはかなくも散ってしまい、桜は悲しみに沈みっていることでしょう。でもそれに屈せず 早速来年の為の準備にとりかかります。
  • 【哀】 花が散り、新しい芽は固い花芽のまま夏を迎え、秋の暖かい日でも花開くことなく、寒い冬を過ごします。 この永い期間がつらくしい辛抱の時期です。
  • 【楽】 やがて暖かい春を迎え、次第に20℃ぐらいの陽気になってくると、つぼみがふくらみ花開くしみの時を迎えるようになってきます。
このような開花システムは、気温に関係なく桜の花の開花ホルモンの影響だそうです。暖かくなって咲いた花も、一旦0℃ほどの極寒の時期を耐えてからでないと、暖かくなってもホルモンが作られない仕組みになっているそうです。今年の開花情報は九州や四国の暖かい地区で24〜25日頃からと予想されていますが、今が一番楽しみな時ですね。こうして桜の花は寒い冬を耐えて、暖かくなれば必ず花咲く日がやってきます。でも日本の小泉政権の構造改革は、極寒の痛みに耐え続けている日本国民にいつ花を咲かせてくれるのでしょうか?

3月2日不眠症

 先日JR山陽新幹線の運転手が居眠りしながら運転していた事件がありましたが、その運転手には寝不足どころか10時間ぐらいの睡眠時間があった筈だということらしい。現在調査中で確かなことは判りませんが、一説には無呼吸睡眠(睡眠時無呼吸症候群[SAS])で充分な熟睡が出来ていなかったのでは? という仮説を説いている人もいます。日本睡眠学会の調査では、日本人は5人に1人ぐらいの割合で、不眠で悩んでいる人がいるらしい。そのため寝酒に頼ったり、深夜ラジオと付き合ったりして、仕事にも健康にもいろいろ悪影響を及ぼしているという。その為の医療費の損失は、年間2〜3兆円にも及ぶとも云われている。もしこのようなことが事実なら大きな社会問題ですね。

 「春眠暁を覚えず」という言葉のように、うららかな春を迎えると、気持ちよく寝られて朝寝坊をしてしまうものです。ところが寝付かれずに不眠症になって、目覚めがすがすがしくなかったら、一日中気分や体調が優れないのは当然のことです。だから不眠対策のためにやむを得ず寝酒に頼る人が3割ぐらい居るという。だから寝酒依存率は世界でも最も多い国ではないかとも云われています。その為厚生労働省も専門家に依頼して「健康づくりに役立つ睡眠」をキーワードにした「よく眠れる方法」を提案していただいて、不眠解消に参考にしていただこうという対策を考えているようです。

 実は、私も寝付きが悪く、ついつい朝寝坊をしてしまいます。酒は飲めないし、深夜ラジオと付き合う趣味はないし、「寝よう!寝よう!」と思えば思うほど、いつまでも寝付けないで困っています。ところが何となくいつの間にか直ぐ寝付いている時があります。その日は必ず身体を動かして肉体的に疲れている日です。身体が疲れていない日とか、考え事をしたり精神的に悩んでいる時は、矢張り寝付きが悪いのです。経験上不眠症の人には運動を勧めます。何でもいいからくたくたになるまで身体を動かして汗をいっぱいかいて、風呂に入って身体を温めてすぐ寝ると、知らぬ間に寝付き、目覚めもさわやかです。ストレスが不眠症の大きな原因の一つだと思います。この世の中ストレスを溜めないように・・・と云っても無理な世相です。ならば頭を使わず、がむしゃらに身体を動かして疲れさせてみよう・・・。限られた時間の中でスポーツや運動を取り込む時間調整をどうするか?も処世術の一環で、自分に対する試練です。少し難しいし無理だと思うかもわかりませんが、運動不足は解消するし、同時に不眠症も解消できるようになって健康になれば言うことなしです。そりゃ汗びっしょりになるまで運動することは、簡単なことではありません。でも決断と実行力あるのみです。

2月27日可愛い老人

 最近お年寄りの方とお逢いする機会が多いのですが、その光景を見ていると憎めないし非常に楽しいですよ。注意深く観察していると、先ず腰掛けるときは、間違いなくみんな「どっこいしょ!」と発する。そんなに大層なことかいな?・・と思っていると、誰に対しても「あんたも全然変わらないね」と相手の顔も見ないでお互いが言い合っている。そして何かを持とうとするときは、「よいしょっ!」とかけ声をかけて、「年はとりたくないね」と言ってボケ自慢の会話に入っていく。ある人が「この頃ほんとに人の名前が思い出せなくて困るのよ。このまえも家の前の人の名前が出てこなくて・・・」と言い出すと、途端に「何言ってるだよ、それぐらいならまだましだよ。俺なんか自分の名前が出てこなくて困ったよ」と対抗する。すると次の人が「そんなの大したことじゃないよ。俺なんか女房に街で出会って、『こんなところで何してるんだい?』と言おうと思ったが、すぐうまく言えずに『こんにちは!』って言ってしまったよ。『自分の女房にこんにちははないでしょう』と突っ込まれちゃったよ」 とまあこんな具合にボケ合戦が続いていく。

 お互いが何らかの不都合を感じ合っていると、「私だけじゃないんだ、みんなも年老いているし、お互いに老いているのだから・・・」と感じると老人たちは、何のためらいもなく自分のボケぶりを自慢しあって、明るく付き合っている。そういう光景を見ていると、非常に可愛く微笑ましく思いますね。でも毎日の生活には、年老いているだけに、動くのにも、食べるのにも、風呂に入るのにも、トイレに行くのにも、眠るのにもいちいち大変だろうなぁ・・・と思います。でもそんな辛さをユーモアに転化して明るく暮らしている様子を短歌にしている作品に出会ったので紹介しておこう。

  • 10年ぶりに合ひたる友と抱き合ひ 名前うかばず聞かれもせず (栗原ヒサ)
  • 八十路すぎ 想う人へのプロポーズ 笑顔を交わす腰はまがれど (高杉イネ子)
  • 今日もまた失敗せぬかと気が揉める しっかりしなさい私の手足 (戸高ユミ子)
  • 久しぶり筆手に持ちて文字書いて 目は見えんけど字は書けたわ (井上エキ)
  • 浄土まで仲良くしてと医師の云う 不治の病も三つありゃ強い  (河内 勝)
どうですか?お年寄りのユーモアには年輪を感じて励まされますね。若い人達も大いに見習って明るく生きて行きたいですね。
 失礼ながら「お年寄り」と表現しましたが、何歳以上をお年寄りと云うのでしょうね。では・・「老人」は?「高齢者」は? 最近は可成りの年配者でもお元気で、年齢だけでは決めつけられないぐらいですね。体力年齢とか精神年齢とかを綜合して「お年寄り」の定義を考え直さなければなりませんね。

2月23日笑顔の効能

 私たちが笑う時、楽しいから笑うのだろうか、それとも笑うから楽しいのだろうか。よく考えてみるとその両方がありますね。面白いことや快い感情になったとき自然に笑顔の表情になりますが、自分が笑顔になると楽しくなってくることもあります。この様なときは、大脳の笑いの中枢が笑うことによって刺激を受け楽しくなってくるということのようです。いわゆる感情が表情を作り、表情が感情を創造するという仕組みになっているのです。
 このような仕組みは、怒りの感情も同じことで、怒れば怒るほど腹がたってきて、おさまりがきかなくなってくることがありますね。些細なことが大喧嘩になって収まりがつかなくなる時があるのも、この大脳中枢の仕組みの影響なのです。だから腹がたった時、その感情をぐっと辛抱して怒りの静まるのを待って、笑顔を返すとその表情が和やかな感情に切り変えることも出来る筈です。

 怒りの感情やストレスが血糖値を上げることは報告されています。また笑いがストレスの解消や自律神経のリズム調整に効果があるという精神的効能もよく言われています。それ以上に笑いで血糖値が下がれば、多くの医療効果も期待できるのです。最近この笑いの健康増進効果や免疫機能との関係や病気の治療効果が見直されつつようです。大いに微笑みの研究を進めていただいて、笑いのある明るい世の中、楽しいコミュニケーション作り、健康な人間作りのために役立てていただきたいですね。「はっはっはー・・・」私は笑顔が大好きなんです。

2月18日自殺

 昔の切腹も自殺なら、戦時中の爆弾三勇士や特攻隊も自殺行為で、自爆テロも自殺行為、恋に溺れての無理心中も自殺です。その他自殺行為には様々な形態がありますが、今まではそこまでに至る時代背景や原因にはそれなりのごもっともらしき理由があったように思います。ところが厚生労働省が中小企業で働く約1万人を対象に行った調査で、近年の日本の自殺者が毎年3万人以上あり、その痛ましい自殺の原因がうつ病で、女性の6割、男性の5割がその程度の差こそあれうつ状態だという判定結果が発表された。そしてその大半が40〜50歳代の中年層がほとんどだそうです。ほんとうにこの数字が現実ならば、こりゃ一大事じゃないですか?
   人間が自殺まで追い込まれる状況は、想像を絶する苦境の最果ての結末だろうと思います。私はお陰様で今日までそこまでの心境になったことがないので、実感としては解りませんが、もの凄い勇気と決断力がなくては出来ない行為だと思います。それがまだ人生観とか人間の尊厳とか生きる価値観などが充分認識されていない若い人達が、何かのはずみで勢い余ってむちゃくちゃして死んでしまったというのなら、まだ少しは解らないことでもないのですが、社会生活を充分経験した50歳代の中年層が大半を占めているというのは、この不況続きの経済環境のしわ寄せ が原因だとしか考えられないことです。ここまで日本の現状は追い込まれているのです。

 一体誰が悪いのですか? 政治が悪い、証券会社や銀行などの金融界が悪い、いや過剰投資した産業界が悪いなどと責任をねじくり合いしていても結論は出ません。バブルに酔って狂っていた我々全国民に責任があるのです。ならば速急に皆が英知をしぼって改善策を考えなければなりません。厚生労働省も自殺対策のための調査研究、相談体制、情報発信、医師との連携などを盛り込んだ自殺予防センターの設置に向かって動き出しているようですが、うつ病は自分一人が心の中に閉じこもって悩んでいる状態なので、周囲の者がその状況を早く察知して、如何に早く愛の手を差し伸べるようにするかが大切なように思います。私たちの周りにもたくさん居られるのではないでしょうか? 人口10万人当たり23人以上の割合で自殺者が出ているという勘定になるそうです。お互いが気をつけて助け合うようにしようじゃないですか。

2月10日失敗

 去る2月1日のアメリカのスペースシャトル「コロンビア」の帰還時空中分解事故は、余りにも衝撃的で毎日のように、その原因究明についての報道が繰り返されています。でも多くの人達は、この大失敗の原因を究明し、それを教訓にして、常に危険と背中合わせのなかとは言え、未知の探求と人類の進歩のためにも勇敢に宇宙開発の更なる挑戦を期待しています。また犠牲となった宇宙飛行士の母親がインタビューで「科学技術は完璧ではない、しかし、次に続く人たちはこの事故でひるむことなく挑戦して欲しい」とも語っています。
 このように人間のすることには必ず失敗がつきものです。でもその失敗の原因には、集中力欠如、判断間違い、無知、過失、マニュアル不備などいろいろな原因があるものです。そいった失敗例を集めたデータベースを作り、その原因、背景、経緯、教訓を分析して、次ぎへの成功や技術の向上を図ることを目的にした「失敗学」をHPで公開するらしい。科学技術振興事業団が工学院大学の畑村洋太郎教授の監修によって進めるという。非常に前向きで良いことだと思います。
 昔から「失敗は成功のもと」と言い伝えられています。失敗を失敗のままにしていては、次ぎへのステップはありません。失敗を正面から向き会って科学的に知識化し、人間の資源として成功転換することが大切です。失敗は決して誉められることではありません。でもそれを隠さずに正直に公開・公表することによって、更なる発展の資源にすることは大切な事ではないでしょうか。

2月7日簡単明瞭

 「一筆啓上 火の用心、おせん泣かすな、馬肥やせ」と言う便りは、簡単明瞭な表現の名言として、余りにも有名です。なかなかこのよな表現で作文すことは出来ないものです。日本には、俳句や和歌、短歌など限られた字数で表現する文学もあるが、非常に難しい世界です。日本語は、他国語に比べても同意語や同じ発声の言葉も多く、時と場合によって使い分ける言葉や使う漢字や表現の選択肢が多くて誰でもよく間違えます。限りなくたくさんある表現方法から如何に簡単明瞭に作文したり、話したりすることは大切なことだと思います。そしてその中に憎めないユーモアをにじませた文章は最高です。
 福井県丸岡町が募集していた短い手紙コンテストで、「一筆啓上賞」が発表された一部を紹介しておこう。
  • きみは小さな足でかわいい地団駄を踏む。いったい誰から教わったんだい?
  • 虹が出た時、土筆の頭が見えた時、今年初めてつばめを発見した時、なんだか幸せ。
  • 「喜び」はきっと一人じゃ作れないよ。だって一人じゃうれしくないじゃん。
  • 好きと言われた。うわっどうしょう・・・。家に帰って大声で叫んだ「ヨッシャ!!」
  • 「お前の努力と成績、反比例」その場は笑ってみたけれど、家に帰って泣いてみた。
  • セールスマンよ。お留守番ですか?とは何事だ。老いても俺は大黒柱だぞ。
  • ねぇあなた、哀しみの次には楽しさが来るんだよ。もう一度、頑張ってみようよ。
言葉の知識が乏しかったりすると、表現が適切でないと思うことがあったり、年をとってくると、似たような言葉・表現を何度も繰り返して「くどい」と思うことが多いです。何とか簡単明瞭に真意を表現出来るようになりたいものです。

1月29日ペット病

 世の中正にペットブーム。犬や猫や鳥類、魚類に限らず、様々な動物をペットとして飼って可愛がっている家庭もたくさんある。我が家もミニチュアダックスフンド(ロングヘアー)種を家族同然にして暮らしていて、先日もテレビ東京の番組の「ポチたま」という番組に出演して放映された。そしてたくさんの人に、「可愛かったね」と言って見ていただいた。我が家の愛犬もさることながら、世の中にはいろいろな芸をしたり、個性的で変わった特性をもった犬がいて、放映して紹介される度に、楽しく癒される存在として可愛がられている。当の犬達は迷惑がっていたり、飼い主の命令にいやいや仕方なくやらされている場合もあるだろうと同情することさえあるが・・・。
 あまりの可愛さに、口移しでエサを与えたり、ぺろぺろなめてくれるので、顔や口までなめさせたり、冬の外は寒かろうとベッドやふとんの中に連れて行って一緒に寝たり、溺愛し過ぎることが原因で患う人畜共通感染症が増えているという。いわゆる「ペット病」である。動物はあくまで動物で人間ではないので、ほとんどの病気にワクチンがなく、難しい病原菌を持っている場合もあり、治療法も確立されていない状態である。そのような現状を良く認識して、ペットと付き合うようにしたいものです。我が家の愛犬も可愛くて、溺愛する心情はほんとうに良く解るが、人間であるならばペットよりも賢くあって欲しいし、お互いの健康にも節度ある可愛がり方を考えたいものです。
 犬や猫の糞の後始末や末期の遺体の処理など、人間社会でのモラルをわきまえた付き合い方をし、自分だけが癒されれば良いという偏った飼い方は、断じて許されないことである。人間もペットも共に健康で共にすこやかに暮らせる世の中であってほしいと思っている。

1月20日ある生涯

 人の一生は、誰一人として同じ人生を送った人は居ないだろう。その中でも心に強く残り印象深い人と、そうでもなく時間と共に忘れ去ってしまう人もいる。世に名を残し、後生に語り継がれる人は、どのような形であれすばらしいことだと思う。でもその印象は人によって異なり、その人の生きざまや、自分との拘わり方によっても大きく変わってくるだろう。

 その人は、時代環境も違うが、今から思えば貧しい家庭に生まれ、厳しい躾のなかでも負けず嫌いで、勉強家で、努力家でもあった。親思い、兄弟思い、長男としての責任感も強く、世間の評判も良く、一般に言う優等生である。家業を手伝いながらの幼少時代を頑張り通し、親の教育に対する理解力のお陰で、貧しいながらも高等教育を受けさせてもらった感謝の気持ちも、決して忘れない良く出来た子供だった。

 そして世に出て、奉公を済ませ、父の家業を継ぐことになった。社会の時代環境にも恵まれたこともあったが、協力者や人材にも恵まれ、厳しいながらも順調に業績を伸ばして、家業は発展し、名をあげ、多くの資産を残した。しかし根っからの負けず嫌いから仕事に対する取り組みには、超人的な独善主義で、仕入先、従業員、目下の者に対しては、如何なる犠牲や辛苦をも顧みず、多くの反感、嫌悪、猜疑心、嫉妬心を持たれ、陰口をたたかれるようになってしまった。貧しかった幼少時代からの成り上がりからなのか、世間的には見栄や虚栄を張り、二面的な性格が余計自己擁護、排他的な行動を助長させていた。金や資産に対する執着心は人一倍強く、親の葬式にも打算的で、その取り組み方に世間から痛烈な批判と中傷が渦巻くまでになってしまっていた。 あの優等生と言えるすばらしい青少年時代の評判や面影も影をほそめ、何故こうも印象が変わってしまったのだろうか?

 中年頃から病に冒され、病院通いが増え、体力が衰え始めた頃に大病を患い、入院、手術が増えるに従って闘病生活の連続を余儀なくされるようになってしまった。余り入退院が繰り返されたり、またその病院を転々変えられると、今何処にどうしているかも判らなくなって、人も寄りつかなくなってしまった。元気な若い時と比べても天と地ほどの状況の差異である。それでも終身金に対する執着心は衰えず、強欲の本質は変わることなく逝ってしまった。

 晩年は人との接触も少なくなり、淋しさは隠しきれないものがあっただろう。でも世間は、その商人としての本質と生きざまを理解出来る人は少ないものです。表面的な人間性だけで、人格を評価してしまう世界なのです。世の中金だけじゃないのです。「お金は、何かに誰かに役立つ為に儲けて使うものなのです。貯める為に儲けるものではないのです」その生きざまは理解できるようでも、何か納得のいかない生涯だったように思える。でも今は「死人に口なし」。強烈な性格の人であっただけに何か一抹の淋しさを感じる。

1月7日あきらめよう!

 万物の生物は、自分が生きていく為にどれほど危機感を持って知恵を出し努力をしているか考えてみよう。それに引き替え人間ほど生きていく為に無頓着な動物はないのではなかろうか。人は生まれた時から、家族の暖かい愛に守られ、危険や病魔から保護されて身の安全を保証されて育てられます。そのような至れり尽くせりの動物はありません。
 植物は、種が落ちても、土があり、水があり、温度が保たれ、光が射し込んで、始めて発芽します。もしそのような条件が整わなければ発芽せず死滅していまいます。もし人間が周囲の環境、条件が整わず、しつけや教育もされずに社会に放り出されたら、一体どうなるのでしょう。自分が現在生きている恩恵とその成り行きを振り返ってみれば、感謝こそあれ不平不満を口にするなんてことは、あり得ないことです。
 人が成長して、世に出て、社会の風にさらされて、ちょっとつまずくと、世の中が悪いの、政治が悪いの、会社が悪いの、学校が悪いの、その果てには親が悪いのと、自分を棚の上に上げて責任を転化していまうなんて、とんでもないことです。何万年もの昔からの人類の歴史を振り返り、今日この人間社会が構築され、今自分が生きている社会の恩恵と幸せを思いめぐらせば、その尊さの深さは測りきれないものがあります。にも拘わらず、不平不満があるとすれば、それはどうしてなのか、自問自答してみる必要があると思います。

 じっくり振り返り、自分を見つめ直すと、自分が何を望み、何を欲しているかに気付くことでしょう。その不平不満は、何でもものごとを自分中心に考え、際限なく上ばかり見ているからではないでしょうか? そこで私は、「あきらめよう!」と提案したい。「あきらめ」とは「明らかに見る」という意味合いがあり、明るく冷静に周囲を眺め直してみると、今までとは全く違った角度の世の中が見えてくるでしょう。その時感謝と満足感を持てば、不満どころか幸せな自分を発見することでしょう。幸福感にしたった人生は、元気で明るい生活を享受し、将来に大きな希望が湧いてくることだと思います。もう「あきらめよう!」そして「満足感と感謝の気持ちを持とう!」


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