Q1 国産材の値段は高いの?
そんなこと無いです。価格は20年以上ほとんど変わっていません。ただ、物価と需要の変動についていけず、輸入材に押され、流通が減りました。 そのため、木の植林や保全ができず、ますます山が荒れています。このままでは、土砂崩れなどの災害に加え、光合成による酸素の供出、 二酸化炭素の吸収もにぶってしまいます。日本の成すべき京都議定書も守れなくなります。三重の山の木を使い、地域の人たちのつながりを取り戻しましょう。
Q2 ヒノキ、マツはやっぱり高いの?
スギを基準にすると並材で1.5〜2倍ぐらいです。使う材によって値段もさまざまですが、輸入材やスギの方が高価な事もよくあります。 しかし近頃は時の流れか、適材適所が不規則になりつつあります。材が変われば的寸も変わるので気をつけたいです。
Q3 木で一番強い所はどこ?
強度で見ると、丸太の外側にあたる辺材(シラタ)のほうが強く、心材(赤身)と呼ばれる心材のほうが弱くなってきます。 強度を高めるには、なるべく辺材を多く残すよう挽くことが大切になります。しかし耐朽性では、心材のほうが強く、使い方に応じては、赤身だけのが良いこともあります。
Q4 板目、柾目とは?
年輪に対し垂直に近い形で挽くと、材に縦しまの線が入ります。これが柾目。年輪と同じような方向で挽くと、材に山や並みの模様が入ります。 これが板目。柾目は、狂いにくくすっきりしているので、仕上げ材や建具などに使われます。板目は歩留まりが良く、いろんな大きさの材が取れるので、 構造材から仕上げ材まであらゆるものに出来ます。同じサイズの材で、柾目と板目では、値段は柾目のほうが高く、板目の倍ぐらいします。
Q5 木を挽くのに向きは有りますか?
有ります。私たちで「本木にとる」と言います。木は、まっすぐな様で、山に生えていたとき斜面に立っているためやや山側に曲がっています。 それに対し水平方向に挽いた方が狂いが出にくいのです。中にはパッと見、わかりにくいのも有りますが、見分け方はやはり経験による勘でしょうか。
Q6 梁や丸太などの大小ヒビや割れは折れませんか?
折れません。大丈夫です。そりや曲がりを抑えるためわざと入れるぐらいです。乾燥により自然に出来たヒビや割れは強度に関係ありません。 試験結果からも、割れなどにほとんど関係なく、乾燥度が上がれば強度も上がっています。使い方さえ間違ってなければ、心配する必要はありません。