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HONEY
はじめに

はちみつは貴重な天然の甘味品で、昔から薬用としても用いられ珍重されてきましたが、近年 自然食品、 健康食品が脚光を浴びるようになって、特に見直されてきました。はちみつは蜜蜂が花の蜜を集め、 体内で転化酵素を加えて分解し、巣に貯えたものです。そのほんとうの自然の恵みの中味を勉強してみましょう。


INDEX
はちみつの生成は?
はちみつの種類
はちみつの栄養成分
はちみつの用途
はちみつの結晶
はちみつの色と味
はちみつの主な特徴

◆はちみつの生成は?

ミツバチは1つの巣を1つの単位として、一匹の女王蜂と数万匹の働き蜂、2〜3千匹の雄蜂がいて、それぞれ自分の役割を担当し、立派な社会生活を営んでいる。 働き蜂は本来メスではあるが、生殖器管が退化し中性となり、もっぱら蜜集めの約の労働者で、花の蜜を腹いっぱい(0.02g)吸い取って巣に持ち帰るのが担当である。 一方巣の中の仕事は幼蜂がいて、持ち帰られた花の蜜を口移しで受け取り、巣に貯える以外に、乳液を分泌して育児したり、巣の中の掃除をしたりしている。 花から運ばれる時や、口移しで貯えられていく過程で、ミツバチの体内に取り込まれろが、その主成分の蔗糖は、ミツバチの消化酵素によって転化され、 蜜が生成されるが、ミツバチの羽の振動によって花の蜜の水分が蒸発し、濃縮されて保存性のある状態になる。 はちみつ以外にも、ロイヤルゼリーやプロポリス(はちやに)や花粉みつロウなども、ミツバチが作る蜂産品として、独特な特性と有益性をもっている。


◆はちみつの種類

栄養食品としては、国別の違いはほとんどなく、花別には褐色度の強いものほど灰分やミネラルが多いと言えます。
はちみつの種類と特徴
種  類 特   徴主 原 産 国
アカシア上品な香り、淡泊な舌ざわり、結晶しにくい 中国、ハンガリー、ルーマニア、日本
レンゲ淡い香り、まろやかな舌ざわり中国、日本
コローバー味にくせがなく、香りも良いカナダ、ニュージランド、アルゼンチン
ナタネ濃厚な味、香りは強くないが結晶しやすい中国、カナダ、日本
オレンジ酸味をおびたオレンジの香りスペイン、メキシコ、日本、フロリダ
リンデン味、香りも強い、色はやや濃い中国、日本
ユーカリ味、香りも強い、色も濃いオーストラリア
そば味、香りが強い、色も黒い中国、日本
百花蜂密種々雑多の花の混合で味、香り色共まちまち中国、ハンガリー、ルーマニア、日本
脱臭脱色蜂蜜そば、* A、LAの蜂蜜を無臭・無色に加工。日本

*注:
近年では中国から輸入が激増していますが、大半は百花蜂蜜が多く輸入されているが、アカシア、レンゲなどの上級密の 輸入量は中国蜂蜜全体の25%位と推定される。
百花蜂密(ポリフラワー)とは、多種類の野生植物から採取した蜜の総称で、中国では蜜の色調で ホワイト、ELA(エキストラライトアムバー)、LA(ライトアムバー)、A(アムバー)と色調区分で呼び、日本では百花蜂、 ハンガリー、ルーマニア等ではポリフラワーと呼んでいる。


◆はちみつの栄養成分

はちみつはいろいろな成分を含んではいますが、3/4は果糖とブドウ糖で両者の割合は、果糖がチョット多いぐらいのはぼ半々です。 それ以外に麦芽糖、オリゴ糖も少々含まれ、後は水分2割位。脂溶性ビタミンを除くビタミン、ミネラル、酵素、有機酸糖が微量含まれている 程度です。
はちみつに含まれるビタミン(含有量100g中)
種 類は た ら き欠 乏 症含有量
B1炭水化物の代謝脚気、糖尿病5.5γ
B2発育促進、肝臓機能強化、整肌栄養傷害、口内炎、肝臓障害61γ
B6皮膚の健康維持皮膚炎、湿疹、ひび299γ
葉酸造血、成長促進悪性貧血
ニコチン酸
(ナイアシン)
皮膚の健康、造血、消化促進皮膚炎(ペラグラ)0.1r
パントテン酸成長促進、老化防止老人病115γ
ピオチン発育促進(特に中年以降)栄養障害0.066γ
造血、抵抗力補強、老化防止壊血病、貧血2.4r
止血、解毒、利尿止血作用喪失25γ
コリン発育促進発育不全1.5r

はちみつに含まれるミネラル(r/1s)
種 類は た ら き含有量
カルシュウム骨と歯を作る。活力と長寿に関係49
ヘモグロビン形成2.4
ヘモグロビン形成の際、鉄と協力作用0.29
マンガン生殖と成長の正常化0.30
リン骨と歯を作る。細胞の増殖35
硫黄髪や毛の発育。必須アミノ酸の成分58
カリウム心臓、筋肉機能の調整205
塩素胃液中の塩酸分泌に不可欠52
ナトリウム心臓、筋肉の調整76
珪素皮膚に弾力性をもたせる8.9
マグネシュウム神経興奮の制御。炭水化物の代謝19
珪酸皮膚に弾力性をもたせる22


◆はちみつの用途

はちみつの用途は、主にテーブルハネー用(家庭用)と加工食品用(業務用)に大別される。 テーブルハネー約56%、加工食品用44%位に分かれている。

はちみつの使い方
パン類トースト・ホットケーキ・パンケーキ・ロールパン・フランスパン等に
飲料りんご酢・牛乳・コーヒー・紅茶・ウイスキー・焼酎
果物・ジュースレモンジュース・ホットレモン・野菜ジュース・果物ジュース・フルーツ
乳製品プレーンヨーグルト・カマンペールチーズ・ブルーチーズ
果実酒・果実漬梅酒・カリン漬・アロエ漬・その他薬草類
料理すき焼き・煮魚・照り焼き・味噌和え・酢豚・煮豆・カレー
美容ハチミツパック・ハチミツダイエット
ペット>毛並みなどの艶に

はちみつの加工食品用の用途と効果
対象食品  用      途   効  果 
調理
惣菜用
焼き肉、うなぎ、珍味のたれ、カレー、ドレッシング、 ソース、
佃煮、煮物、卵焼き等
風味、香り、つや出し
防乾、てり等
製菓
製パン用
カステラ、クッキー、クレープ、ビスケット、センベイ、和菓子、
菓子パン、スポンジケーキ、今川焼き等
つや出し、防乾、湿り気
漬物用らっきょう、たくあん、にんにく、福神漬等風味、香り、味付け
煉製品用ハム、ソーセージ、ちくわ、かまぼこ等てり、焼き色
冷菓用かき氷、シャーベッド、キャンディ、アイスクリーム、ヨーグルト等風味、香り
飲料用ハニーワイン、ドリンク、果実酒、漢方滋養酒、はちみつレモン等栄養、甘味
飼料用競馬、養豚、養鶏、ペットフード等栄養、毛並み、消化促進
化粧用クリーム、化粧水等防湿、肌の栄養


◆はちみつの結晶

はちみつの3/4をしめる果糖とぶどう糖の内、果糖は結晶しにくく、ぶどう糖が間にみつの状態で入り込んでいるので、 果糖を含めて全て結晶しているように見えるのです。しかし花の種類によって速い遅いの差があり、 ナタネ、ウド、ソバ等は速く、レンゲ、オレンジ、ミカン、クローバ等がこれに次ぎ、遅い方ではアカシアが代表格です。 このような花の種類によって性質が異なる上に、保存状態、気温、水分等の影響もあり、中にはカビのような形に見えるものもありますが、 はちみつはカビません。いずれにしろ結晶はするものですが、品質には関係ありません。その結晶を直火で溶かすと焦げたり、 熱に弱い成分が破壊されるおそれがありますので、容器ごと湯煎で除々に加温し60℃以上にならないように注意して下さい。


◆はちみつの色と味

蜂蜜の色は、蜂が蜜を採ってくる花の種類によって全て違っています。又々花のものでも、 その周囲に咲く花の蜜が混ざるとか、巣房中の時間の関係で一定しません。大別すると、淡黄色のものでは、 アカシア、レンゲ、クローバー、ナタネ、ミカン、トチ。黄色のものでは、リンデン(シナ)、ハギ、カキ。 暗褐色のものは、ソバ、クリ等です。
味や匂いは、淡い色のものほど淡白で、褐色度の強さに比例して灰分やミネラル類が多くなり、 特有の香味が強くなってきます。色は長期間保存したり、陽の当たる場所においたり、加熱によって 褐色度が増しますが、別に害はありません。


◆はちみつの主な特徴

  1. 花粉が含まれているため、栄養があり消化吸収も早く保存がきく。
  2. 砂糖と同じ甘さで、カロリーは100g当たり54Kcal低い。
  3. 現在市販されているはちみつは、100%純粋なものばかりです。
  4. 花の種類によって、味、香り、色、性質は千差万別。
  5. 花畑で自然に蜂によってブレンドされたり、人工的にブレンドしたり、ミックス されたのがはちみつの特徴。
  6. 広い花畑での、定置式養蜂の国外産の輸入はちみつだから、安く出来る。


 【調  味  料】  【海   藻   類】 
みそ 醤油 植物油 わかめ ひじき あらめ 昆布 のり
インスタント ラーメン 小麦粉 食物せんい 緑黄色野菜 トマト はちみつ コーヒー



 
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