而今〜2022    而今・百姓暮らし 〜粗にして野だが卑ではない〜




令和4年12月30日  来春に向けての剪定

     
暖か日和、28本の果樹と44本の花木2日掛かりで剪定を終える。

剪定の効果は、春の芽吹きで如実に現れる。 知ったのはもう30年以上前にになるか。

最初の果樹剪定は桃と梨。花木は俺の好きなバラ剪定だった。

30年前を思い出しながら、剪定を楽しむ俺の2日間。

来年の剪定には眼鏡が要りそうに感じた。

あと1日で73歳を通過・・・・か。 



令和4年12月28日  第九コンサート


京都コンサートホールへ師走の風物詩『ベートーベン第九交響曲』鑑賞に今年も出掛けた。

苦難を耐え忍んで突き抜ければ歓びにつながる『歓喜の詩』。

年に1度か2度のコンサートホール行きで、身心リフレッシュ。



令和4年12月9日 京白丹波刈取り


いよいよ『京白丹波』を刈取った。

ワクワク・ワクワク。 

料亭の湯葉用に板前さん待ってろよ。老舗豆腐屋さんもう少し待っててヨ〜。

風乾燥後の重量は280s/10a。水分日14%マニュアルでは上々の出来である。

さて、選別を始めると・・・・

んっ?んっ?んっ? ”見てくれ” が俺と同じ?・・・・同じ?。

これでは見本持参の営業には使えない! 応えは鼻から見えているではないか。

煮豆で食してみると・・・・・

ウーン〜ウン・ウン!!! 何これ!

口へ運ぶとまず出汁味  

そして噛んだ瞬間に濃厚な大豆!!!!!が俺の味覚を大いに感嘆させた。美味しい!

旨い!うまい!

今までで最高の煮豆を味わうことに相成り候也。

京白丹波の出会いに感謝・感謝。

おまえは俺と同じで、見てくれ悪いが中身は最高だな。

何とか世に出してやるから待ってろよ。

営業思案に耽る俺が居る。



令和4年12月3日 鼓童鑑賞


妻と芸大内の春秋館にて太鼓鑑賞に出掛ける。

14年来毎年の鑑賞だが、今日のが一番!!

心臓に・体中に・突き刺さる鼓動!

ほとばしる汗 汗 汗・気迫 気迫 気迫!

大いなる元気をもらって帰路に就く。



令和4年12月2日 選別機導入

     
今年新規投資の選別機(色彩選別機・粒選機)初稼働。

京都府様ありがたうございます。

研磨機も導入予定だったのが、部品遅延の為に3月納入予定と聞いて憤慨極まりなし。

研磨は手作業にて100日稼働の予定を組まざるを得ない。

研磨〜選別が先行するか?販売が先行するか?

思案を楽しむ俺が居る。



令和4年11月27日小麦播種終了&鬼の目にも涙


小麦播種機の前耕運時に悲しい思いをする情景がある。  

小豆畑で冬眠中のカエルさんが、トラクターの耕運に土場上へ放り上げだされる。  

トラクターの上空には何処からともなく、いつもトンビが舞っている。  

土表面に出されたカエルさんは、必死で再度土中へ潜り込もうと頑張るがものの3秒以内には、

急降下のトンビに攫われて餌食となる。  

害虫でもないカエルさんが哀れでならない。

今日で小麦の播種は終了した。 面積は7.4haをカウントす。  

除草剤も撒き終えてホッ。  

近隣住民達の【来年も麦秋が観られる】って喜んでくれているのが何よりも嬉しい。



令和4年11月12日 樂農庵マジック開始


  
いよいよ始まる『樂農庵マジック』

幹線道路沿いのほ場では、【朝小豆畑・夕べには小麦畑』 と驚く通行者が多数居る。

汎用コンバインが小豆を刈って行く 〜 大型トラクターが耕運開始 〜 それを追うように

大型播種機が

小麦を蒔いていく。

2時間後にはほ場が早変わり変身完成している、二毛作である。

10日目には芽が出そろって1畝3条が一直線に走る光景には、頑張った満足感に浸りて・・

旨い!酒を飲む。

今年も7.6ヘクタールはいけそうだ。

通行人の車両一時ストップや住民の見学姿に、恥ずかしがる俺を感じる。



令和4年11月11日 小豆拾い

   
小豆の刈取り時期になると、『今年の刈取り予定は何時ですか?今年も拾わせてくださいね』 

って例年連絡が入る。

瑞穂大納言小豆のコンバイン収穫の刈り残しを、小豆畑の近住の方達が勿体ないって近所

にPRして画像の如く賑やかな

収穫風景になる。

俺はこの情景が好きだ。

この日は6人がおやつを広げて『あんたとこどれくらい拾うた?』って。『昼からはもっと頑張

って拾わせてもらお』って。

10a当たり10sは刈り残しがあり、3年前までは当社で拾う専従員を配置していたが、地元の

方からの希望もあって提供することにしている。



令和4年11月11日 再会!俺の瑞穂大納言小豆

                    洪水の恵か?  

               洪水で砂が流れ込んだほ場は落葉も熟しも早い。  

               続いて20日までに6haの刈取りが可能とみる俺が居る。



PC故障と獣害柵本復旧&追っかけ草刈り

  
        獣害柵金網・ワイヤメッシュ。漁網ネット合わせて3,600mを復旧す。費用は150万円。
 
       ほ場の復旧費は1,300万円。
  
       小麦播種時期の為に3ほ場(冬に施工)を残して900万円まで既復旧す。
 
       過去7年間で4回共同レベルの復旧費用である。
 
       俺は何を考えているのだろうか?・・・何等進歩もしていない。進歩も仕様が無い。
 
       有るのは、借りているほ場の返却・耕作規模の縮小・農業廃業。・・・しか選択肢は無い。
 
       各選択の共通影響は、【地主への不義理・俺が惚れ抜いている瑞穂大納言小豆の衰退】 
 
       そして【樂農庵】への汚名であろう。
 
       いずれも却下す。
 
       命と財産をかけての7年間・飛ぶ鳥を落とす勢いで頑張り抜いて来た7年・・・・・無駄にはしたく無い!
 
       災害ですべての作業が後手後手になり、草刈りも9月で6回を終えているところが4回目を
 
       ヤットコサ終える。



令和4年稲刈り


台風11号の影響で5日遅れの稲刈りとなる。

『お米は一切私がやる』って、今年もオール機械作業を妻が行ってくれた。

そのくせ毎年、トラクター・田植え機・コンバイン・乾燥機と操縦マニュアルと

格闘をしている。

毎回イセキ農機の営業を呼びつけて教わっている姿を見ると、

《いい加減覚えて下さいな》って声が聞こえてきそうな気がする。

気丈な妻・田舎暮らしを大いに愉しんでいる妻・料理好きを愉しんでいる妻、

そんな妻を見ていると俺は《男の満足》を覚える。

ありがたう我妻。



令和4年9月4日  一番花開花に伴う殺虫剤散布




      今年の小豆開花は例年比11日遅い開花である。

       多雨と日照不足が原因であろうと思う。

            晩秋の刈取りは未熟豆が予測される。

                昨冬実験の結果を発揮して12月15日まで刈取りを延ばそうかと思案する俺が居る。


令和4年8月5日 ネバーギブアップ








   
      見るも無惨な状況に・・・。ゴミ拾いばかりに落ち込んでは居られない。

   表土流出 獣害柵損壊 4日目測数値を基に、材料・機械・運搬車両等の復旧設計書を夜明けまでに作成。

   問題は復旧工程計画。工程表に落とし込んでいくととてもじゃないが、小豆播種開始の7月20日には

   20日オーバーす。

   獣害柵を臨時仮設にしてほ場準備を優先することに。

   しかし・・・7月9日から2週間の雨天続き。戻り梅雨がお出でなすった。

   ほ場は乾かない 気は焦る 復旧費用は300万を越えた。7月20日でも雨・雨・雨。いままで雨天の中でも

   復旧作業に勤しんで来たが。

   この雨続きは 『天候には逆らえないぜ。ヤレるだけヤレばそれで良いじゃん』って天が俺に囁いたような、

   そんな気がしてからか、毎日の焦る気持ちが収まっていった。

   気休めは、力を入れている白小豆と京白丹波の順調な成長を見ることだった。

   獣害柵の本復旧を8月回しにして、小豆の播種に取り掛かったのは7月26日、いよいよ未播種11haへ向けての

   再出発だ。

   播種中、夕立3日 一昨日夕立・昨日の降雨で今日はほ場乾かし、獣害柵に作業変更す。

   残る3.3ha・・・あと4日・・・6:00から20:00 昼食10分 そんなサイクルもあと4日頑張れば・踏ん張れば

   なんとか成る。

   次は獣害柵復旧が待っている。資金も気になるところである。



令和4年7月4日  洪水去って・・・傷跡








令和4年7月3日  洪水来襲









令和4年6月29日  小豆耕運&播種


梅雨明けにより小豆の播種をスタートする。

10日早いのは承知でGo! 感働きが囁いた『今年は干ばつだぞ』って。

種の深さを2cm加えて7cmとし、押さえのバネを倍にして、土壌水分保持にも気を配り

早朝6時開始でスタートす。



京白丹波の土被せ1回目


今年度力を入れているのが京白丹波である。

その中耕1回目を施工す。

斗六屋へ水無月受け取りに行った時のこと、瑞穂大納言小豆の使用に御礼申げ4代目に

京白丹波を使った甘納豆を提案。

京白丹波を世に出す手伝いをお願いす。



令和4年6月26日 小麦の刈取りを終えて・・・俺は反逆者か! 

        小麦の刈取りが終了し、3日後には小豆の播種予定である。

        小豆の刈取りが終われば、その当日には即小麦の播種を行う。

        昨年度までの普及センター技師は俺に投げつけた疑問、

                  『どうしてそんな忙しない事をするのですか?』

        この問い掛けは未だに俺の脳裏に存在している。

        今日刈取り中に・・・おぼろげながら浮かんできた。

        
俺は反逆の道を歩んでるのか!

        人はその人生で必ずや選択を迫られるときがある。

        その選択が人生そのものを決定していると解るのは、選択した道を歩いみてその

        結果を理解したときであろう。

        むろん時間は不可逆性だから、もういちど選択の段階に戻って別な道を歩むという

        ことは出来ない。

        自省だろうが、後悔だろうが、あるいは充足だろうが、その感情は様々であるにしても、

        それを自らの運命と認める以外にない。

        『人生の選択』という語はしばしば用いられるが、この選択は大きく分けると恭順と反逆という

        ふたつの道しかないのではないか。

        恭順は安全性を伴っている。


        これに反してこの道を歩めば間違いなく自らの身に危険が及ぶし、世間からは

        白眼視されるし、場合によっては命を喪うことになるであろうとの予測が出来るのに

        そちら側に進んでしまう人物がいる・・・・・

        それは反逆の道と言えないか!


        英雄に多しといってしまえばカッコ良さも垣間見えるのだが・・・・


         さぁ今年は6月29日から瑞穂大納言小豆の種蒔きを開始する。


令和4年6月25日  小豆販売袋完成



瑞穂大納言小豆の販売袋が仕上がってきた。

今期導入する『色彩選別機・粒選別機・研磨機』に備えての販売準備である。

デザインは俺が練りに練って仕上げたものだ。

瑞穂大納言小豆をメジャーにする道具でもある。

3年先には輸出も視野に・・・。 鬼が笑うか?



令和4年6月19日 小豆準備


小麦を刈取り直後に、そのほ場は小豆用のほ場へとバトンタッチ。

直後に苦土石灰を散布しながら深耕運 しておいて、7月20日からの耕運〜播種に備える。

小麦以外のほ場8haは、すでに梅雨対策で早蒔き用の30cm高畝で播種を待っている状態である。

2週間後にはいよいよ・・・・瑞穂大納言小豆 待ってろよ。

待ってろヨ 畑のルビー。  また会おうぜ 赤いダイヤ。



天候に恵まれて小麦刈取


記録的な収穫量となる。

福知山・亀岡管内でダントツの480kg/10aと成績を残す。

出荷袋も追加発注また追加で大わらわ。

麦の色顔といい、1等のAランクに大いに自信ありの刈取り気分大満足。



3度目の法面草刈り


ほ場の梅雨対策(高畝)が終われば、 法面の草刈りを梅雨入りまでに終わらせる。

昨年京都府の補助で導入した新兵器。 誠に以てスマートな我が要員である。

第1に『文句を言わない』 第2に『腹が減ったら自動で止まる』・・・フフフ・ワッハッハ 。

京都府様 『アリガテェゴゼィマスダ』

いよいよ来週末は 小麦の刈取りである。

梅雨真っ只中での天候読み・段取り・手配、真に血湧き肉躍る・・・其処に来ている。



畝立て


圃場を1日でも早く乾燥に促すには、水はけを良くする・高畝にして排水口へ

確実に繋いでおくこと。

この作業で少なくとも1日〜3日は早期播種が可能也。

13haの当梅雨対策では、2台のトラクター耕運爪交換だけで 30万あまり・・・

高いとみるか・投資とみるか・・・・命と財産を賭けている俺が居る。



令和4年5月27日  苦土石灰散布&耕運 〜畝立て
  

 


たかが1日 されど1日 〜〜 梅雨期の小豆播種のために

苦土散布〜耕運〜畝立て この作業は『梅雨対策』として重要な作業でアル。

中規模な小豆農家は7月20日の梅雨明けを待って、圃場乾燥後播種となるが、

13haとなると晴天続きで、播種終了日8月11日となり 11日のオーバーアウトとなる。



令和4年5月20日 黒大豆播種


30aの黒大豆早生の播種をした。今シーズン最初の種蒔きである。

1週間後に40aの播種を予定している。

その内で力を入れているのが、『京白丹波10a』である。

黒大豆の変異種で白大豆となり、不評で世に出損なって9年間眠っていた。

サラブレッドが農耕馬となった俺を思い起こさせる そんな気がして・・・

待ってろ・京白丹波!俺が世に出してやるからな。



令和4年5月18日 今年2回目の草刈り


13.7ha全圃場の草刈り2回目を終了。

次回は梅雨真っ盛り時に小麦6ha刈取り前の6月中旬予定となる。

農業は草刈り業と見つけたり。

7回目の草刈りが瑞穂大納言小豆の刈取り直前となり、楽しい草刈り也。



令和4年5月3日 我が家の田植え


我が家の大切な主食、そして鶏餌・カモ餌となる、1年分の米作りがスタート.

『わたしが遣ると言って頑として聴かない』 

耕運 代掻き 田植え 水管理 稲刈り 乾燥 籾すり 精米とひとりで全工程を

楽しんでヤル大いなる肝っ玉妻である。

我妻に感謝。



令和4年4月28日 我が家の藤


いた!咲いた!

俺は藤花の薄紫色に 大いなる感動を覚える。

3年前に植えた1本藤。

昨年は蕾を沢山着けて楽しみにしていたところ、4月11日の強い降霜で開花を観ずに

終わった無念さを思い出した。



令和4年4月23日 赤カビ防除


小麦生産で最も重要な赤カビ防除作業。

同時に 大切なタンパク含量確保の為に 『尿素』 散布。

花が散り終わる7日〜10日後に再度防除作業を予定す



令和4年4月23日 小麦の花

小麦の開花。タンパク含量増量にに尿素を散布。


令和4年4月21日 ケーブルテレビ撮影


小麦開花直前の我がほ場にて、南丹農業改良普及センター技師による

『令和3年小豆実証 実験発表』がケーブルテレビ撮影で行われた。

昨年の小麦から小豆へと二毛作併せて4回目となる。発表技師も『カメラ慣れした』

と言われていたが、5月で移動になるという。 3年間ご苦労様でした・大いに世話になり申した。

寂寥感に襲われる。



令和4年3月12日  瑞穂大納言甘納豆


今夕斗六屋4代目様より、京都府企画へ出品の試作品が送られてきた。

ラベルには、なんと!『瑞穂大納言甘納豆』とあるではないか!!

食するとこれがナント・ナント『美味しい笑顔』が10面相を奏でるではないか!!

4代目の感性に脱帽・4代目の『匠』への挑戦心・老舗暖簾への継承・革新すべてに於いて

援心を擽る人物也。がんばれ4代目!!

人生72年で最高の甘納豆を口に出来たこと、一時の至福で御座った。

ありがたう斗六屋4代目。



播種の小麦状況

今日は啓蟄。

百姓が春を感じてスタートを切る日、枝豆・ダルマささげのほ場に堆肥を散布す。


令和4年2月7日 大丸案件

大丸イノベェションについて、インタビュアー来社。


令和4年1月15日 麦踏み

昨年の麦踏みは暖冬の為か効果は見られず。

今年は厳冬故に麦踏みで収穫増を画策す。


令和4年1月1日 大雪


大晦日より降り続いた雪は元日も降り続いて積雪40cm。

大雪は稲豊作の前兆と聴くが、小豆に於いては・・・?